天下統一を果たした時点で豊臣秀吉は困り果てた。それまでの貴重な人材が余剰人員になってしまったからだ。
当時の日本は多分世界最強の軍隊を持っていた。しかしこの武力集団は戦闘のスペシャリストだ。現代の自衛隊とは違って土木工事や災害救助には使えない無用の長物だ。そこで秀吉が選んだ対策は中国征服だ。朝鮮出兵はそのためのプロセスであって目的はあくまで「唐入り」つまり明王朝の征服だ。
侵略の是非を問おうとは思わない。当時の価値観では強い国が弱い国を支配するのは当然のことだった。しかし日本軍は朝鮮・明の連合軍に敗れた。余剰人員の活用と領土拡張という一石二鳥の作戦は虚しく潰えた。
過剰な武力が災いを齎すことは人体でも起こる。免疫という強力な防衛力が暴走することがある。アレルギー反応がそれだ。免疫力は常に病原菌と戦っている。ところが日本が清潔になり過ぎると戦う相手がいなくなる。そのために戦う必要の無い相手と勝手に戦い始める。
今ではすっかり国民病ともなっている花粉症だが、杉花粉症の第一号患者が日光市で確認されたのは昭和38年、東京オリンピックの前の年だ。多分、当初は奇病として扱われたことだろう。今では国民の約30%が患っていると言われている。
病原性大腸菌Oー157の被害が増えたのは無害の大腸菌が減ったせいではないだろうか。Oー157の生命力は普通の大腸菌よりも劣っているそうだ。通常なら生存競争で淘汰される筈の菌だが、普通の大腸菌が減ったからこんな迷惑な大腸菌が繁殖するようになったのだろう。人類は細菌と共存すべきなのだろう。清潔であり過ぎることが災いを招く。
当時の日本は多分世界最強の軍隊を持っていた。しかしこの武力集団は戦闘のスペシャリストだ。現代の自衛隊とは違って土木工事や災害救助には使えない無用の長物だ。そこで秀吉が選んだ対策は中国征服だ。朝鮮出兵はそのためのプロセスであって目的はあくまで「唐入り」つまり明王朝の征服だ。
侵略の是非を問おうとは思わない。当時の価値観では強い国が弱い国を支配するのは当然のことだった。しかし日本軍は朝鮮・明の連合軍に敗れた。余剰人員の活用と領土拡張という一石二鳥の作戦は虚しく潰えた。
過剰な武力が災いを齎すことは人体でも起こる。免疫という強力な防衛力が暴走することがある。アレルギー反応がそれだ。免疫力は常に病原菌と戦っている。ところが日本が清潔になり過ぎると戦う相手がいなくなる。そのために戦う必要の無い相手と勝手に戦い始める。
今ではすっかり国民病ともなっている花粉症だが、杉花粉症の第一号患者が日光市で確認されたのは昭和38年、東京オリンピックの前の年だ。多分、当初は奇病として扱われたことだろう。今では国民の約30%が患っていると言われている。
病原性大腸菌Oー157の被害が増えたのは無害の大腸菌が減ったせいではないだろうか。Oー157の生命力は普通の大腸菌よりも劣っているそうだ。通常なら生存競争で淘汰される筈の菌だが、普通の大腸菌が減ったからこんな迷惑な大腸菌が繁殖するようになったのだろう。人類は細菌と共存すべきなのだろう。清潔であり過ぎることが災いを招く。