脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

即興詩(2008・8・4)

2008年08月04日 23時40分40秒 | 言葉の雫

雨がじゃぶ、じゃぶ。  
ジャブ、ストレート、左フック、
さらに連打に、右フック‥

で、私が勝ったの?
いや、私はそれらを食らって負けたのだ。
だから、横たわる私の体に、
雨がじゃぶ、じゃぶ、降り注いでいる。

私を大地に沈め、ずぶ濡れにする、
そんな雨も、気持ち良い。
いや、気持ちが良いのは、
全身で大地を感じているせいだろうか。


雨よ、降れ。
激しく降れ。
夏の暑気と、夏の物憂さを流し去れ。

私は地上の肉体である。
私は、地下の骨ではない。
私は、筋肉で骨に対峙せねばならない。

私は、他の地上の肉体を相手にしたくない。
ただ骨を愛し、骨と伴に戦うのだ。
骨を乗り越えるために。

骨を残して、
魂は、雲の階段を昇り、
無事、天空へと還っていったか?


生の重荷の向こうに、青空が広がる。
いつまでも果てることのない
最後の味方を、幸いにも私は知っている。

 天の青!
 澄んだその美しい瞳。

私は、あなたに愛されるために、
私は、あなたを愛するためにだけ、生きていたい。




















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