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花鳥にゃん月

カメラにはまり、心に入り込んだものを写して遊んでます。
日常のどこにでもある風景・・・

ソメイヨシノはクローン

2013年05月04日 | 自然大学校

5月1日、連休の狭間に、シニア自然大学の講義がありました。

本格的に、植物の細部についての講義でした。

根の仕組みなどを顕微鏡写真で見せていただきました。

改めて良く出来ているものだと、感心。

 最近は、どこへ行っても説明はほとんどPCのパワーポイントを使って行われます。

      こんな感じです 

 

ですのでこちらもデジカメで  

するとなかなかメモ を取るというのが、置き去りになりがちです。

目で画像を見て、説明を聞きながらカメラに納めると、それですべて記録した気になるんです。

ところが、後で整理しようとすると、聞いた内容が、何のことを説明してたのかがごちゃごちゃになってる事が良くあります。

これからの大きな課題です。

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今回の講義で一番印象的だったのは、ソメイヨシノの話。

サクラの種類は、数十種あります。

桜前線というのはソメイヨシノだけの開花状況だということは皆さんご存知ですよね。

なぜソメイヨシノだけなのか?

まず、「桜前線」という言葉は、もちろん四季のハッキリしている日本だけのこと。

かといって、ツツジ前線・・なんてないですよね。

ソメイヨシノはクローンなので、どの木も全て同一の習性・特徴を持っているからだそうです。

なぜクローンかというと言うと、戦後日本中で一斉にソメイヨシノを接ぎ木で増やしたそうです。

接ぎ木でということは、つまり分身ですのでクローン(遺伝的に同一)ということ。

そこで開花のタイミングは気温によって左右されるので、日本中で気温が上がるにつれて

どんどん開花して、開花前線なるものが出来たとのこと。

クローン現象として、ソメイヨシノの木を見ると、ある一定方向にねじれている姿を目にします。

ソメイヨシノを何本か観察してみて下さいね 

 

 ちなみに、戦後一斉に増やしたソメイヨシノは寿命が5~60年だそうです。

そろそろ寿命が尽きる木があちこちで出てくるために

もしかすると桜前線が、無くなってしまう年が来るかもしれない・・・とか 

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もう一つ、花は葉っぱが変化してきて出来たもの。

つまり花  は、もともとは葉っぱ  だった。

進化の過程で必要に迫られて変化してきたんでしょうね。

詩人であり、作家でもあるドイツのゲーテは、自然科学者でもあったそうですが、

今から200年ほど前に、花は葉っぱだと言って誰からも信じてもらえなかったそうです。

ところが、DNAが調べられるようになって、このことが実証されたのはほんの20年前ごろから。

ゲーテさん、えらい 

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ちなみに世界で一番大きな花って知ってます?

去年だったかな、ニュースになっていたのがスマトラオオコンニャク(ショクダイオオコンニャク)の花。

でもこれは花ではなく花序(複数の集まり)で、本当に世界一の花はラフレシアだという話。

大阪で1990年に開催された花博に、ラフレシアが来ると聞いて見に行きましたよ。

画像があればいいのですが、今回はありませんので、ネット検索して見て下さいね。

 

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室内講義はどうしても画像が少なくなります・・・

先日大阪城で撮ってきた花の写真ですが・・・。

 

シロバナタンポポ

ムラサキケマン

ヤブジラミ

シャガ

ツルニチニチソウ

ハコベ

ホトケノザ

ヘビイチゴとヤエムグラ

銀杏の若葉

いつもありがとうございます 

コメント (4)
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