北海道便り

北海道に住んでいたロシア人の慰霊祭が今月8日に行われます。
1917年11月のロシア革命で故国ロシアへ帰れなくなった人々は、北海道での生活を余儀なくされました。
彼等は「北海道移住露西亜人組合」を設立して羅紗で作った洋服を販売して生計をたてていました。
故国ロシアに帰国できずに死亡したロシア人は1歳-47歳10人です。「1924-1943年の間」
札幌市里塚霊園に、その御霊はハリスト墓所で眠っています。

日・露国交回復50周年を記念して日本ユーラシア協会・札幌支部が8日午後1時より里塚霊園で慰霊祭が行われます。
北海道→サハリン

サハリン便り

○千島に住んでいる子供達は４日間両親と一緒に北海道へ行った。
この６９人のロシア人は標津町、中標津町、別海町、羅臼町を訪問した。
各町では面白いプログラムが用意されており、ある子供はプール、ある子供はゴルフ場が気に入った。子供達は一日日本の家庭でホームステイした。
オシキナ団長は「子供達にとってこの旅行は忘れられない思い出になる。
日本側にすばらしい北海道旅行をさせて頂いて、お世話になった。
レセプションでは北方領土問題などの政治的発言は一言もなかった。
子供達は日本の子供達と交流して本当に良かった。」と言った。
国後島からの４人の子供は医学検査を受けるために日本へ出発したばかりである。
この子供達は北海道の病院で治療を受ける可能性がある。
２人の子供は心臓病気で、あと２人の子供は気管支喘息である。
子供達と一緒に日本へ行ったのは２人の両親と１人の医学者で、日本にいる期間は７月１２日までである。事前合意によると、２００６年の夏択捉島からの子供５人と色丹島からの子供５人は北海道で検診を受ける。彼らは皆全快を期待されている。
日本政府は１９９７年から人道支援の枠内で千島列島に住んでいる子供を北海道の病院で検診させ、治療を受けさせている。

○アニワでは初めて桜が植えられた。ユジノサハリンスクにある並木道と違って、この桜の木は日本から持って来たものではなく、サハリンのオゴニキ村とネヴェリスキー峠の間で見つけられた。以前そこは日本庭園だったそうである。
ASTV　NEWSより

サハリン→北海道

サハリン紀行 友好交流

サハリン・オーケストラの一行が、北海道公演で来日しています。
コルサコフから稚内に向かう船内で在サハリン日本総領事の夏井氏とオーケストラ・メンバーが来日を祝い祝杯を挙げました。
偶然の再会に、日・露友好の絆が深まった感があります。

オーケストラ公演は、旭川・クリスタルホールで7月1日に開催されます。
夏井総領事は、1週間の日本滞在を得て奥様とサハリンに再び帰る予定との事です。
サハリン赴任は、今年で3年目になるそうです。「ご苦労様です」
日本・ロシアのビザ無し渡航を是非実現して欲しいものです。

北海道→サハリン
写真・夏井総領事とオーケストラメンバーによる来日祝杯

観光サミット開催 しかし、ロシアが不在?

本日から3日間、札幌・釧路・旭川の3都市で日本・韓国・中国の観光大臣が参加する観光サミットが開催されます。
日本政府の「観光立国」を2003年に制定して観光客誘致に本腰を入れました。
北海道も昔から観光資源の豊富な地域です。

「近くて遠い」とされる三カ国ですが、残念ながらロシアが入っていません。
北海道で開催される国際サミットに、何故・ロシアが入っていないのか???
不思議です。ロシアからの北海道への観光客も年々増加している現状に、日本政府は無視をしているのか! 情報不足なのか!　真意は不明です。
日本を取り巻く隣国は、何も韓国・中国に限った国だけでは、無いのです。
ロシアも当然　隣国として日本に貢献しているのが現実です。

ロシア人の観光滞在は、1-2週間と中期滞在が殆どです。
投下経費も当然増加している事は事実です。

政府は、アジアを照準にするとの考えですが、ロシア・サハリン地域もアジアなのです。納税者として島国根性がまだ抜けない政府の対応に怒りを感じます。
日本とロシア間の双方の観光ビザは廃止して「ビザ無し」を実現して欲しいものです。
次回のサミットには、是非ロシアの参加を期待したいものです。

北海道ーサハリン
写真・サハリンからの観光団