今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

おとぼけサクラの雲隠れ

2024年12月13日 | サクラ(新顔)
少し前の話になりますが、リンの歯が抜けかかって食べれなくなり通院したとき、
ノラの子がこうなったらどうするんだろうと先生に訊いてみた。
先生は「ノラだったら遮二無二頑張って自分でとっちゃう」と言っていた。
家猫になるとそうやって頑張る力が削がれちゃうんだと。
つまり家猫が野に放たれたら確実に生き抜く力は衰えている、ということだ。

それ以来、改めて脱走防止の意を高くしたのでした。
当家でも本ブログを始めた頃は、脱走トラブルが絶えなかった。
過去記事「ニャー脱走の軌跡」(2017.9.17)では7回にわたるニャーの脱走劇を要約。
「大脱走・・」のカテゴリーには3つの脱走劇(シリーズ過去記事)が収録されています。
他にも「屋根の上のクウ」「同ちび太」「キーの大冒険」・・etc,etc.
でも幸いにして、いずれの脱走劇も"終わりよければ全てよし"。
この5年ほどは脱走劇らしいトラブルもなかった。

今日はサクラの出番です:リビングで日光浴 (右はポニー)

何しろ当家では夫婦揃って自分のボケを自覚しているので、ひとつひとつ確認です。
ドアや窓の開閉は勿論、1日何回も猫たちの所在を確認する。
まさに念には念を。いや、さらにもう一度念を、と言った具合です。
ではあるのですが、先日のこと、サクラがいなくなった。
食事介助の時間になってもいつもの出窓にいない。
(何だよもう時間なのに・・)と下りて1階を探してもリビングにもいない。
自分は階段の上り下りがきついので(いい加減にしろよ)と思いつつ探したけどいない。
ついにはオバンまで引っ張り出して本気で捜すはめになった。

ここまでくると、嫌な思いがよぎってくる。サクラを捜しながら、
まず窓やドアを確認。次にいつ誰がドアを開けたか思い起こす。
ドアを開けた隙に出ちゃったら、普通は気付くと思うけどそれでも疑心暗鬼。
結局その時は、どんなに2人で捜しても見つからなかった。
やはり外に出ちゃったということになり、日没迫る外に出た。
その時はサクラが外に出たとしたら玄関からということになり、まず前庭から、そして家周りを念入りに捜した。
サクラの気配はまったくなかった。いや猫が本気で隠れたら人間になんてわかりっこない。
次に家を中心に町内を捜したが、これはもう諦めパターンだとわかっていた。
いつの間にか日が暮れて、辺りは夜になっていた。

サクラの得意技:並んで寝ていたモドキとココの間に強引に割り込んで・・(サクラ下向き)

諦めて帰宅し、重い雰囲気の中で猫たちに夕飯を与え、続いて夫婦の夕食を済ませた。
サクラはもともと家周りで暮らしていた子だ。まだ外を覚えているだろうか。
妻は「きっと自分で帰ってくるわよ」と言った。自分もそう思った。
帰って来るとすれば外に出た場所、玄関からだ。
でも帰ってきたところでどうやって気づいて、どうやって家に入れるか。
昔と違って今は猫の数が多く、"ドア開け作戦"はできそうにない。
結局朝まで待って、サクラの姿を確認してから2人でドア開け作戦をするしかないと。
夕食の後もう一度サクラを捜しに出て、それから猫たちのカリカリの支度に入った。

例によってキッチンに集まってカリカリを待つ猫たち。
保護者はサクラのことで頭がいっぱいだけど、他の子たちには関係ないし。
そのとき・・、ん? あれっ?
その中にサクラがいるではないか。
寝ぼけ眼で、いかにも寝起きという風体で他猫に交じって座っていた。
驚いたの安心したの何のって。
まあ、それだけの話なんですが。
結局サクラは、保護者の脱走防止意識を一段と高めてくれたのでした。

すっかり納まってしまいました

さて、サクラの近況は・・・異様なお腹の膨らみが下写真の通り。
病院は予約済。いつもと違う病院です。
詳細はサクラの次回記事で。

お腹はぷよぷよ、心配が尽きません

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サクラ、頑張って生きる

2024年10月02日 | サクラ(新顔)
難治性口内炎の痛みと闘いながらの日々を送るサクラ。
行動は他の猫たちと変わらないのだけど、どこかはかなく見える。
食欲はある方だ。
ウェットに関してはよく食べるし、カリカリも患部を痛がりながら少しは食べる。
だからお腹はいつも結構張っている。
でも首から背骨周りや手足の関節周りはまさに骨と皮だけ、テントテストすらできないほどガリガリに痩せているのです。
最近は自分で毛繕いするようになったけど、それでも毛並みはぼさぼさのまま。

