pattern ; deep V long cardigan by naganasu (inspired from GENEVA, ROWAN 42)
yarn ;
1/10 kid mohair / LINEAPIU s.p.a. made in italy / slightly graduated blue / about 110g
1/12 silk mohair / pale aqua blue / about 90g
needle ; 3.6mm (japanese no.5)
tension ; 25 sts x 34 rows
date ; from 10th November, 2007 to 26th January, 2008
子供2人を連れて出かけると、どうしても荷物が多くなります。まして、毎年書いていますが冬の札幌の屋内外の気温差は激しく、脱いだものと脱がせたものを持つと本当にものすごい量の手荷物に。
そんな私は、軽くて暖かくて脱ぎ着がしやすいアイテムを求めていました…
で、手近な本から目をつけたのはこのパターンなのですが、読み解くとどう考えても身頃が大きくて袖が細いモデルさん系のシルエットのよう。どう考えても私にはうまく着こなせないので、パターンを参考にはしましたが、形は全く変えてしまいました。
HAVENで「前が閉まらない事件」を体感した私はヒップ周りのサイズには敏感です…なので裾周りは元パターンの目数で編み始めて、ウエストシェイプを追加、胸囲はいつものカーディガンの寸法にしました。背肩幅も胸囲に合わせて狭くしたんだな…そうすると前のVネックのカーブも変更せざるを得なくなって(襟ぐりの開きもすごく広いの)
それに、袖も元パターンでは細すぎる。ワイドな身頃がずり落ちてこないように細い袖が付いてるのだと思うけど、私は最初から長袖にすると決めていたし、中にも何かは着るから、その細さはありえないよ、てことで結局袖ぐりも袖山も全部変更してしまいました。
てことで、残ったのは裾の作り目の数と着丈ぐらいかな……
糸。
指定はヘイズの1本取りですが、ヘイズの長袖ロングカーディ着分は多分持っていないし、ヘイズと同じような太さのモヘアでちょうどいいのも思いつかなかったので、微妙~なグラデーションのモヘアとシルクモヘアの2本取りにしました。これがねー、もう編み始めたら超ツボで。モヘアのけもけもの底から光るシルクの光沢と、微妙なブルーの濃淡のコンビネーションがもうたまらん感じで。わりと飽きずにメリヤス平原を克服していった感じ。
あと、最近輪針ラーだったのですが、今回ストレート竹を使ったのもすんなり進んだ理由だったと思われます。輪針はクロバーの竹か金属を使っているのですが、やはりあのコードとの接続部分がそれなりにひっかかるから編地の送りに時間を食う感じがするのです。前身頃、袖は各々左右同時編みにして裏返す時間を省き(そこまでかよ…でも、両方一緒に編むとパターンないし編み図を見る時間も省略出来るんですよね)これがモヘアじゃなかったら普通の竹針だと2枚ぶらさがって重たい感じがするかもしれないですけどね…
ツボ過ぎるもけもけ感を表現するのに畳んで立体感を出したかったのですが、やっぱりこれをやるならブロッキング前のとじはぎ前に畳んで積み上げた方がかさは出たよな~今度モヘアものがあったらそれをやってみよう…
グラデーションのモヘアの方は、ある方から譲って頂いたものなのですが…確かに微妙な色具合を写真で表現するのは難しいようです。
で、早速着て出るわけですよ…
いつもの駐車場で撮ったのですが、いやはや先週はものすごい雪が降ったので、おもいっきり白い壁が出来てます。
おかげで、色はよく出ているような。
前を閉めるとこんな感じ。
編んでいるときは、こんなただのメリヤスを機械のように編むってなんか意味あるのかな~なんて思っていたのですが、ふんわり軽いし(total 200g)あったかい~。
糸選びも成功していたようで、本当に素肌に当たっても全くちくちくせずふわんふわんで、とっても幸せな着心地です。
シンプル過ぎるかな?とも思いますが、飽きもこなさそうだし。手間かけて編んだ分、長く着られそう。なんといっても好みな色味だから…
屋外でのけもけも感を拡大…
車内でもけもけもに浸ってしまいました…