少し前の話になりますが、リンの歯が抜けかかって食べれなくなり通院したとき、
ノラの子がこうなったらどうするんだろうと先生に訊いてみた。
先生は「ノラだったら遮二無二頑張って自分でとっちゃう」と言っていた。
家猫になるとそうやって頑張る力が削がれちゃうんだと。
つまり家猫が野に放たれたら確実に生き抜く力は衰えている、ということだ。
それ以来、改めて脱走防止の意を高くしたのでした。
当家でも本ブログを始めた頃は、脱走トラブルが絶えなかった。
過去記事「ニャー脱走の軌跡」(2017.9.17)では7回にわたるニャーの脱走劇を要約。
「大脱走・・」のカテゴリーには3つの脱走劇(シリーズ過去記事)が収録されています。
他にも「屋根の上のクウ」「同ちび太」「キーの大冒険」・・etc,etc.
でも幸いにして、いずれの脱走劇も"終わりよければ全てよし"。
この5年ほどは脱走劇らしいトラブルもなかった。
今日はサクラの出番です:リビングで日光浴 (右はポニー)
何しろ当家では夫婦揃って自分のボケを自覚しているので、ひとつひとつ確認です。
ドアや窓の開閉は勿論、1日何回も猫たちの所在を確認する。
まさに念には念を。いや、さらにもう一度念を、と言った具合です。
ではあるのですが、先日のこと、サクラがいなくなった。
食事介助の時間になってもいつもの出窓にいない。
(何だよもう時間なのに・・)と下りて1階を探してもリビングにもいない。
自分は階段の上り下りがきついので(いい加減にしろよ)と思いつつ探したけどいない。
ついにはオバンまで引っ張り出して本気で捜すはめになった。
ここまでくると、嫌な思いがよぎってくる。サクラを捜しながら、
まず窓やドアを確認。次にいつ誰がドアを開けたか思い起こす。
ドアを開けた隙に出ちゃったら、普通は気付くと思うけどそれでも疑心暗鬼。
結局その時は、どんなに2人で捜しても見つからなかった。
やはり外に出ちゃったということになり、日没迫る外に出た。
その時はサクラが外に出たとしたら玄関からということになり、まず前庭から、そして家周りを念入りに捜した。
サクラの気配はまったくなかった。いや猫が本気で隠れたら人間になんてわかりっこない。
次に家を中心に町内を捜したが、これはもう諦めパターンだとわかっていた。
いつの間にか日が暮れて、辺りは夜になっていた。
サクラの得意技:並んで寝ていたモドキとココの間に強引に割り込んで・・(サクラ下向き)
諦めて帰宅し、重い雰囲気の中で猫たちに夕飯を与え、続いて夫婦の夕食を済ませた。
サクラはもともと家周りで暮らしていた子だ。まだ外を覚えているだろうか。
妻は「きっと自分で帰ってくるわよ」と言った。自分もそう思った。
帰って来るとすれば外に出た場所、玄関からだ。
でも帰ってきたところでどうやって気づいて、どうやって家に入れるか。
昔と違って今は猫の数が多く、"ドア開け作戦"はできそうにない。
結局朝まで待って、サクラの姿を確認してから2人でドア開け作戦をするしかないと。
夕食の後もう一度サクラを捜しに出て、それから猫たちのカリカリの支度に入った。
例によってキッチンに集まってカリカリを待つ猫たち。
保護者はサクラのことで頭がいっぱいだけど、他の子たちには関係ないし。
そのとき・・、ん? あれっ?
その中にサクラがいるではないか。
寝ぼけ眼で、いかにも寝起きという風体で他猫に交じって座っていた。
驚いたの安心したの何のって。
まあ、それだけの話なんですが。
結局サクラは、保護者の脱走防止意識を一段と高めてくれたのでした。
すっかり納まってしまいました
さて、サクラの近況は・・・異様なお腹の膨らみが下写真の通り。
病院は予約済。いつもと違う病院です。
詳細はサクラの次回記事で。
お腹はぷよぷよ、心配が尽きません
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