また首が細くなって、首輪が頭から抜けそう

サクラは3週間の"休肝日"を終えました。
食べるとき以外の休眠中などにも時折口をあぐあぐしたり手で掻きむしったり。
幹部が沁みて安息できない様子が1日に数回見られるようになって、限界と判断した。
現在はまたステロイドを所定量の半量投与しています。
カリカリを食べるときは軽く痛がる様子も見られるけど、普段は落ち着いてきた。
やはりサクラにとってステロイドは必需品。
でも今回のテストで、2週間くらいなら薬止めても大丈夫だとわかったのは大きい。
先生の話では、1週間止めることが出来れば副作用防止に大変有効だと。


何となく他猫の傍にちょこんといるサクラ(右端)

相変わらず自分では水を飲まない。
毎日最低1回はチュールでだましだまし薄いスープを飲ませます。
水分量の多いかるかんの「パテ」も1袋。この食事介助は欠かせません。
サクラもわかっていて、その時間になると介助部屋の出窓に行って待機。
結局自分で飲み食べするのだけど、きっかけはスプーンで口に運ばないと飲まない。
朝のウェットやカリカリは他猫たちと一緒、同じように食べます。
最近はピーピーとくれくれ鳴きするようになった。
蚊の鳴くような小さな声だったのが、今でははっきりと聞こえるほど大きくなりました。


死んだような寝方はダイフクの影響?

他猫とのコミュニケーションが殆どない。みんなと一緒にいてもいつも独りでいる感じ。
動きは結構活発だし周囲にしっかりと打ち解けている。
でも何だろう。
今にもポキッと折れちゃいそうな、明日にもさっさと逝っちゃいそうな、何となくこの世にいるとは思えない感じ。
とっても線が細いのです。

妻も同様に感じるのだろう、ある日しんみりと「この子、長生きしそうもないね。」
かつて同じように線が細かった猫、今は亡き「みう」にもそんなきらいがあった。
それが遠慮がちな猫の特徴だと書いているサイトにも出会った。
みうには随分思い入れし、みうも頑張ってやがてリビングの華になった。
だが、その矢先に急逝した。
最近サクラがみうに重なって見えるのです。
だからサクラには、頑張って長生きしてほしい。
難治性口内炎の克服。サクラはとにかく、頑張って食べること。
サクラと保護者の二人三脚の闘いは続きます。


ここ数日は廊下の片隅が居場所

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普通の家猫生活を希望します

2024年09月12日 | サクラ(新顔)
猫は群れない動物、基本的にひとりで生きると言われています。
ノラは然り? 保護されて家猫になって、しかも多頭生活を始めたら・・。
はじめは家庭内ノラ。保護者や他猫を警戒するし、煩わしいに違いない。
でも次第に慣れて警戒心が解け、しかも気心が通じ合うようになると・・。
仲間たちもいいもんだ、と思うようになるような気がします。

4年半の外(家裏)生活を経て、体調不良(口内炎)のため保護して家に迎えたサクラ。
以来家猫生活歴がほぼ2年になった。
これまで介護もしたし、今も食事の介助を続けています。
当初は1階の保護部屋に居住。部屋は開放していたが自ら出ることはなかった。
昨秋の大量保護で部屋に居場所がなくなり、2階の物干し部屋に居住を変えた。
そのうち自室を出るようになり、1階に下りてたまにキッチンで食べたり。

サクラ(手前)とココ、奥にモドキとヒョウ

いまだに人が怖く、近寄っただけで逃げる。
でも猫たちの間では空気のような存在。気にもしないし気にもされない。
太れない体質なのか、超小柄で子猫のような外観がそうさせているのだろうか。
リビングキッチンで過ごす時間が増え、今では猫たちの真ん中でヘソ天爆睡したりする。
食事時は他猫たちと一緒にキッチンで待機。
皆と一緒に食べ、皆と一緒に寝る・・それがサクラの望みだったようだ。

