思えば初めて伊吹山に行ったのはまだ20歳台のころ。
その時はまだリフトが動いていて、4合目まではリフトで登り、そのあと歩いて登りました。
お盆頃の、当時は一番暑い時期で、バテバテでたどり着いた頂上に見事なお花畑が広がっていたのを鮮明に覚えています。
夏の花は終わって、一面ブラシ状の白いサラシナショウマが風に揺れていました。
その名を冠したイブキジャコウソウを生で見たのも初めてでした。
当時修行中だった完全マニュアルの一眼レフで一生懸命撮った写真が今でも残っています。
あれから30年・・・
ちゃんと今回もイブキジャコウソウ(シソ科)が私たちを迎えてくれました!!

学名 Thymus quinquecostatusで分かるように、ハーブのタイムに近い種類です。
シソ科なのに葉がツヤツヤ分厚く茎もしっかりしている・・・と思ったら草ではなくて常緑の低木でした。

高山植物っぽいのに、低地の暑い土地でもよく繁殖し、庭のグラウンドカバーとして使われるほどです。
いい香りがするのは精油成分で、全草を乾かしたものは発汗作用を期待して風邪のときに使われます。
少し葉を触っただけでも、爽やかな香りがします。
嬉しくて沢山写真を撮ってしまいました。



イブキジャコウソウに取り囲まれて、日本武尊の像。

イブキジャコウソウは咲いていましたが、その他のお花は・・・
人が踏んだり、鹿の食害等で、すっかり草地のようになっていました。
その中で目立ったのが、シシウド(セリ科)とアザミです(アザミは明日ご紹介します)。
シシウドは登山道脇にも点在し、山頂にはもっと沢山みることができました。
株が大きく、レースのような花が見栄えします。
登山道の花・・・

見上げた写真。

花茎をつけるまで4~5年かかり、咲いて実がなったあとは枯れてしまうそうです。
この花たちは、みんなこの長い期間を葉の状態で過ごし、ようやく花咲かせた貴重な株なんですね。
山頂に似合います。

花火のような花序、複散形花序というらしいです。

例によって薬効があり、根を干したものは「独活(どっかつ)」という生薬になります。
鎮痛、鎮静、血管拡張作用があり、頭痛や、腰・膝・背中のだるい痛みや足のしびれなどに適しているそうです。
独活って、あのウドじゃないのって思いましたが、いわゆるウドはウコギ科、こちらはセリ科なので全くの別物。
シシウドの属名はAngelica(アンジェリカ)で世界中で薬草として使われているそうです。
受け売りの薀蓄はこのくらいにして・・・
花火の先にまた花火・・・(なので複散形)

蕾はこんな感じ

花火が噴き出てきたところ。

頂上には沢山のシシウドの葉が・・・
これから咲くのかと思っていましたが、何年後かに咲く株も多いのでしょうね~

写真は上手く撮れませんでしたが、小さい虫が沢山蜜を吸いに来ていました。
山小屋の前の小さいお花畑にはキバナノレンリソウ(マメ科)
登山道にも少しだけ咲いていました。

調べてみたら、なんと伊吹山に自生する帰化植物なんだそうです@@
織田信長がヨーロッパの薬草を持ち込んで伊吹山で育てさせたときに紛れ込んだとか・・・


山頂から少しだけ手前の展望スポットでは、琵琶湖を見ることができました。
右上に雲と合体したように見えるのが琵琶湖です。
夕暮れになると、水に夕日が反射して、オレンジ色に浮かんだようになります。

ベンチがあったので一緒に撮ってみましたが・・・う~んあまり風情がありません。
風が気持ちよかったので、このあとベンチに座って少し涼みました。

別のところから見た光景。こちらも気持ちいいです。

おや、黄色い花が咲いている。

目一杯、ズームで・・

キオン(キク科)でした!
他の場所では蕾ばかりなのに、ここだけ咲いていました。
山頂の回復中のお花畑です。
かなり戻ってきているそうなので、近いうちに一面のお花が見られることでしょう!

