サハリンの代表団が札幌から戻った。
札幌では極東と北海道の双方関係執行委員会及びサハリン州組織委員会の主催になり、第一回姉妹都市市民会議が行なわれ、70人以上が参加した。
高橋北海道知事の参加ができなかったため、近藤副知事が高橋知事の代理として、「まず5月14日に日ロ協会の菅野会長が亡くなられたことに哀悼の意を表したい。菅野会長は、本日の会議の開催のために尽力された。
昨年まで行なわれた姉妹都市会議は地域住人の会議となった。本年が日ロ国交回後50周年であることに関連して、北海道内ではロシア文化の祭典を行う予定である。本年5月、私はサハリン州の皆様に対して北海道住民からの暖かい感情を表し、桜の木を贈呈した。この桜がサハリン州の人々に愛され、友好のシンボルになると期待している。」と言った。
カーチェルヌイサハリン州国際・対外経済関係・地域間交流委員会副委員長はマラホフ知事の代理として挨拶し、「第一回姉妹都市市民会議の目的は両地域の各界各層を交流関係の拡大発展に引き込むことである。一般市民の友好や信頼を築くことが地域間、国家間を近づけることに役に立つものとなる。
これからも相互信頼、協力関係の醸成、相手に対する尊敬を高めるために、さらに一層の努力を払わねばならない。
サハリンと北海道の経済、文化交流関係の重要さは高まる。」と述べた。
現在、北海道の12の市町村とサハリン州の12の自治体の間で姉妹都市友好交流関係が締結されている。
サハリン州代表団の団長であるナゴールヌィ副知事は「姉妹都市だけではなく双方の地域住民全てを含め、フォーラム参加者を拡大させると共に、青年交流にさらに注目しなければならない。」と語った。
石油プロジェクト関連の経済交流関係は活発であるが、農業、保健、教育、住宅建設、農工業と繋がる交流関係はあまり発展していない。
双方はプレゼントを交換した。北海道側のプレゼントは日本の神様である「えびす」と「ほてい」であった。「えびす」は幸運をくれる神様で、漁師や商人を保護するそうである。「ほてい」は富と裕福の神様で、家庭に豊かで幸福な生活をさせてくれるとのこと。
国際経済を専門とする、宮城県庁の4人の代表団がサハリン州行政府職員とサハリン州国際・対外経済関係・地域間交流委員会の会議室で会談した。
サハリン側は漁業、林業分野の発展状況を紹介し、漁業企業、農業企業を共同で設立するよう提案した。
しかし、合弁企業の設立のためには、まずサハリン側が日本側の需要や価格政策を研究しなければならない。
国際経済専門家である宮城県代表団の団長によれば、現在日本のビジネスマンは中国や南アメリカで水産原料を仕入れているが、サハリン州と協力した方が有利である。日本に戻り、日本のビジネスマンにそのアイディアを話し、更に検討を進めて、合弁企業を開設する話をしたいとしている。
ASTV/NEWSより
サハリン→北海道
写真・高橋北海道知事から贈られたサクラ・本年5月24日植樹