上にニャー、下にサクラ (リビングの出窓で)

1日に1回か2回、物干し部屋の出窓に行って待機する。
そこが飲食の介助の場と決まっている。介助の時だけは触っても撫でても全然平気。
自分では爆食したり、かと思えば一切口にしなかったり、大変ムラが大きい。
食べたいものが日替わりメニューで、前回は爆食しても今回は口すらつけなかったり。
相変わらず自分から水を飲むことがない。
飲食介助の際は、希釈スープと水分の多いウェット(かるかんパテ1袋)。
計算上1日80cc~130ccの水分を摂ってはいるが、いつも脱水状態だ。


他猫に交じって寝るサクラ(奥)

1日置きにステロイド半錠を投与。所定量の半分だ。
食事中、食べ物が患部に当たるとグアッとなって頭を振って吐き出すが、患部から離れるとすぐにまた食べだす。
かつて麻酔下診察した先生は、頬の内奥が腫れているが歯茎はきれいだと言っていた。
最近になって、グアッとなる頻度が薬投後と空き日で変わらないことが気になった。
それで薬の効果を試してみることに。
副作用が強いと言われるステロイドです。なしで済めばそれに越したことはない。

今日で薬なし10日目。
グアッの頻度が少し増え、昨日今日は食事以外の時も時折染みてるような素振り。
やはり投薬は必要なようだが、もう少し様子を見てみます。


リビング窓辺で外を見やるサクラ

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介助部屋の住猫に戻ったサクラ

2024年07月11日 | サクラ(新顔)
家庭内ノラの仲間入りしたサクラです。
口内炎が治ったわけではないけど、他の猫たちと同じように過ごしています。
やっぱり猫は猫らしく。実際サクラは身体の手入れをするようになって、汚れ放題だった毛並みや毛色が随分きれいになってきた。
ご飯のたびに2階の介助部屋に追い込まれることもなく、他猫に交じってキッチンで待機。
介助部屋(物干し部屋=旧子供部屋)に追い込まれるのは薬を飲むときだけです。
家庭内ノラとは言っても、相変わらず保護者は怖いけど慣れてもいる。

身繕いするサクラ (手前はチキン)

薬は定期的に飲んでます。薬剤耐性や副作用を抑えるため極力少なく。
試してみると、まったく与えないとやはり痛がる頻度が多くなる。
逆に所定量与えても食べ物が患部に当たった時の痛みは消えないようだ。
(注:これはあくまでもサクラの場合です。)
処方箋は1日半錠だけど、今は2日に半錠与えています。(ブレドニゾロン5mg)
これで普段はまったく平穏な生活。
食事中時折グアッとのけぞり首を振って吐き出すけど、気を取り直すと続けて食べる。
この気を取り直すところが実はサクラの大進歩で、介助を卒業した所以です。

暑くなってくると、サクラは洗面所から2階の介助部屋へと居場所を戻した。
介助部屋は風通しがいいし冷房のサービスもある。
それに何と言ってもご飯を運んで来てくれる。猫は楽することの名人です。
薬以外の飲食は介助抜きでサクラの自発性におまかせ。
部屋は常時開放だしトイレ付だし、何ひとつ不自由のない天国のような生活だ。

出窓のサクラの位置(右側)にヒョウが、サクラは中央

と思っていたら問題が発生? ヒョウがちょくちょくお邪魔に来だした。
でもサクラはまんざらでもない様子。
ヒョウは滅法愛想がいいし、2匹の暮らしも刺激があっていいもんだ。
と、サクラが思ったかどうかは定かでないけど。
でもやがてさらなる問題が。ダイフクまでが介助部屋に顔を出すようになった。
やはりダイフクは怖い。かつてサクラはいきなり襲われたことがあったのです。

ダイフクとヒョウが左側、サクラは定位置
これならサクラも問題ないけど・・

ダイフクは1階2階、そして2階のサクラ部屋(介助部屋)とオバン部屋を行き来しつつ、次第にヒョウのいるサクラ部屋に来ることが多くなった。
当初はサクラだけでなく保護者(オジン)も緊張したけど、案ずるより産むが易し。
穏やかになったダイフクにサクラも気付いたのか、普通に共存するようになったのです。
でも、問題はあった。
ダイフクとヒョウが出窓を占領すると、サクラが追い出されるはめになる。

