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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

伊吹山頂の木々~伊吹夏の花めぐり(7)

2018-07-29 08:02:53 | 植物
通常とは異なる動きをする強い台風12号が夜中3時頃にわが家の上を通過していきました。
久々にものすごい風と雨で、古家が時々ぎしぎし鳴って、つぶれるのではと不安に・・・
なんとか通り過ぎて普通の雨になったときには心の底からホッとしました。
今ちょうど岡山あたりなのでしょうか。
豪雨の被災地にこれ以上の被害がどうかありませんように・・・

寝不足だし、まだ台風去っていないしどうしようかと迷いましたが・・・
7月中には終えてしまいたいので、準備していた記事を投稿することにしました。
では始まり始まり~


伊吹山は1300mの山で、本来なら山頂まで木があってもおかしくないと思うのですが、9合目の駐車場から山頂まではほぼ木が生えていません。
その代わりに美しいお花畑になっているのですが、なぜ木がないのか?
同じことを疑問に思う人がいて、ネットで調べたら色々な説が出てきました。

・石灰岩の山だから、セメントに木が生にくいのと同じで大きな木が生えない。
・若狭湾(日本海)と伊勢湾(太平洋)が一番近くなっている真ん中にあり、豪雪地帯なので大きな木が生えにくい。
・山頂は風が強いので、栄養分となる葉なども吹き飛ばされ、土地が痩せて木が育たない。

等々。
信州の山々でも森林限界は2500m以上なので、私としては「セメント説」に一票入れたいところです。

前置きが長くなりましたが、そんな伊吹山山頂付近でも、多少の木は生えています。
今日はそんな木を寄せ集めてご紹介~
ご想像通り、ほとんどが低木です。

まず見つけたのがこちら。
ノリウツギ(アジサイ科)



草原の上の方にアジサイのような白い花が見えたのでズームしてみたら、ノリウツギでした・・・多分。




アジサイ科といえば、一番沢山見かけたのがこちらです。
少し時期が遅かったので、飾り花に年季が入っていますが、色々な色があって綺麗でした。
ヤマアジサイ(アジサイ科)です。

白に赤紫。



水色。



白に赤。



爽やかな白。



いかがでしょうか?
どの株も微妙に色合いが違って、見つけるたびに撮りたくなり困りました。




こちらは山頂付近で沢山みかけました。
もう実になっていましたが、実や花の感じからツツジ科ではないかと考え「ツツジ科 伊吹山 山頂」で検索。
その結果、ハナヒリノキ(ツツジ科イワナンテン属)と判明~



イワナンテンを知らなかったので調べてみたら、イワナンテンは常緑、こちらは落葉ですし、花の感じも少し違うようです。
感じとしては、むしろホツツジ(ホツツジ属)の方に似ているような・・・
ミニスズラン型の花は6~7月に咲くそうなので、来年は見てみたいものです。

Wikipediaによると、かつて葉や茎を乾燥させたものを粉末にして、汲み取り式トイレの蛆殺しとして利用したそうです。
その粉が鼻にはいると激しいくしゃみが起こるので「ハナヒリノキ」と名付けられたとか。
薬といえば薬。
伊吹山は徹底的に薬草(木)の山なんですね。


                          


お次は、中央登山道の上り口から少し登ったところにあった木。
葉の一部が白くなっています。
もしやこれは!



よく見たら可愛い白い花が咲いていました。
マタタビ(マタタビ科)です!
葉の先が白くなるのは、虫を引き寄せて、その奥に花がありますよ~と知らせるサインだそうです。



こちらは雄蕊、雌蕊そろっているので、両性木。
このほか、雄蕊のみの花をつける雄木、花弁のない雌蕊のみつける雌木もあるそう。

花の後に付く実は、当然花の後につきますが、開花時にマタタビアブラムシが付くと正常に実が成長せず、虫こぶとなります。
普通の実も、虫こぶも、塩漬けや薬用酒にして食べるそうです。
う~ん、これも薬なんですね。
なお、有名な「ネコにマタタビ」のマタタビは、まさにこの木に含まれるマタタビラクトンを利用したもの。
その匂いを嗅ぐと、ネコは酔ったようにリラックスするそうです。


次は今回初めて気付きました。
ミヤマイボタ(モクセイ科)です。




こちらはすでに実になっていましたが、比較的よく見かけるマユミ(ニシキギ科)です。
写真ひどすぎでスミマセン。



お詫びに去年10月9日に撮った赤く熟した実の写真です。
赤くなると、あちこちに生えているのが分かりました。




ラストはこれ。
実は名前が定かではありません。



宇治市植物公園で撮ったサワフタギの実に似ているように思うのですがいかがでしょうか。
例によって「伊吹山 サワフタギ」で検索したら、個人のブログに花の写真がばっちり出てきましたが、その方も、
「名前は定かではありません」と書かれていたので思わず笑ってしまいました。
でも、花×実で多分確実ですよね^^

木はこれだけです。
明日はいよいよ最終回。お楽しみに!













コメント (14)
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