思わぬ病で金婚式の記念旅行がふいになった。入院期間は約2週間。
入院費は国民健康保険のお陰でわずかな額で済んだ。有難いことだ。入院費の負担は1割、最高でも高額療養費で44,000円。病気して初めて保険のありがたさを知った。
平成3年現役を退くさいに、老後のことを考え郵便局の簡易保険に初めて加入した。10年満期の終身保険。当時よく言われていたのはお葬式の費用。その費用1説では200万円とも300万円とも言われる。退職後何年生きるか分からないがその時に、多分それだけのお金は残っていないだろう。子どもに負担させるわけにはいかない。
10年の保険期間はまたたくまに過ぎて行った。その保険にはさらに医療保険の特約が付いていた。特約は本体の保険が満期になっても毎月掛金さえ払えば死ぬまで有効だと言う。入院すれば、最初の4日は支給されないが、残りの入院日数に応じて、医療費が支払われる。また、手術すればそれにも補償がある。年金生活では月々の掛け金は大きな負担ではあるが、万一のためどうやら今まで続いている。
今回の入院は始めて簡保に医療費を請求することとなった。まず、病院の診断書を取る。その費用は5千円。診断書と保険証書を持って郵便局へ。
「何日入院されましたか」と受付の担当者から質問があり、請求金額が総額で10万円未満であれば診断書は必要なく、病院の領収書だけでよいと説明された。手術は受けましたかとも聞かれた。胃の内視鏡検査は受けたが手術したかどうかはよく覚えていない。止血をしたと聞いていますと答えた。
そこで保険について疑問に思ったことを尋ねてみた。
「日帰り入院とは」「医者が入院と認めた場合です」。
「再入院した場合の補償は」「前回の病気と関係があり、再発が1年以内であれば引き続きます。その場合1日の入院でも保険はでます」。
「例えば白内障手術など日帰りで手術を受けた時の補償は」、「入院することが条件になります。日帰り入院でも保険は支給されます」
病気を奇禍として新しい知識がまた増えた。
ちなみに今回の医療保険の補償は入院10日分の補償と、手術1回分の補償だった。入院費を支払っても余りがある額が支給され驚いた。保険の大切なこと改めて知ることとなった今回の入院だった。
皆さん保険には多分加入されていると思いますが、その補償の内容を常に把握して置くことが大切ですよ。