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土を喰らう十二ヵ月、観てきました

2022年11月11日 | 土を喰らう十二ヵ月(2022年公開)

神戸・三宮のキノシネマ(神戸国際会館のある11階の映画館)で「土を喰らう十二ヵ月」を観てきました。二回も続けて(^^;

松たか子「おいしいものをおいしく食べることしかしていなかった」とホクホク!『土を喰らう十二ヵ月』初日舞台挨拶に登壇

『土を喰らう十二ヵ月』沢田研二の恋人役 松たか子に作用する歌舞伎の家で学んだこと

館内に、多くのパネルが飾ってあるのが嬉しいです(^-^)

滋味深く、味わい深く、人生の生と死を考えさせ、郷愁を思い起こさせ、ちょびっとだけ我が身も振り返ることになった映画でした。

1年半も撮影に要したという、降り積もる雪景色も美しい白馬の村、築何年の古民家なのか?建物好きの私の眼を注目させる立派な古民家で、野菜を育て料理をし、本を読み執筆し、四季の流れの中で淡々と生活をするジュリー。。。いや、ツトムさん。

温かい心地の良い関西弁で話すツトムさん、今まで関西弁で話す映画にジュリーは出たことあったかな?関西人の私は素直に、その素朴で優し気な語り口が嬉しい。※(大阪弁の映画は大阪物語と、幸福のスイッチが有りました)

真っ白い雪景色から一転、春の芽吹きの中でわらびやゼンマイを採り、手際よく料理をするツトムの手の指は丸くて、その爪は乾燥している。あの細くて白く優美だったジュリーの指は、2022年の今ではこうなっているのか。手際よく料理をするその二の腕には、子供時代の古傷がチラリと見えて、やっぱり今はこれがジュリーの指なのだと納得した。

老いたツトムの背中は丸く、後ろを向いた時のお尻はいつの間にか大きくなって、知らぬ間に存在感がドンと増していた。ライブのジュリーのお尻もこうだった? デビューからずっと半世紀以上も見続けて来ているというのに、いつの間に・・(^^; 田舎住まいで土にまみれる人を演じて、ごく自然な俳優になったんやね。そんなジュリー演じるツトムさんの姿を見ていたはずなのに。

いつのまにか私の胸の内では、亡き母が私のためにと毎春わらびを採りに行き、つくしの甘辛い煮物や、冬には白菜の漬物をつけてくれていたっけ・・と思いだし、実家の母の姿と愛を思い郷愁に浸ってしまった。映画はまだプロローグ、なのにそれだけでもう胸がいっぱいになっている。

泥のついたほうれんを丁寧に洗うツトム。田舎育ちの私は、都会の人はスーパーの土のついていない綺麗な野菜しか知らんやろ、冷たい水も、汚れた土も触りたくないでしょと、ついそんな皮肉な見方をしていることに気がつく。やっぱ育ちよね、根っからの。自分の出自が田舎出だということを恥じていない、むしろ誇りに思う自分がいて、思わず我が身を振り返ることになった映画でもあった。

土を耕し畑を作り、野菜を収穫し、時間をかけて手際よく下ごしらえをし、料理をする。大胆なぶつ切り筍の煮物など(松さん、柔らかい筍の穂先ばかり食べてたね)湯気を立てる精進料理は、ダイナミックで美味しそうだった。胡麻の実をサヤから落とすところから始まる胡麻豆腐には、通夜のふるまいに間に合うのかと心配になったけれども、かつては皆がそうして、長い時間をかけて丹念に丁寧に、いちから全部を作り出してきたんだよなぁ と思う。

 周囲が秋を迎え色づいた湖で船に乗ったシーンは、絵画のように幻想的で美しかった。ツトムは自らの死と向き合うことにより、自分の中で気持ちの区切りがついたんだろうか。その心情を思って、とても切なく綺麗な情感のあるシーンだった。

松さんの演じる歳の離れた編集者は可愛くて、よく食べよく笑う快活な女性。夜、寝屋で横になりながらも何を思うのか、目を見開いた表情にドキッとした。映画のシーンでは何も起きなかったんだけど。

いつも何気ないカジュアルな服装でツトムの家にやって来るのに、映画のラスト近くでは、鮮やかな真っ赤なスーツでツトムの前に現れたのは、彼女の内で起こったものが彼女を毅然とさせ、何かを決意させたのだろうか。

ラスト近くのツトムのクローズアップの表情は、年齢と共に刻まれた皺の中で、真剣な眼差しの力が強く光って、見ているとその表情に気圧され、思わず怖くなるほど。いまだかつて、こんな表情のジュリーを見たことがあっただろうか。かつて若さを謳歌し誰よりも美貌を誇ったジュリーは、今は生と死と隣り合わせの年齢になったのだと、そしてそれは全く同じく、私もそういう年齢に近くなったのだと、強く感じさせるシーンだった。

