本日(8/28)、「神奈川支線巡り番外編2」として「東急世田谷線(三軒茶屋駅ー下高井戸駅)」を追いかけた。
あらかじめ断っておきますが「世田谷線」は全駅が東京都世田谷区に所在で神奈川県内の鉄道ではない。また、東急の路線図を見ると「田園都市線」の支線のようにも見えなくはないが、東急の鉄道各線とは別建ての線内完結の運賃制度で改札口も別で、一旦改札口を出てから乗り継ぐことになっている。ただ、あくまで私のお遊びなので私のブログでは番外編として扱った。
10:20三軒茶屋駅ー10:32西太子堂駅ー10:51若林駅ー11:02松陰神社前駅ー11:14(松陰神社)-11:35世田谷駅ー11:44上町駅ー12:03宮の坂駅ー12:09(豪徳寺)ー12:34山下駅ー12:48松原駅ー12:59下高井戸駅
まず、世田谷線のデータを紹介します。路線総延長は5.0kmで、駅は10駅で運賃は現金で150円(ICカードでは144円)。車輛は路面電車形式だが併用軌道はない。全線複線であるが、起終点の三軒茶屋駅と下高井戸駅内のみ単線になっている。(京急新逗子駅と同じ)
自宅から、電車を乗り継いで10時半前に東急田園都市線の三軒茶屋駅に。連絡通路を通って地上の世田谷線の入口に着いた。駅はホームのどん詰まりに改札口がある構造で入口と出口が別になっていて入口のみICカードの読み取り機があった。
三軒茶屋駅
予めネットで印刷しておいた地図にしたがって極力線路沿いを歩いて1つめの西太子堂駅に。駅間はわずか300mだが道迷いで10分ほどかかった。次の若林駅までは線路沿いに道がないところがあり道迷いを心配したが無事クリアした。この区間で特筆すべきは「若林踏切」で環七通りと線路が平面交差するが警報器も遮断器もなく電車側が道路の信号に従う珍しい場所である。そのシーンを撮りたくて10分ほど待った。若林駅そのものは他の世田谷線の駅と同様な複線の両側がホームの普通のものであった。
三軒茶屋駅ー西太子堂駅
西太子堂駅
西太子堂駅ー若林駅(若林踏切):環七通りの信号待ちする電車
若林駅
次の松陰神社前駅までは多少線路から離れる所もあったが問題なく駅に着いた。せっかくだから駅の北側にある松陰神社にも寄ってみた。松陰神社は幕末の思想家の吉田松陰の祀られた神社で小さいながらも立派な感じの神社だった。
若林駅ー松陰神社前
松陰神社前駅
松陰神社前
松陰神社本殿
吉田松陰の像
駅に戻って線路沿いを進み世田谷駅に。ここは世田谷区役所の最寄駅であるがその割に大きな商店街などない住宅地と商業地の間の中途半端な感じの駅だった。次の上町駅までは300mほどで線路沿いに歩いてすぐだった。この駅の特筆すべきことは踏切を間に挟んで斜めに向かい合う形で上りホーム(三軒茶屋方面)と下りホーム(下高井戸方面)が完全に独立している。また、上りホームの反対側には上町検車区(上町車庫)がある。
松陰神社前駅ー世田谷駅
世田谷駅
世田谷駅ー上町駅
上町駅:下高井戸方面
上町駅:三軒茶屋方面
上町駅から次の宮の坂駅間は線路は大きく時計回りに北にカーブするが、線路沿いにほぼ並行する道があり問題なかった。宮の坂駅には江ノ電に譲渡された後に廃車になった江ノ電601号が展示されていた。駅の近くには豪徳寺があるので寄ってみた。ここは「井伊直弼の墓所」でまた「招き猫発祥の地とする説」があるお寺で招き猫があった。(招き猫が奉納された招猫殿があるのだが今回は見落とした)
上町駅ー宮の坂駅
宮の坂駅
宮の坂駅の江ノ電601号
豪徳寺
宮の坂駅まで戻り線路沿いの道を歩いて次の山下駅へ。駅手前で上に小田急線が立体交差してそばに小田急の豪徳寺駅があった。山下駅は世田谷線の他の駅と同様で、そばの豪徳寺駅のほうがホームが高架上にあり下には商店もあって立派だった。
宮の坂駅ー山下駅
山下駅
小田急豪徳寺駅
次の松原駅、終点の下高井戸駅と住宅地内の線路沿いの道をゆっくりと歩いた。下高井戸駅は三軒茶屋駅と同じく駅直前で単線になってどん詰まりのホームに電車が停まるようになっていた。柵を1つ隔てて京王線の複線ホームがあったが改札口は別であった。駅で10分ほど写真を撮った後に世田谷線に乗って三軒茶屋駅に戻った。寄り道しながら歩いたとはいえ、5kmに 2:46 かけた路線は電車ではわずか16分だった。
山下駅ー松原駅
松原駅
松原駅ー下高井戸駅
下高井戸駅の直前(複線→単線)
下高井戸駅
下高井戸駅(京王線)
今週は転職先への入社前の自由な1週間ということで本当の夏休みで、1回くらいはロングランをしようと思っていた。決行日は当初最も天気がよさそうな本日(8/28)にしたが天気予報が変更になり日曜日(8/31)まで終日の雨模様になった。そこで、ロングランは諦めて以前からやりたかった世田谷線の追いかけを急遽することにした。追いかけてみてわかったのはさすがに東京都世田谷区内の路線だということで、似たような私の自宅にほど近い江ノ電と比べてとにかく電車の本数が多い。世田谷線は複線で江ノ電は単線の違いが大きいのだろう。世田谷区民の足ということで平日の日中であったがお客の数は少なくなかった。ただ、路線風景は江ノ電と似ていて住宅地の中を走る親しみのある路面電車といった感じである。とても雰囲気のいい路線であり見落としたスポットもいくつかあるので年内にまた訪れたいと思っている。