今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

卒業?それともただの逃避?

2024年03月26日 | サクラ(新顔)
被介護猫サクラの近況です。
最近は自分の部屋(物干し部屋=旧子供部屋)にいることが殆どありません。
容体がよくなったのでしょうか。

リビングの窓辺で日光浴するサクラ

先日キーを病院に連れて行ったとき、サクラの話をしました。
ただし先生はいつもの女医さんではなく若い男の先生。
最近は日を決めて応援に来ているそうで、自分が会うのは初めて。
サクラを保護し介助を始めてから1年半、ステロイドの副作用が気になっていた。
その話をするとメタカムを紹介された。

メタカムは女医さんに言われて試したけど、サクラの痛みが緩和せず止めた経緯がある。
その時は高い薬だからと小分けしてくれたので助かった。
ところが迂闊にも、先日はそのことをすっかり忘れていたのでした。
ひと瓶購入してしまった。5500円。
帰ってからよく調べてみると、やはり副作用は結構あるようだ。
いやはや、トホホの買い物だったと後悔した。

他の猫たちの存在はまったく気にならないようです
ただし保護者からはひたすら逃げまくる (*_*)

そこで与え方を工夫して、1日置きに所定量のブレを5回、3日空けて1日置きにメタを5回。これを繰り返し行ってみることにした。
すると案の定、メタの4回目頃からサクラの痛がり方がひどくなった。
中3日の薬フリーにサクラが耐えられるかどうか、注意深く見守りながら続行。
すると、何とその空白日の初日にサクラが活発になってきたのです。
メタカムが効いてきたのだろうか、痛がる素振りもほぼ見られなくなった。

先日の猫夕食の支度をしている時でした。我慢できない早飯組の中にサクラがいた。
えっ? 一瞬わが目を疑ったが間違いない。
こっちを見上げながら、他猫の間をひょこひょこと歩き回っている。
結局その時は他猫と同じものを食べて、おかわりも2回した。

廊下を回ってキッチンにやって来たサクラ (手前はココ)

その後リビングに来て、コタツ掛布団の上でニャーと並んで休息に入った。
それ以来、サクラは大半の時間をリビングで過ごすようになったのです。
サクラが他猫を気にしないので、他猫もサクラが気にならないようだ。
ただ人間に対する警戒心は強く、保護者が動き回ると2階に逃げていく。
でもそれまでの物干し部屋や押し入れではなく、夫婦どちらかのベッドが中心だ。
そのうち人の動きにも耐性ができてきたらしくあまり逃げなくなった。
先週あたりはコタツの中を覚え、他猫に交じって1日中入っていることも。


「あれ? 誰これ」サクラの傍を通り過ぎてから思わず振り向くキー

さらに、サクラがリビングやキッチンの猫用水桶から自ら水を飲んだ。
まだ夫婦で3回しか目撃していないが、おそらく保護して初めてのことではないか。
それまであらゆる工夫をしたが効果なく、いつしか飲まないもんだと決め込んでいた。
保護者にとって、何よりサクラ自身にとって、将来への希望が見えた瞬間でした。

その反面困ったことも。
自分で食べ自分で飲むと言っても、1日の必要量と較べればまだ圧倒的に少ない。
人を怖がるので強制給餌ができない以上、自分で飲み食いしてもらうしかない。
これまでは物干し部屋の出窓が飲食介助の場所で、それはサクラ自身も自覚していた。
その場所を卒業してしまったのです。キッチンに来ても、いつも食べるわけではない。
大半は、催促はするけど何を出しても食べないという状況です。
もともと少ないサクラの体重が明らかに減少。さらに脱水症状も目立ってきた。

調子のいいときは(ちび太顔負けの)盗み食いまでするようになったけど・・

シロキもそうだが、骨が皮を突き破りそうになってきたサクラ。
見た目は元気そうだけど、そんな状態では本人(猫)がよくてもこっちがたまらない。
それに薬もやれないし、バイオデンタルも止まったままだ。
ついに強制的にかつての出窓に追い込んで、かつてのように飲み食いサポートすることに。
ところがです。サクラが頑として口を開けない。
今のところ、それまでの3倍の時間かけて3倍のチュール使って何とか。
それでも2日に1回くらいが限度かと。

サクラはみんなと一緒になって何だか楽しそうだけど、今の状態が続くとも思えません。
前の介助生活に戻るのか、それとも介助を卒業して普通の猫になるのか。
今、サクラは大事な時期を迎えています。


