バァバの入院

バァバが白内障の手術で二泊三日の入院なので、
お昼にジィジが愛車の軽トラでバァバを病院に送っていった。
（ジィジは、この軽トラしか運転できないドライバーである。）

私も、自転車で１５分程の病院へ赴き、バァバの入院手続きや
目の検査に付き添い、病室を確認してから帰った。
帰り掛けにスーパーに寄り、晩のおかずを買っておいた。

帰宅してから、米が少ないことに気づき、新潟のコシヒカリを買って、
米を研ぎ、一時間置いてから炊飯器で炊いた。
晩メシは、カンパチとヒラメの刺身に冷やっこである。
やっこの薬味は、ネギとショウガのおろし。

アジも二匹買ってきたのだが、
ジィジがそんなに食べないというので、焼くのをやめにした。
ジィジは、ＴＶを観ながら、刺身と豆腐でビールを一缶飲んだ。
私は、酒は飲まないので、おいしく炊けたご飯を二杯食べた。

私は自分の食事が済むと、ジィジにお茶を淹れ、二階の自室に引き上げた。
後はジィジが勝手に、ラッキョウでもおかずにご飯を食べるだろう。
そう思ってたのだが、ジィジの食行動は、余人の考えの及ばぬものであった。

冷蔵庫から食パンを２枚取り出して、トーストを食べていたのである。
せっかく、炊き立てのご飯があるというのに、
刺身食べてから、トースト食いたくなるかよぉ～、フツゥー、、、。

ジィジは、食事にバァバが相伴してくれないときは、不機嫌なのである。
さらに私が、無口で素っ気無い人間なのが気に入らず、ひねくれるのである。

私は、ひねくれ者のご機嫌取りに付き合う気はないのだ。

明日の晩メシは、
焼魚(アジ)と、私は豆腐好きだから、また冷やっこ、だかんね。
私が、おさんどん、なんだから覚悟しな。
でも‥、ジィジはトマトが好物だから、トマトのサラダ追加すっかな。
オツムの曲がり角、ムズカシイ年頃の、コーキ高齢者のことだし‥‥。