ラストで「いつか君は」が静かに流れて、ジュリーの透明感のある歌声がとても綺麗✨ 映画を見て漣が起きた気持ちを、穏やかに緩やかに鎮めてくれる。もともと大好きな優しい曲だけれど、この映画の中で新たにスポットが当たって、とても嬉しい。一人でも多くの人の耳に届きますように・・。

エンドロールが終わって、J友さんと小さく控えめにだけど、作品に拍手をせずにいられなかった。


買って帰った映画パンフレットが、とても読みごたえがあって、書かれてある小さなエピソード(土井さん、1976年にパリでジュリーとすれ違ったとか、ジュリーがフランスでレコード出した頃やね!)も、いちいち面白くて、今日から当分、この映画の与える余韻から抜け出せそうにない・・ 

twitterより、パンフレットの画像


 

最初の上映は9時からなのに、入館開始が8時45分。上映前の15分で、手拭いとパンフレットを買おうとしたら、店員のお兄さんが慣れていないのか、時間がかかるかかる。それは買うお客の方も同じで、前の人お願い! 行列しているんだから、さっさと早く支払いを済ませてください!! 

映画の上映が始まってしまわないかと焦りました。😓


 

一回目の上映後のランチは豆腐料理、ごま豆腐が出てきて、ツトムさんの気持ちになりました。色は黒い、黒ごま豆腐だけど(^-^) 右の一番上です。

多くの種類の豆腐料理が出てきて、目移りしました。

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②(11月8日)ジュリーにチェックイン!Playlist of Harborland

2022年11月11日 | ジュリーにチェックイン!(ラジオ関西)

(11月8日)ジュリーにチェックイン!Playlist of Harborland、続きです。



 

色んなハプニングもあったんです。
こちらはsaoさんのメールの中にもあったんですけど
ちょっと「時の過ぎゆくままに」のイントロのギターの部分が
ちょっと通常とは違う感じで、みんなも多分
気になっていたとは思うんですけど、それをあえてジュリーは
そのままにしておくことも出来るのに
イントロだけでも もう一度聞いていただけませんか
なんていう、粋な対応でね「あな」まで
歌われて、「穴があったら入りたい」
ねえ、もう 大人になったらこういう、まとめ方が
出来るんですよ。なんかそういうのも素敵だなと思って
改めて、ジュリーの素敵を感じる、そんなライブでしたね。

こういう日程変更があって、行けるようになった
間に合ったという方もいらして
こちらは宝塚のゆみこさんです。
ゆみこさんの場合、今回が初ジュリーになったということで
実はゆみこさんは、足の骨折や、眼の手術などで、
入退院を繰り返していたということでラッキーだったと
いう事なんですよね
『髪の毛も伸びていて、くくっていたのにビックリ。』

そして、実はなんといっても11月11日から公開に
なります映画土を喰らう十二ヵ月の主題歌が
アンコールで披露されたんですよ。
このライブの日は何も言われなかったんですけど、
セトリが変わったことに気づかれた方は多くいらして
これがナマ歌で聴けた、ある意味 初出しと言うことに
なるわけでしょうか、ビックリ 後だしと言うことで
ゆみこさんからメッセージをいただいています。
『関西ではあと奈良京都大阪、全部行かきます。』
ということで、映画も始まり忙しいけど、ジュリー
一色に染まってきます』
ということでメッセージ、有難うございます。

ということで、今日は主題歌に抜擢された
過去曲ではあるんですけど、こちらの方に
リクエスト、沢山いただいているんです。
京都府のやよいさん、浜松市、尼崎市、和歌山市の方から
リクエストを沢山いただいているんですけど、映画の
公開に合わせて、11日にシングルカットになるんですって。
この曲はもちろん有るんですよ。ディレクターも
出してくれて、でも他のラジオ局でもかかり始めていて
私はレコード屋さんに予約しました。11日
やっぱり、今回リリースされるのを聞きたくないですか(笑)
という我儘で、皆さんからのリクエスト曲は
来週おかけするとして、

今回は先週、松本一起さんが亡くなられましたけど
松本一起さんもジュリーに楽曲をいくつか提供されていて
その中で、沢田研二さんで⇒「CHANCE」

1987年の紅白、2017年の50周年記念コンサートの中でも
歌われたそうです。
11月11日、本当に楽しみですね。また映画の感想も
シェアしましょう。

(以上)



映画はいよいよ本日公開です(^-^)

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