傍から見たら、普通の猫と何も変わらないんだろうな

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介護部屋の住猫

2024年01月13日 | サクラ(新顔)
先住グループと新保護グループの融和の他にも、昨年からの懸案事項はいろいろあります。
クウをはじめとする粗相問題は新保護グループを迎えてますます深刻に。
ポニーやちび太の抜け毛の跡がなかなか生え揃いません。
でも何と言っても一番の気がかりは、介護部屋(物干し部屋)の住猫サクラです。

介護部屋はお店の温室から来た熱帯果樹が同居してます (出窓右側にサクラ)

8月の記事にコメントを頂き、難治性口内炎猫の寿命が2,3年だったというのは、正直なところショックでした。
今のサクラにはステロイド(ブレドニゾロン5mg)を3~4日に1錠、バイオデンタルを毎日1錠すり潰して与えています。
状態はどうかというと、普段は平穏そう。
ただし、痛みに耐えてもがいたり暴れたりする姿を多くて1日に数回見かけます。
それに平穏そうと言っても、猫は穏やかなときと痛みに耐えているときの表情が同じなので、実際にはどうなのかわかりません。

日が当たり始めた介護部屋:わが家では最も日当りがよい部屋です

相変わらず自分から飲まないので、水にモンペチスープを混ぜて与えています。
チュールが好物なのでスプーンとチュールでスープに誘導。
初めは頑としてチュールすら舐めないけど、根気よく匂わせると嫌々舐め始める。
そうなれば口をスープに誘導し、チュールでだましだまし飲ませます。
かつてはたまに自分からスープを飲むこともあったのですが、今はチュールなしでは飲みません。
ひとつ大きな進歩がありました。ウェットを食べるようになったのです。
かるかんのパテ。何十種類ものウェットを試して、ようやくたどりつきました。
(あるいはサクラが変わったのかもしれません。)

寝床に粗相して洗濯中、仮の箱に入ってます

今ではシーバやカリカリ(かるかんの腎臓病用)よりもパテが主食です。
スープと同じで初めは頑として口をつけないが、食べ始めたときの勢いは凄まじいものがあって、ガツガツと一度に1袋(70g)以上食べることもよくあります。
不思議なことに、飲み食べしているときは殆ど痛がりません。
たまにグアッとなってもんどり打っても、すぐに気を取り直してまた食べ始める。
そんなとき、サクラの生きることへの強い意志を感じるのです。

将来への不安は絶えない。
こんな介護がずっと続くのだろうか。推定6才になったばかりのサクラはまだまだ若い。
逆に、コメント頂いた方の猫ちゃんのようにそのうち徐々に食べなくなって・・。
そんな保護者の不安をよそに、サクラの日常は安定してます。
昼間は物干し部屋、夜はオジン部屋押入れの寝床に移動。出入りは自由です。
家中自由に行けるのだけど、今はこの2部屋で十分のようだ。
他猫との親和性も十分で警戒することもない。
サクラの苦手はただひとつ。いまだに警戒しまくりの保護者です。

店にあったココレオの寝床を常用するサクラ、かつては箪笥の上にあった

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サクラの引っ越し

2023年11月05日 | サクラ(新顔)
引っ越しと言っても部屋移動です。
部屋を開放しても出て行かず、保護部屋でひとり優雅に暮らしていたサクラ。
だったのですが、一気に大型ケージ3台搬入してモドキにダイフクにヒョウが入居。
サクラの食事を介助する場所だった中型ケージは移動。しかもヒョウが入居した。
中にヒョウがいるとケージを上ることができず、食事の介助ができなくなった。

現在の保護部屋の様子、左手前の中ケージの上がサクラの食事場所だった

サクラはシーバは顔の前に置けば食べるけど、自分で水を飲まない (飲めない?)。
チュールでだましだましモンペチスープを飲ませ、最近は少量のウェットも与える。
とても臆病で警戒心の強いサクラ、水分摂取の介助はまず環境を整えることが不可欠。
サクラが安心できることが何より重要なのです。
その環境が変わった。そして心配した通り、サクラが何も飲まなくなった。 

ヒョウが入居する前はたまに中ケージ上に乗ることもあったけど、
慣れる間もなくヒョウが入居した

保護部屋で居場所がなくなって、一時は部屋の奥にうずくまっていた。
そこで段ボール箱で寝床をあつらえたのですが、やはりスープを飲まない。
そのうちサクラは部屋を出歩くようになった。やはり部屋にいるのが怖いらしい。
もともとよく出歩いていたのがこのところピッタリと止めていたのです。
猫密度の小さい2階に行くことが多くなり、そのうち物干し部屋の出窓に落ち着いた。
で、そこで何とか飲み食いの介助ができないか挑戦したのです。

