脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

代理受診。

2009年12月12日 09時27分55秒 | 精神障害
毎年秋口から年末にかけて、決まってバァバが三回位風邪をひく。
大抵はノドが痛い程度の風邪で、重症かのように寝込む。

今週はバァバの精神科の受診日に、薬だけ貰いに私が病院に行った。
過去にも何度も来ているので、主治医の先生も呼び出しのアナウンス
をバァバの名前ではなく、私の名前で呼ぶ程である。

バァバの主治医のS先生という人は、のほほんとして頼りなさそうな
ヒトだと思っていたが、何度かお会いしているうちに不思議なことに
良い先生なのかなぁ、と思い始めている。

先生の患者さんには、五年も本人が病院に来ないという若い女性患者
がいるとかで、代わりに母親が来ていたのだが、母親も面倒なのか来
なくなってしまい、三ヶ月に一度は代理で来院することを約して、薬
は郵送しているのだそうである。

代理受診は精神科ではよくあることであるが、薬の郵送も健康保険法
や医師法等に抵触する行為ではあるのだろう。

S先生というヒトは、こんな風に私の母よりもひどい患者さんの事例
を挙げては、私が母親にうんざりしているのをなだめてくれるのが、
先生の診療の気風である。私も過去に10人以上の精神科医に掛かって
いるが、「良い先生」とは、いくらか我儘な意見であるが、患者本位
にその人の勝手我儘にうまく付き合ってくれる先生なのである。

精神科や神経科で患者が求めているのは、高名な先生や良医ではなく、
薬の処方でさえなく、医師の人間性や人格との良好な出会いにこそ、
救いがあり、そんな巡り会いに恵まれるかどうかが病気を快方へ向か
わせる力となるものなのである。
(これは一つの見解に過ぎず、これで全てとは、断言しませんけど。)



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