商用利用不可 個人で楽しむためにお使いください
デザインの特徴
シルクハセガワのギンガ3を使った医療用帽子です. シルクノイルの糸を使って, 素肌にもやさしいかぶり心地のキャップになります. ややハイゲージで編みますが, 薄手で軽い仕上がりになります. おうちで, おやすみの時にかぶるのにも最適な仕上がりだと思います. ごくシンプルなデザインですが, ギンガ 3は色数が豊富なため, 好みの色で編んでみてください. 好みの模様を入れたりボーダーにしたり, 色々なアレンジで楽しめると思います.
糸に伸縮性が無いため, かぶり口はガーター編みにしています. 編み始めには数段メリヤス編みを付けて表情を付けています. ややゆったり目のかぶり心地なので, 好みにより少し目数や段数を減らしてみてもよいかもしれません. ゲージにはそれほど気を遣わなくても大丈夫なパターンかと思いますので, かぶってみたり編み地の長さを測ったりしながら編み進んでみて下さい. 頭囲のサイズ調整をする場合は6目単位で作り目の目数を増減させ, 最後の1段ごと6目減の回数で調整して下さい.
トップは最後6目まで減目していますが, やや細かい作業になるので数段省略してかぶりの深さのちょうど良いところで絞っても問題ないかと思います.
針は40cm輪針を使って編むことを推奨します. トップの目数が少ない部分には4本針が必要になります. 経験者の方においては好みの長さの輪針を使っていただいても問題ありません.
材料と用具
<毛糸> シルクハセガワ ギンガ3 約28g
<使用針> ガーター編み3号40cm輪針, 作り目とメリヤス編み4号40cm輪針, トップ部分4号4本針
<その他必要なもの>
・綴じ針(トップ部分を絞る)ギンガ 3が通せる刺繍針などでも可能
・ステッチマーカー 6個, (クリップなどで代替可能)
<仕上げに必要なもの> おしゃれ着用洗剤, 柔軟剤 (水通しして仕上げます)
寸法
ゲージ ; 約28目x 40段
完成品のサイズ(平置き) ;
・幅 26cm (頭周り52cm)
・かぶり深さ 21cm
必要な技法
・作り目 – 好みの方法で可能
・表編み(表目), 裏編み(裏目) - 本体のガーター編み, メリヤス編み
・左上二目一度 – トップの減目
編み方の概要
4号針で作り目→メリヤス編み(省略可能)→3号針に替えてかぶり口のガーター編み→4号針に替えて(可能であれば試着)メリヤス編み→トップの減目→(可能であれば試着してかぶり深さを確認)→残った目に糸を通して絞り完成→仕上げ
編み方
4号輪針で144目作り目する. ねじれないように輪にし, マーカーを入れる(以降BORマーカーと記す)
1-3段目 全て表目で編む. =メリヤス編みで3段編む.
4段目 3号輪針に替える. 全て表目で編む. 5段目 全て裏目で編む. =ガーター編みで2段編んだことになる.
4段目&5段目の2段をあと9回繰り返し, 全20段ガーター編みにする(山が10個できたところで終了).
4号輪針に替える.
(<最初の段>メリヤス編みで半周程度編んだところで試着し, サイズ感を確認しておくと安心です.)
メリヤス編みで33段編む. (上記カッコ内最初の段を含む) . 作り目より約12cm程度になる.
<準備段> (BOR), *表目24目, マーカーを入れる, *のところから合計5回繰り返し, 表目24目. (144目)
以降, マーカーは減目位置の左隣となる. 適宜滑らせながら編む.
<減目の段 -6目> (BOR), *次のマーカーの2目手前まで表目, 左上二目一度, *のところから最後まで, 合計6回繰り返す. (138目になる)
メリヤス編みで5段編む.
<減目の段 -6目>を繰り返す. (132目になる)
メリヤス編みで3段編む.
<減目の段 -6目>を繰り返す. (126目になる)
メリヤス編みで1段編む.
<減目の段 -6目>を繰り返す. (120目になる)
前の2段を あと7回繰り返す. =2段ごと6目減を合計8回行う. (78目になる)
途中目数が少なくなったところで4本針に替え, 続きを編む.
<減目の段 -6目>を 11回繰り返す. =1段ごと6目減を合計11回行う. (12目になる)
かぶり深さが十分になったら, 途中で終了し, 残った目を絞って完成としても構いません. 目数が多い場合は
その1 1目ずつとばして2回に分けて絞ると中心がコンパクトになる.
その2 ギンガ3がやや切れやすいので, 力加減に十分注意して糸を引く, または, 別糸で-たこ糸や手縫糸などの丈夫な糸を使って-絞ってもOK
<最終段 -6目> (BOR), *左上二目一度, マーカーを外す, *のところから最後まで, 合計6回繰り返す. (6目になる)
糸を20cm程度残して切り, 糸端を綴じ針に通す. 残った6目に2回ずつ糸を通して糸を引き, 絞る. 針先を絞った中心に刺して裏側に出し, 帽子を裏返して糸始末する. 編み始めの糸も始末して, 編み終わり.
仕上げ
糸のにおいや繊維くずが気にならないようであれば, 水通しをせずスチームアイロンをあてて完成としてもOK.
<水通しで仕上げる場合 – 輸入毛糸や工業用毛糸使用時など. 編み目が整い, 編み地の糸同士が馴染みます.>
ぬるま湯におしゃれ着用洗剤を洗剤の使用量に従って溶かし, 軽くたたんだ状態で押し洗いする. 2-3回水を変えてすすぐが, この時に洗い始めから水の温度がなるべく変わらないように注意する. 浸け置き洗いはしない. 何度も洗うと糸によっては急に縮む事があるので注意する.
すすぎの水が綺麗になったら, 一度作品は移して柔軟剤を使用量に従って溶かしてから, 戻して1-2分浸す.
洗濯ネットに入れて軽く脱水(1分以下), または押して水分を絞った後タオル等で水分を除き, 平らに広げて平干しする.
スチームアイロンで形を整えて完成.
サイズ感などは↓前の記事を参照願います。
作品例その2 その3の詳細は前記事こちら
着用者(私)の頭囲は58cmぐらいです。
応用作品例その1の詳細は前の前の記事こちら
こちらの着用者のの頭囲は56.5cmぐらいでした。
↑元のパターンに編み込み部分(20段程度)足しています。