部屋の奥隅にあつらえた寝床にて

物干し部屋(旧子供部屋)の出窓は中ケージ上より低く、サクラを見下ろすようになる。
それが怖いのかサクラが逃げ回る始末。
それでも、何とかスープを飲ませることに成功。
4日ぶりの水分にサクラはごくごくと飲み続けた。
今は怖がるサクラをなだめながら、スープを飲ませてます。

物干し部屋、逆光で暗いが日当り満点です
(写真テクが悪くてすみません)

この場所、過ごしてみるとかなり快適なはず。
日当りは当家で一番だし、オジン部屋にもオバン部屋にも行き放題。
問題は、ケンが頻繁に入ってきてサクラ用のウェットやカリカリを食べてしまう。
自分で飲み食べすることを促す目的で、サクラには置き餌しているのです。
最近はシロキまで狙ってくるようになった。
かといって部屋を閉めるわけにもいかないし、とりあえずは大目に見てやってます。

内カーテンに隠れることも可能で居心地満天?

ところでサクラの容態ですが、最近は少し安定してきた感じ。
グアッとなって頬を痛がる回数がかなり減りました。
今では食べるときにたまになる程度。
ただしグアッとなったときはかなり深刻に痛がる。
患部が口奥の頬(の裏側)にあって、そこに食べ物が付着すると痛みが激しいようだ。
一方普段は平穏なので、ステロイドは中3日で与えています。
そして毎朝与えているデンタルバイオ。
最近の安定はことによるとこれの効果かもしれません。


外から見た出窓のサクラ、往年のみうを思い出します

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人が怖いのに介護される猫

2023年08月29日 | サクラ(新顔)
サクラのことです。
クウやケン同様に警戒心がひと際強く、保護後も家庭内ノラ路線まっしぐら・・、、
だったはずが、
口内炎の激痛トラウマのせいか、いまだに自分から水を飲もうとしません。
食べる方も相変わらずでシーバだけ(丸飲み)。
で、毎日数回リハビリと言うか、飲み食いの補助(介護)を続けているのです。

難治性口内炎という病名。要は治し方がわからないという都合のいい病名だ。
ネットで調べると、どの先生も外科的手術を薦めている。
つまり歯を全部抜いちゃえ、ということです。
サクラは歯周病はなくて歯ぐきもきれいなのに・・。
しかも全抜歯しても口内炎が治る確率は70%だとか。

いつもカーテンに手が引っかかってるサクラ

一方サクラの痛みは確実に増している気がする。
今は投薬治療に頼っているが、中でも頼みの綱はステロイドだ。
副作用が懸念されるこの薬(ブレゾニドロン)。
当初は平均3~4日空けていたのが、今では2~3日、場合によっては中1日で与えている。
それ(中1日)が先生の処方で、その場合は定期的に内臓の健康診断が必要だ。

サクラの痛みは飲み食いのときとは限らない。
少しでも動いたときにグアーッとくる。
後足で立ち上がって首を振って、両前足で頬を掻きむしる。
その痛さ、わかります。重度の虫歯の痛みと同じだろうから。
どうにもならない絶望的な痛みなんだよね。

時として滅茶苦茶によじれて・・これ、口の中の痛みに堪えてるんです

薬もいろいろ試してます。
当初は抗生物質を併用していたがあまり効いてない感じだった。
傑作だったのはキエールという怪しげな消臭剤。(失礼! 商品自体は怪しくありません。)
ネット上で口内炎に効くと噂がひとしおだったので、藁にもすがるつもりで買ってみた。
いやあこれは見事なガセネタでした。
獣医さんも相手にしないような情報に頼るなんて、まったく自分としたことが。
ちなみに、メーカーはあくまでも消臭剤として販売してます。
それでも懲りずに、今はバイオデンタルというサプリをお試し中。

肝心のサクラはと言うと、QOLは下がるばかり。
最近は動き回ることが殆どなくなりました。
解放した保護部屋から出ることもなく、1日中カーテンの下から外を眺めてます。
夜になると雨戸を閉めるので、ケージの上でうずくまっている。
空調はこまめにチェックして暑からず寒からずで問題ないと思う。
なので居心地はいいはずなんだけど、口の中が痛くて何する気にもなれないのかな。

ケージ上でうずくまるサクラ・・壁の汚れ(口から出る反吐)が痛みの凄まじさを物語る

人が部屋に入れば警戒し、逃げ回っていたが最近は少し変わった。
ケージの上にあがれば追われないと分かったようだ。実はそこが飲み食い介護の場所だから。
ただし上る度にグアーッとなり、ひどいときは暴れて落ちてしまう。
それでもやらなければならない。
チュールを使ってだましだまし、モンペチスープを水で希釈して飲ませる。
初めは頑として飲まない。でも一度舌を使って飲み始めると後は続いて飲み干す。

