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スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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香港の朝はお粥で始まります。
広東風のトロっと煮込んだ、米の粒粒を感じないあっさりとした胃に優しいお粥です。
実は香港島の西側の上環というところに大変美味しいお粥の店があるのです。私が香港以外の台北、上海、シンガポール、クアラルンプール、NY、SFなど名だたる中華街で食べたどのお粥よりも美味しいのです。
名前は羅富記粥麺専家といいまして、上環に行くトラムに面している店です。同名が坂の上の方にありますが、味のレベルが全く違いますのでご注意を。皇后大道にある店だと確認してください。
この店は、およそ70年前に広東省出身の羅富さんという人がコトコトと煮詰めて作った粥や手打ちの麺が人気を呼び、今ではすっかり有名店になったものです。貝柱などでダシを取っていますので、そのままでもあっさりとしながらもコクがあります。
コンラッド・ホテルからパシフィック・プレイスという高級ブティックモールを抜けて進みますと、トラム(市電)の駅に到達します。それであの2階建のトラムに乗ってお粥を食べに行きました。
このトラムはロンドンのお下がりですが香港人の大変貴重な足となっています。なんせどこまで乗っても約30円なのです。2階から見るセントラルや上環の街並みはまるで観光気分になります。
香港観光はトラムとフェリーが絶対にオススメです。
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さて、およそ15分くらい乗ってトラムを降りると、下町風の上環の街並みが登場します。
よく見ないとなかなか判らない店です。非常に地味な店構えなのです。私も最初は一瞬入るのを躊躇しましたが、中はいたって普通の下町食堂です。地元のおじちゃん、おばちゃん達がのんびりとお粥を食べています。
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さてテーブルの上にガラス板があり、その下にメニューがあります。右側にはお粥、左側には麺(午後から)が書いてあります。
普通は魚の切身や肉のすり身の団子のようなものをトッピングしますが、私は何も入れない、ただのお粥しか食べません。これを白湯といいます。実はこれが「通」の食べ方です。
せいぜい、油條という揚げパンのようなものを食べます。
この店のお粥は何とも微妙な魚のダシと塩味が効いて爽やかな味わいですが、コクもあり満足感に満たされます。この白湯で150円程度ですから、横浜の中華街の、あの程度の味のお粥がいかに暴利かわかります。
昨夜、あの天香楼で贅沢を尽くした後で、この世界最高のお粥が150円とは香港美食世界の奥の深さと言えるでしょう。
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そもそも中国では数千年の昔からお粥が食べられていて、神仙粥という健康食でもありました。慢性的な腎臓病やひ臓の病気にとても効果があるといわれています。カロリーが少なくてダイエット食としても効果があるので、これでこの店のように味が素晴らしければ文句はないのですが、消化が良すぎて1~2時間もたつと空腹感を覚えるのが難でしょうか。
羅富記粥麺専家 Lan Fu Kee Noodle Shop
住所: 香港中環皇后大道中144號
電話: 2543-3288
営業: 7:00~23:30
休日: 旧正月
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