ダイフクとヒョウが左右に、サクラあぶれて居場所なし

サクラは再び1階2階を放浪する生活に。
しかし今のサクラは逃げてばかりじゃない。そのうち同じ部屋の鏡台の上に陣取った。
こうして3匹の2階での生活が始まったのです。
その後、ヒョウがオジン部屋の住猫となったモドキに呼ばれてサクラ部屋から消え、冷房嫌い?のダイフクは2階廊下を中心にオバン部屋とサクラ部屋を半々に。
サクラの落ち着いた生活が戻りました。

たまにリビングで外を眺めるサクラ、家猫らしくなってきた

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猫らしく生きたい ~難治性口内炎とサクラの覚悟~

2024年05月27日 | サクラ(新顔)
ほぼ2ヶ月ぶりとなったサクラの近況です。
投薬や食事介助のために保護者が強制的に介護部屋に追い込むのを除けば、
2階には殆ど行かなくなりました。
シロキの終末期、まだ少し元気だった頃は2階でサクラといることが多かったのですが。


生前のシロキ(手前)とサクラ、オバン部屋にて

1階ではぶらぶら所在無げで人間から逃げてウロウロ。
定位置(根城)も定まらずリビング出窓の箱中やピアノ下の隙間に隠れたり。
どこにいても長いこといられずまたウロウロするばかりだった。
保護者もサクラを驚かさないようにわざわざ遠回りしたりと、結構気を遣っています。
不憫ではあったけど、自分で決めなければ納得できないだろうと見守っていた。
幸いなのは、これまでの食事介助の実績で保護者にはそれなりに慣れていること。

リビングソファ上のサクラ(左)、保護者が動くので落ち着かない(右はリン)

今月初め頃になって、ようやく自分の場所を見つけました。
洗面所は風呂場入口の横にある棚の一番下。たまたま空いてるのを見つけたようだ。
それまでは何かと保護者から与えられてばかりだったサクラ、自分で見つけたのがよほど気に入ったらしく、人が洗面所使っても風呂に出入りしても洗濯しても、とにかく隠れた気分になって出てきません。

風呂場入口の棚に隠れるサクラ(カーテンで覆われています)

でも、トイレの他に1日に4回は出て来る機会がある。
朝のウェットカリカリ、夜のウェットカリカリ。保護者が猫飯の支度を始めた時です。
洗面所から出て来てお腹を空かした連中と一緒に待機。
食べたくない時も多いようだけど、それでも何となく出て来ることも。


「腹減った~」とわめくヒョウ(左)と並んでご飯待ち

結局サクラは、家庭内ノラの道を選んだようです。
口内炎の痛みと共存していく覚悟ができたのでしょうか。
実際見ていると、普段は落ち着いているので大丈夫そう。
食べているときに、一度はグアッとのけぞって首を振ったり両手で口を掻きむしったり。
口の中の食べ物をまき散らしてすっきりするとまた落ち着くようだ。
「グアッ」はカリカリの時に多いが、口の中の患部に触れてしまうらしい。
今まではそれで食べるのを止めてしまったけど、今は気を取り直してまた食べ始める。
サクラ用に特別なご飯を作ってもそれを食べずに他猫の残りを漁って食べるので、今ではみんなと同じものを出してます。
みんなと同じように扱う。それがサクラの望みだと思うので。

ちび太顔負けの盗み食い常連に

サクラが普通の生活になって思うこと。実は大変なムラ食いなんです。
まったく食べなかったりいつもの3倍以上食べたり、嗜好もその都度変わる。
同じご飯でも、前回はガツガツ食べたのに今回は見向きもしない。
そんなことが日常茶飯事、サクラにとってはそれがルーティンなんだろう。
水を飲む量も他の猫よりは少ないようだ。

それで思った。そんなサクラの特質も知らずに飲食の介助をしていた。
ノルマ的に飲まされ、食べたいときじゃないのに人の都合で食べさせられる。
サクラにとっては苦痛の日々だったのかもしれない。
そんな生活をもう1年半も続けたサクラ。逃げ出したくなるのも当然?

投薬の時だけは2階の介護部屋に追い込んで、以前のようにチュール等でのませています。
頑として飲まないときもあるけど、お腹の空いているときにやれば成功率が高い。
しばらくはこの状態で様子を見ようと思っています。

飲食介助の定位置に来ると、何をするのかサクラもわかっているようだ

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