今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

頑張れソトチビ ~投薬開始~

2017年05月11日 | ソトチビ
瞬膜(しゅんまく)というのをご存知でしょうか。
ニャンコが目を閉じているときに失礼して開けてみると、目が白い膜で覆われています。角膜保護のためにあるそうですが、目を開けたときは目頭の方に引っ込んでいて見えません。瞬膜はどんな動物にもあって、もともとは人間にもあったらしい。

この瞬膜が、目を開いているときにも見えるのは異常です。必ずしも目の異常というわけではなく、体調不良やストレスでも瞬膜動作の異常が起こるそうです。そう言えばテンちゃんも、保護して直ぐに山のような硬い目やにを取り除いたとき、見えた目が完全に白かったので「この子は盲目なのか」と思ったほどでした。(実は瞬膜に覆われていた。)

ソトチビの瞬膜異常に気付いたのは1週間ほど前。最近のソトチビは朝7時頃、定期便のようにやってきます。2日に1回は夕方か夜にも。だいぶ馴れてきて、近づいたり少しなら触ったりもできるようになりました。

          
       最近は、朝ひとりでポツンとご飯を待っているソトチビ

そのソトチビの目が、目頭の方から半分近くも膜で覆われているのです。それで気になって調べてみて、前述のことがわかりました。(最近は自分が近づくと目を細めてしまうので写真が撮れませんでした。「猫 瞬膜」で検索してみて下さい。)

3日ほど前のこと、妻が「ソトチビの首がまた禿げてきたね。」
え? と思いました。確かに3月だったか小さな禿げができたけど、その後は持ち直したはずだったからです。で、次の日の朝にやって来たソトチビをチェックすると・・、ありました。 首というよりは胸のあたりが禿げていて、少し赤味を帯びている。でも、まだただれてはいない。早めに治療すれば大丈夫だと。

          
            ちょっとわかりにくいのですが・・

          
               首の下が禿げてきた

それで再び投薬の開始です。
以前に「危険な賭け」の記事の中で紹介したニナゾールです。肝機能に悪影響する可能性があるのでお勧めもできないし長期服用もできません。今回は1錠分を6日間で与えて、様子を見てみようと思います。 ※ちなみにその後の調べで、イトラコナゾールという薬(成分)がもっとニャンコにやさしいと知りました。

          
                昨日の写真です
       一番上(1週間前)と比べると毛並みが悪くなった

最近はぐっと近い存在になってきたソトチビですが、おかあさんの不在が多く、少なくともわが家の周辺では二匹は遭遇していません。そのおかあさんもいよいよ家に。家で共同生活を始めるニャーやおかあさんと同時に、ソトチビにも気を配ってあげなければと思っています。

ソトチビをしっかりと触って気付いたこと。
写真ではふっくらと見えますが実は激ヤセでした。特に上から見ると、以前の皮膚病の後遺症で首周りの毛が短く、異様に首が細く見えて病的な感さえあります。しかも首から背中にかけてはゴワゴワで、テンちゃんのように疥癬の疑いも。

          
            このときは瞬膜がかなり出ていた
              (写真ではわからず)

ノラたちは一見穏やかそうに見えても、体調や環境に何かしらの問題を抱えているんだな。ソトチビもこのオジンと出会ったのを契機に、もっともっと人生(猫生)を楽しんでもらえれば、と思ってやみません。

          
            頑張って元気になろうな、ソトチビ
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寝場所を変えたおかあさん

2017年05月09日 | (故)みう(おかあさん)
暖かくなって、おかあさんの生活が変わりました。
昨年もそうでしたが、夜朝の最低気温が13℃くらいまで上がると寝床は使いません。で、その近くにある収納箱の上で休むことに。夜明けが随分早くなって、この一角は北側と言えども朝は日が差し込むのでおかあさんの起床も早くなります。

          
           朝の寝床干しの日課は終了しました

          
          奥の収納箱の上に移動したおかあさん
           (手前は早朝から合流したソトチビ)

          
       朝6時、ニャーとベランダから見下ろすとおかあさんが

ところが、今年は昨年のようにはならなかったのです。先月中旬から始まったお隣さんのリフォーム工事がGWも続いて、しかも金属音がキンコンカンコン、特にGW中はおかあさんの居場所の間近で作業が続きました。作業は4時頃には終わるのでおかあさんはそれまでどこかに避難。

と思っていたのですが、この5日ほどおかあさんの姿を殆ど見ていません。夜も完全に空けるようになって、どうやら居場所を変えたようです。音と暑さで午前中も来ないことが多く、お腹が空いたときは昼ごろ、大抵はお隣の工事が終わった4時過ぎに収納箱の上に現れて、食事が出るのを待っているようです。

          
            こんな光景もあまり見なくなった

一昨日の夜、気になって近くを探してみたところ例の公園にいました。そのときは家族連れに乱入されておかあさんは逃げてしまったけど、何でも最近は公園でよく見るとか。どうやらわが家に代わる安住の地は見つけてないようだった。

気になるのは、用意したトイレや爪とぎを使ってないこと。食事の時間が合わなくなって置き餌をせざるを得なくなった。これからもっと暑くなれば、置き餌もできなくなる。隣の工事はあと2週間ほどは続くそうだし、いよいよ決断のしどころなのかもしれないです。

          
           会えば目一杯甘えてくるおかあさん


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ノラたちの春

2017年05月07日 | ノラたちの幸せを願って
暖かくなって、店に出入りするノラたちの生活が変わりました。
前回書いた先月の中旬あたりから来なくなって、ニャーモドキは10日ほど前に一度会っただけだし、カブキはまったく見ていません。

