今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

くものこと ~二度と後悔しないために~

2016年09月29日 | (故)くも
今日は休みで一人家にいました。
いつもと変わらないはずの家が、テツがいないだけで何と無機質なことか。
こんな時はまた思い出綴りで、自省の念を込めてくものことを書いてみようと思います。


ニャンコのまどろんだ顔、あれには本当に癒されますね。
でも気をつけなくちゃいけないのは、ニャンコは苦しかったり嫌なことに耐えているときも、あの柔和な顔をしてるんです。しかも彼等は最後の最後まで、前向きに生きる気力を失いません。だから尚更、彼等の真の状態を注意深く見ていないと、後悔することにもなりかねないんです。


生まれて間もないくもが3匹目のニャンコとして家に来たのは、かれこれ17年前のこと。妻の知り合いから譲られたときは血統書付だの何だのと、でもそんなの本人にとっても我々にとっても、まったく関係ないことでした。

一度屋根から落ちて両足骨折という大事故を経験しましたが、手術と矯正、必死のリハビリの結果多少の後遺症で済み、それ以外は順調に成長しました。物心ついてからは先住のハナと居場所を住み分け、その人生(猫生?)の殆どを2階で過ごすことに。

      

散歩、食事とトイレ以外は殆ど2階のベッドで過ごし、特に夜はベットの主(=私)と寝場所の奪い合い。まるで人間の彼女のように腕枕で寝たがるところまではよかったけど、とにかく寝相が悪い悪い、おそらく30分間隔で写真を撮ると、仰向けのままプロペラのように回転する彼女が写っていたことでしょう。朝、目が覚めるとたいていは彼女がベットの真ん中で、こっちが落ちそうになっていて・・(本当に落ちたことも度々

      
          人間のように寝るくも

15才になった頃(2年半前)から痩せ始めました。その後しばらくは腎臓の値(cre)も一進一退、でも今度は黄疸が目立ち始め、そして何より、4kg以上あった体重が2kgを割るくらいまでに落ちて・・。

2年前にハナが亡くなった後、くもは居住を1階に移したのですが、いまにして思えばあれは階段の上り下りがきつかったんだと思います。性格も急におとなしくなってより一層、人のそばにいるようになりました。
      


このときに、もっとしっかり対応しておけばよかった。
これがくもに対する最大の謝罪で、今でも後悔に苛まれ続けることになったのです。

当時を振り返ってみると、テツが既に激痩せに陥り(一日数回嘔吐)、そしてハナの死と、とにかく落ち着いた日々がなかった頃でした。で、くもは、痩せてるとはいえ手がかからなかった。そしていつも、あのまどろんだ顔でじっとしていて、平和そのものに見えたのです。たまに帰省してきた子供達が、(痩せ方が)変だと騒いでもあまり気にせず、くもは大丈夫だと思い込んでいました。

それは、ハナが亡くなってからまだ3ヶ月後の、昨年1月25日のことでした。
その日の朝、いつものようにまどろんでいたくもです。
      
      黄疸が目立つけど、幸せ顔に見えるくも


しかしこのとき、彼女の状態はすでに限界を超えていたのででしょう。
その日の夜、まるで模型が倒れるようにばったりと倒れ、それ以後立つことはありませんでした。
      

翌朝慌てて病院に、そのときは腎臓の値も数倍に上がっていてイオン濃度も異常に高く、かかりつけの先生はやさしい先生なので何も言わなかったけど、「何でこんなになるまで放っておいたんだ」と我々を責めたかったに違いない。実際、3ヶ月前にハナが亡くなったときのくもの検査結果はむしろ快方に向かっていたのに、先生に言わせれば、そばにいる人の観察が一番大事なのだと・・・。


くもはその2日後、病院で亡くなりました。
そのときは退院の準備もしていて、病院から訃報を受けるまで、死ぬなんて夢にも思っていないアホ振りでした。倒れた夜、翌朝入院するまで一晩抱いて温め続けたのが、彼女との最後になりました。
15年と3ヶ月の、猫生でした。

ハナのときも今回のテツのときも、悲しくはあるけど精一杯やったので後悔はありません。
でもくものことだけは、一生後悔し続けるんだな、と思っています。



      
         在りし日のくも、テツ、そしてハナ
          (3年ほど前の写真です)




後日訂正)
文中、両足骨折と書いたのは記憶違いでした。
正しくは右大腿部骨折。

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こんな場所で暮らしてます

2016年09月29日 | ご挨拶・解説・お知らせ
お店のニャンコ達の生活環境です。
当店は大きなショッピングセンター(SC)内の片隅にあります。

      
店の正門前の駐車場から。ニャンコ達は自由に出たり入ったり。

      
店の角から見た正門前の駐車場、左手にSCの出口、後方には店の裏門があります。

      
店の裏門前の駐車場。写真右手はバス通りに、奥は遊歩道に接している。
ニャンコ達は基本的に、店の敷地か駐車場のどこかで過ごしています。ちょっと危ないけど、SCの中は車がスピードを出せないようになっているので、まだましなんです。

      
外から見たSCの出口、奥に当店が見える(SC建物の手前)。写真手前を横切っているのがバス通り。このバス通りは交通量が多く、車のスピードがあるのでかなり危ない。

      
遊歩道です。右手がSCの擁壁、先に見えるのがバス通り。
遊歩道には川も。写真右手のSC内に当店があります。

      
SCに隣接するバス通り。右側に遊歩道とSCの出口が見えます。
この街は公園と遊歩道が多く、通常幹線道路とは立体交差なのですが、ここは平面交差です。(この状況がチビの悲劇を生みました。)

      
特に朝と夜のラッシュ時、このバス通りは猛烈に交通量が多くてとても危険。


バス通りのSCと反対側100mくらいのところに大きな遊歩道や公園があって、そこにはエサやりおじさん(?)も出没するらしく、ノラ達の集合場所になっていると聞いたことがあります。そんなノラたちがさらにエサを求めて、たまに住宅街やバス通りを横切ってSC内まで遠征し、店にやってくるのでしょう。

やはりここでも、ノラ達の生活は危険と隣り合わせ。
にもかかわらず彼等はしたたかに生き抜く挑戦を続け、時として、つかの間の安らぎを満喫したりするんです。

      
車の少なくなった夜の駐車場で。シャッポ(手前)、ニャー(奥の車の下)と、今は亡きチビ。


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◆本日のニャー
  (ただ今お泊り中)

◆本日のシャッポ
  (???)

シャッポはまだお泊りできません。かまってくれる人がいなくなるとふっと消えてしまいます。どうやらSCの外に出ているようなので、何とか引き留める方法はないかと模索しているところです。
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