結局は自分で飲んでるのだけど、何故か自分からは飲もうとしない。
最後まで拒んで飲まないときもある。
そもそも自分が飲みたいから飲むのであって、勝手に飲めと言われても無理な話だ。
猫育ての大先輩である古女房殿に言われて試してみた。放っておけば自分で飲むか。
それは確認しました。今のサクラは死んでも自分から飲もうとしないようだ。
これを介護と言うのかリハビリと言うのか、いつかサクラが自分から飲みだすまでは続けます。


両手の汚れ、そのせいでお腹も汚れ放題

家庭内ノラと言っても、サクラは怖がりだけどまったく攻撃性のないおとなしい猫。
そして滅多に鳴かない。
深夜にそっと覗いたとき、ひとりで仁王立ちになって口を搔きむしって痛みを堪えている様を見ると、本当に悲しくなってくる。
難治性口内炎。侮るなかれ。
人間の場合と違って、これは本人(猫)にとっても保護者にとっても大変な病気です。


毎日毎日外を眺め続けるサクラ(新調したカーテンが寸足らず)

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飲まない食べない? いや飲めない食べれない

2023年06月13日 | サクラ(新顔)
やっぱり気になることを書きたいので、同じ子ばかりに記事が集中してしまう。
今気になることと言えば、
①お店のノラたち、特にモドキやダイフクの消息
②食べない飲まないサクラとその持病(口内炎)
③治まらないクウの粗相
④ちび太の収まらないケン追いとなかなか生えない体毛
⑤脅かされるココレオの生活(SC集中工事とダイフクの再来)
他の猫たち(ニャーをはじめ家中の猫たちと家裏のキジロ)は相変わらずです。
さて、今回はサクラ。

2階押し入れ奥に籠城中?のサクラ

サクラが家裏に現れてからもう5年の付き合いになる。
昨年10月下旬に食べなくなる異変を生じ、家の中に保護しました。
とても臆病で人に馴れず、麻酔下診察で難治性口内炎と診断されたのは最近のこと。
ケージから保護部屋暮らしを経て今では家中どこにでも行ける。
ではあるけど、自由になると2階和室の押し入れ奥に直行したまま出てこない。
放っておけば、いつまでもずっとそこにいます。

たまに棚上天井との隙間に隠れる

それで朝と日暮れ時の2回、押し入れから追い出して保護部屋に戻す。
今では押し入れを覗くだけで自分から保護部屋に戻るようになった。
すかさずトイレ、そしてケージに入ってシーバを食べモンプチスープを飲む。
食べる方はまだしも、飲む方は保護者が介助しないと飲みません。
ちなみに、押し入れや他の場所ではトイレも飲食も一切しない。
様子を見ながら中2~4日の間隔でステロイド投与(スープに混ぜて)。
たまに口の奥を痛がるけど前ほど深刻ではなく、生活は随分安定しました。

この"ふて寝"ポーズは、保護者が見に行ったときだけです

問題は、これからどうやって普通の生活に戻すかです。
とにかくサクラは、家に保護して以来水を飲むところをまったく見てない。
保護部屋時代も飲み水は5ヶ所に置いたが飲んだ痕跡すらなかった。
籠城して放っておくと2日近くもそのまま出て来なかった。
死んでも飲まない食べないとはまさにこのことだ。(トイレは粗相することがあった。)
飲み食いした時の口奥の激痛が忘れられず、トラウマになっちゃったのかな。
結局こっちが根負けして、今のような生活に落ち着いたのです。

毎回毎回、初めは頑として飲まない

もっとも、そう簡単にスープを飲むわけではない。
小皿に入れて口もとに置いても無視するので、小さなスプーンで口につける。
すると顔を背けて抵抗する。頑として飲まない意思表示。
それでスプーンにチュールを混ぜて鼻につける。
いやいや舐めたらこっちのもの、後は思い出したように飲み始めるのです。
毎回毎回この工程を踏むので、最近はこっちも疲労気味。

こんな場合はどうすればいい?
掛りつけの先生に相談しても、「本当に喉が渇けば飲みますよ」で終わり。
どんなにネットで調べても類似例は出てこない。
そもそも猫の飲水必要量にしても獣医さんによって随分違うし、
どのくらい飲めばいいのか、サクラの体調を診ながら飲量を増やしたりしています。
(猫の脱水症状の診断はテンちゃんのときに随分習いましたので。)
今後は如何にしてスープから水に切り替えるか、そして自発的飲水を誘発するか。
この2点が最大のテーマです。

家裏時代のサクラ (1年前)

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