明日は伊吹山で一番沢山見られた(多分)アザミです。
つづく・・・
その時はまだリフトが動いていて、4合目まではリフトで登り、そのあと歩いて登りました。
お盆頃の、当時は一番暑い時期で、バテバテでたどり着いた頂上に見事なお花畑が広がっていたのを鮮明に覚えています。
夏の花は終わって、一面ブラシ状の白いサラシナショウマが風に揺れていました。
その名を冠したイブキジャコウソウを生で見たのも初めてでした。
当時修行中だった完全マニュアルの一眼レフで一生懸命撮った写真が今でも残っています。
あれから30年・・・
ちゃんと今回もイブキジャコウソウ(シソ科)が私たちを迎えてくれました!!

学名 Thymus quinquecostatusで分かるように、ハーブのタイムに近い種類です。
シソ科なのに葉がツヤツヤ分厚く茎もしっかりしている・・・と思ったら草ではなくて常緑の低木でした。

高山植物っぽいのに、低地の暑い土地でもよく繁殖し、庭のグラウンドカバーとして使われるほどです。
いい香りがするのは精油成分で、全草を乾かしたものは発汗作用を期待して風邪のときに使われます。
少し葉を触っただけでも、爽やかな香りがします。
嬉しくて沢山写真を撮ってしまいました。



イブキジャコウソウに取り囲まれて、日本武尊の像。

イブキジャコウソウは咲いていましたが、その他のお花は・・・
人が踏んだり、鹿の食害等で、すっかり草地のようになっていました。
その中で目立ったのが、シシウド(セリ科)とアザミです(アザミは明日ご紹介します)。
シシウドは登山道脇にも点在し、山頂にはもっと沢山みることができました。
株が大きく、レースのような花が見栄えします。
登山道の花・・・

見上げた写真。

花茎をつけるまで4~5年かかり、咲いて実がなったあとは枯れてしまうそうです。
この花たちは、みんなこの長い期間を葉の状態で過ごし、ようやく花咲かせた貴重な株なんですね。
山頂に似合います。

花火のような花序、複散形花序というらしいです。

例によって薬効があり、根を干したものは「独活(どっかつ)」という生薬になります。
鎮痛、鎮静、血管拡張作用があり、頭痛や、腰・膝・背中のだるい痛みや足のしびれなどに適しているそうです。
独活って、あのウドじゃないのって思いましたが、いわゆるウドはウコギ科、こちらはセリ科なので全くの別物。
シシウドの属名はAngelica(アンジェリカ)で世界中で薬草として使われているそうです。
受け売りの薀蓄はこのくらいにして・・・
花火の先にまた花火・・・(なので複散形)

蕾はこんな感じ

花火が噴き出てきたところ。

頂上には沢山のシシウドの葉が・・・
これから咲くのかと思っていましたが、何年後かに咲く株も多いのでしょうね~

写真は上手く撮れませんでしたが、小さい虫が沢山蜜を吸いに来ていました。
山小屋の前の小さいお花畑にはキバナノレンリソウ(マメ科)
登山道にも少しだけ咲いていました。

調べてみたら、なんと伊吹山に自生する帰化植物なんだそうです@@
織田信長がヨーロッパの薬草を持ち込んで伊吹山で育てさせたときに紛れ込んだとか・・・


山頂から少しだけ手前の展望スポットでは、琵琶湖を見ることができました。
右上に雲と合体したように見えるのが琵琶湖です。
夕暮れになると、水に夕日が反射して、オレンジ色に浮かんだようになります。

ベンチがあったので一緒に撮ってみましたが・・・う~んあまり風情がありません。
風が気持ちよかったので、このあとベンチに座って少し涼みました。

別のところから見た光景。こちらも気持ちいいです。

おや、黄色い花が咲いている。

目一杯、ズームで・・

キオン(キク科)でした!
他の場所では蕾ばかりなのに、ここだけ咲いていました。
山頂の回復中のお花畑です。
かなり戻ってきているそうなので、近いうちに一面のお花が見られることでしょう!

明日は伊吹山で一番沢山見られた(多分)アザミです。
つづく・・・