セパ交流戦はパリーグの60勝47敗1分けで終わった。パリーグの勝ち越しは12年で11回となり「人気のセ、実力のパ」が今年も裏付けられたが、戦力差がこれほど広がった主因はDH制にあるだろう。
ドラフト制度があるから新人選手の力量は均等化されている筈だ。だから戦力の差は育成力の差と見なせる。監督やコーチの力量に差があるとは思えないから制度として異なるDH制が決定因と考えて差し支え無かろう。
ではなぜDH制によってチーム力が高まるのか。DH制で投手力が高まることは以前から指摘されていた。DH制でなければ好投している投手の打順にチャンスが訪れれば代打が起用されることが多い。これでは投球機会が奪われる。DH制によってこんな不合理が解消されるという理屈だ。しかしこれは投手成績になら影響を及ぼすが、投手力の差に繋がるとは思えない。私はむしろ9番手や10番手の野手が育つことが大きいと考える。
DH制でない場合、先発メンバーになれる野手は8人だけがDH制であれば9人になる。この枠の拡大が9番手の野手にチャンスを与えることになる。選手にとって出場機会が与えられることの意味は大きい。
打力はどのようにして評価されるだろうか。打率や出塁率などで評価される。困ったことにこれらは実戦を通じてしか評価できない。つまり出場機会が無ければ評価されないということだ。
どんな選手なら打率が高くなるだろうか。打率を高める要素は沢山ある。スイングスピード、当てる技術、選球眼、配球に対する読み、走力等々無数にある。これらを総合した打力は練習では把握できず実戦で結果を出して初めて評価される。
しかし監督やコーチは保守的だ。公式戦での競争の真っ最中だから少しでも良い実績のある選手を優先的に使う。これではそれまでに出場機会が少なかった選手はいつまで経っても控えに甘んじることになる。シーズン前のオープン戦でアピールし損なえばシーズンを棒に振りかねない。
DH制であれば9人目の野手が出場機会を得る。これは監督やコーチにアピールするチャンスが増えるということだ。非DH制では控えに甘んじていた選手がレギュラーとして活躍できる。10番手の野手の出場機会も増える。
交流戦を見ていて感じるのはパリーグの下位打線の充実ぶりだ。上位打線はともかく下位打線の選手は明らかにパリーグのほうが良い選手が揃っている。主力選手はセパでそれほど差があるようには思えないが脇役の差は大きい。
才能があっても発揮するチャンスが与えられなければ埋没してしまう。野球に限らず中堅社員の能力を高めることこそ組織にとって有効だろう。アメリカ的なエリート主義よりも日本的な参加型経営のほうが組織力は高まるだろう。全員に対する機会均等が有効とは思えないが有望と思える人にチャンスを与えれば宝の持ち腐れを防げる。
ドラフト制度があるから新人選手の力量は均等化されている筈だ。だから戦力の差は育成力の差と見なせる。監督やコーチの力量に差があるとは思えないから制度として異なるDH制が決定因と考えて差し支え無かろう。
ではなぜDH制によってチーム力が高まるのか。DH制で投手力が高まることは以前から指摘されていた。DH制でなければ好投している投手の打順にチャンスが訪れれば代打が起用されることが多い。これでは投球機会が奪われる。DH制によってこんな不合理が解消されるという理屈だ。しかしこれは投手成績になら影響を及ぼすが、投手力の差に繋がるとは思えない。私はむしろ9番手や10番手の野手が育つことが大きいと考える。
DH制でない場合、先発メンバーになれる野手は8人だけがDH制であれば9人になる。この枠の拡大が9番手の野手にチャンスを与えることになる。選手にとって出場機会が与えられることの意味は大きい。
打力はどのようにして評価されるだろうか。打率や出塁率などで評価される。困ったことにこれらは実戦を通じてしか評価できない。つまり出場機会が無ければ評価されないということだ。
どんな選手なら打率が高くなるだろうか。打率を高める要素は沢山ある。スイングスピード、当てる技術、選球眼、配球に対する読み、走力等々無数にある。これらを総合した打力は練習では把握できず実戦で結果を出して初めて評価される。
しかし監督やコーチは保守的だ。公式戦での競争の真っ最中だから少しでも良い実績のある選手を優先的に使う。これではそれまでに出場機会が少なかった選手はいつまで経っても控えに甘んじることになる。シーズン前のオープン戦でアピールし損なえばシーズンを棒に振りかねない。
DH制であれば9人目の野手が出場機会を得る。これは監督やコーチにアピールするチャンスが増えるということだ。非DH制では控えに甘んじていた選手がレギュラーとして活躍できる。10番手の野手の出場機会も増える。
交流戦を見ていて感じるのはパリーグの下位打線の充実ぶりだ。上位打線はともかく下位打線の選手は明らかにパリーグのほうが良い選手が揃っている。主力選手はセパでそれほど差があるようには思えないが脇役の差は大きい。
才能があっても発揮するチャンスが与えられなければ埋没してしまう。野球に限らず中堅社員の能力を高めることこそ組織にとって有効だろう。アメリカ的なエリート主義よりも日本的な参加型経営のほうが組織力は高まるだろう。全員に対する機会均等が有効とは思えないが有望と思える人にチャンスを与えれば宝の持ち腐れを防げる。