先日、シニア自然大学の初めての野外観察がありました。
連休初日の土曜で人がいっぱい。
午前中は、室内での講義。
地球の歴史から始まり、植物の歴史をざっと説明。
ここでの一番の驚き!
植物の分類学が、最近大きく変化したこと。
今までは、花の形を中心に植物を分類していました。
ところが、20年ほど前からDNAを基に調べられるようになり、
今までと違った植物の分類体系(APG)が出来たということです。
ここ数年、植物を説明するサイト等で、
これは新しい分類法で・・とか、古い分類法で…などの説明が
やたらと目につきましたがこういうことだったんだとすごく納得しました。
午後からは、万博公園 自然文化園で、25種類ほどの木を観察して、いろいろ教わりました。
聞いた事、ダラダラ書いても仕方ないので、私が特に興味深いことだけ少し。
まずは、松。
よく見る木ですが、松の事、何も知らなかったですね~。
クロマツと、アカマツの見分け方。 ニヨウマツ と ゴヨウマツ があること。
松の花は、ひとつの花序の下の方に雄花が咲き、そのかたまりの先端に雌花が咲きます。
↓の写真 見えますか 赤い花、これが雌花で、下についてる粒々が雄花。
ニレ科の葉っぱは、非対称の形をしてるのが特徴。
ラクウショウの木は長居公園でよく見る木で、気根が印象的な木です。
長居のラクウショウの気根(参考に)
でもここのラクウショウには気根が見当たりません。
先生に聞くと、ラクウショウは水辺の近くだと気根がよく出るとのこと。
ここは水がないので、見当たらないようです。
クスノキ
日本の巨木の7割がクスノキだそうです。
あちこちで見ますものね。
最近、不思議だったことがあったので聞いてみました。
クスノキの若葉が好きでよく見てると
緑っぽい木と、花が咲いてるのかと思うほどきれいな赤っぽい木があります。
日当たりの加減でもなさそうなので、気になっていたのです。
同じものかどうか聞いてみたら、やはり別物だそうです。
青クス、赤クスっていう呼び方もあるとか。
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こんな調子で、ふだん気になってる事がどんどん解明していくので
私としては、授業を楽しんでいたのですが・・。
モミジの説明の時、雄花、雌花と完全花の話になりました。
草花の花はわかりやすいのですが、木の花ってよく知りませんでした。
木には、雄花と完全花を持つ木と、雄花と雌花を持つ2種類がある。
そして、雌雄別の木は、雄花しか咲かない雄木と雌花しか咲かない雌木。
ややこしいでしょ!
解らないままにしたくないので、どんどん質問してたら
先生の説明にますます頭の中がこんがらがって、首をかしげてる私に先生が、
「じゃあ、分かりやすくいうと・・・カボチャの花には雌花と雄花があるでしょ、これは知ってますね。」
といわれて私は、正直に 「知らない・・・」と答えたら・・
先生はがっくりされるし、周りのほぼ全員からの笑い声。
えっ?、これってみんな知ってるのに私だけが知らないってこと??
後ろの方から・・「安心した~」との声まで。
いろいろ質問する私を見て、自分とは違うと思っていた方がいたんでしょうか。
ところが、私のバカな所が見れて、ホッとされたのかも。
知らないからいろいろ質問してるだけだったのに・・・
でもまあ、みなさんに笑って頂けただけでも、よかったです。
後でASの方も、和気あいあいと楽しそうに勉強されてたのが
とても良かったです・・と言われてましたから。
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キリの花
キリの花を写してたら、ここでもシジュウカラが目の前でさえずり始め・・
竹とシャガの類似点は?…⇒地下茎を伸ばして増える
もっと書きたいことありますがこの辺で・・
授業風景