脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

節電と草食系。

2011年07月10日 20時27分22秒 | 雑談
好く晴れた日曜の午後、テレビを買い換えるという友人に付き合って、
某家電量販店へ行った。店内は節電であまり涼しくない。地デジの始動
間近の日曜の割には、テレビ売り場のお客さんはマバラだった。

店内がキンキンに冷えていると、涼みがてらあちこち商品を見て歩くの
だけど、レジを済ませてすぐに店を出た。やはり夏場の商売には、冷房
を強めに利かせないと、客足は長居しないもののようだ。

世の中、節電モードで、一昨日ヘアーサロンに行ったが、冷房は控え目
で営業中だったし、掛かりつけの病院でも同じだった。院長先生に、病
院の冷房は例年通りの温度でいいんではないですかと尋ねたら、
患者さんから節電に非協力的という苦情が来るのだそうだ。


本当に過度の節電が必要なのか怪しいにもかかわらず、
原発事故に起因する節電という「自粛」(かの昭和天皇崩御時の
歌舞音曲の自粛と同じ)の、同調圧力が世の中に蔓延している。

節電で、テレビか冷房のどっちかを切るならば、テレビを観ないという
選択に、私ならなるのだが、どうも近頃は世間もそんな傾向に思える。

地デジが導入された背景には、TV業界とメーカーの思惑、ビジネス機
会の創出というものがあったのだろうが、どうも空振りな感じである。
テレビも観ないし、新聞も取ってないし読まないという、マスメディア
離れは何故起こっているのだろうか?

この傾向は、どこか「草食系男子」という言葉と響き合う気がする。
草食系の特徴として、女性や車等という、従来若い男性に関心が高かっ
た欲望の事物への興味・関心の低下が指摘されている。「しらけ」と
いう態度にも似ているが、若者はしらけてはいないように見える。
自分と周囲とを画して、世界を隔てているかのようにも思える。

節電と草食系は似ているのである。
つまり、どちらも去勢的なのである。
何かが若者たち、いや現代日本人一般から力を奪ってしまっている。
もちろん放射能の影響ではない。それ以前からそうなのである。

政治のせい、経済不況のせい、日本社会の未来のなさ、文明の曲がり角
等々、思い浮かぶ原因は数々あるが、どれも決定的な解答に思えない。
今後も機会があれば、考えてみたいテーマである。








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1 コメント

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追伸 (ユメノ・ロンド)
2011-07-11 08:48:08
書き忘れた。
節電の話だが、ニュース23クロスで、
国内の照明を全てLEDに置き換えたら、原発13機分の節電効果があると言ってた。

ならば、政府は企業と家庭にLEDの蛍光管や電球を配布すれば、原発よりも安上がりでは?
子供手当をバラ撒くよりも、LEDをバラ撒け、という話である。

どうして検討しないんだろう?
勿論、従前型の蛍光管・電球を作る会社が倒産・失業してしまうが、それには別立で政策的な手当が同時に講じられるべきである。

節電をガマン大会にしないためにも、新技術で
電力不足解消の一助とするのであり、こういう方途がスムーズに政策検討されない政治が、オカシイと思うのである。
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