当初はダイフクの残し餌がなくなったりと、遅い時間に来ていた痕跡があったけど最近はそれもなくなった。カブキは最後に見たとき後ろ半身の黒毛が茶色く変化していて、明らかな異常が見受けられたので気になります。しかし、会えなくてはどうしようもなくて・・。

          
       10日ほど前、最後に会ったときのニャーモドキ

もともと通いだった彼ら、流浪の生活なれば、腹を満たせる店の餌場をそう簡単には諦めないだろう。とすれば他に本拠地があるのか、もっといい餌場を見つけたか。あるいは事故か事件に巻き込まれたか、彼らの生活を推し量る術はない。この店に居着けば、家猫として安住の地を見つける道も開けただろうに残念です。

※ダイフクは相変わらず間を空けてやってくるので改めて書く予定。

気になったので、以前シャッポを知る人に教えてもらった公園にまた行ってみました。公園の奥にある丘陵のさらに奥、隣接する公民館の裏近くに小路があって、その周辺にノラたちはいます。冬は植栽の下で寒さを凌いでいるのでしょうか。ここは、ノラたちが生息する場として知る人の間では有名らしい。この公園のニャンコたちの日常がどんなものなのか、もう少し見てみたくなりました。

          
            
          公園のノラたち、まだまだたくさんいます

以前にも書いたように(「ノラたちとの共存を目指して・その1」)、ノラに生まれても1才まで生きる確立は10%少々しかない。つまり、10匹生まれてもそのうち9匹は初めての冬を越せない。統計的にそう言うのは簡単だけど、その無念の死を遂げる一匹一匹に人生(猫生)がある。かつてバス通りの植栽帯で必死のしゃがれ声で鳴き続けていた子猫。K君と探したが結局保護できなかった。あの子猫の末路を思うと胸が痛む。

それが野生動物の生き様だ、と言われればそうだろう。でも人間と、人間社会に深くかかわりながら生きているノラたちを、社会としてもう少し見守ることはできないものか。今活躍しているボラさんたちのサポートとなる有効な方法が求められているのです。

ノラの生活は孤独だ。怪我をしても病気になっても誰にも頼れない。それはあたかも、紛争地域で戦闘に巻き込まれた子供たちに似ている。親を失い兄弟を失い、ひとりで戦地を彷徨う子供たち。もちろん赤十字の救護隊もいるけど手が足りない。ボラさんたちがどんなに頑張っても手が回らないノラたちと同じだ。

紛争地域に暮す子供たちのように、自分の力ではどうしようもない運命に翻弄されるノラたち。今はノラ問題に関する過去の報道を辿っていますが(これは「ノラたちとの共存を目指して・その2」として改めて書く予定です)、感じるのは統計的に扱っている報道が多いことです。

殺処分7万匹と一口で言われても、ピンとこない人も多いだろう。それより、「紛争地域で家族を失いながら健気に生きる○○ちゃん」のように具体的な現実例を直に伝えた方が人の心は動く。ノラたち救済活動の有名人や議員さんたちも大勢いるけど、やはり、社会を変えるには報道に頼るのが一番だと思うのです。

          
        「オレにはわかるぞ、ノラの気持ち」(テンちゃん)
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お見送りは下心

2017年05月05日 | ニャー
ニャーです。
最近は暑いです。
でもオジンたちが出掛けるときは格子付の窓を網戸にしてくれるので助かります。
2階も何ヶ所か網戸に。(秘密です。)
何と言っても熱中症だかが怖いそうで。
「猫はクーラー嫌いだからね」って言ってるけど、クーラーって何だ?

オジンが玄関に行くと、家のどこにいても一目散に駆け寄ってくっつきます。
オバンは期待感薄いけど、一応くっついてみます。

          
            「何だ、お出かけか」の表情

「ニャーはいい子になったね、ちゃんとお見送りしてくれるし。」とオジンは言います。
「だんだんテツ、ハナ、くもに似てきたね」とオバン。
(そんなこと知らんニャー)って言いたいけど、歴史はやっぱり繰り返す?
でも違うぞ、あれは見送りなんかじゃないんだニャ。

要は外に出たいだけです。
リードでじっとしててもいいから、外の刺激を味わいたいんです。
最近は、外に出してくれるときと出掛けるときの違いがわかるようになった。
オジンも「ニャーは勘がいいね」と褒めてくれます。

          
            お出かけと見れば諦めは早い

「でも何でわかるんだろう」
「カバンを持つとか、服装が違うとか、靴が違うとか、何かサインがあるのかな」
まだまだテツみたいに以心伝心じゃないしな、とか呟いてます。
へへ、そんなんじゃないんだニャー。

          
             ちょっとふてくされポーズ

普段の生活だったら、オジンの表情や動きを見ていれば何するのかだいたいわかる。
だから先回りもできちゃうし、アッピールもしてみる。
オジンはニャーのことを優先してくれるから、わかり易いんです。
いつもお互いに相手のことを優先して考えていると、以心伝心になるんです。
テツという先輩とオジンがそうだったらしい。
ニャーもそのうちそうなるかもね。

          
          お出かけ直前の準備段階でアッピール

と言いつつ、まだまだだニャ。
オジンも下心付きの見送りはわかってるし。
それでも喜んでるんだから、せっせと見送りに精を出します。

          
           たまには勘違いして「外だ、外だ」

この家に来てから半年経ちました。
さてさて、どっちが教育するのかされるのか。
これからが本番です。

          
               早く帰って来てね
             (これは本当のお見送り)


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夏の夜は見回りテンちゃん

2017年05月03日 | (故)テン
昼間は初夏の暑さでも、日が落ちるとぐっと冷えてくるこの頃、巷はGWの真っ最中です。

テンちゃんは元気、つつがなく暮らしております。
相変わらず外ノラ相手に血気盛んではありますが、性格が少し温和になったかな?

手術から2週間経ちました。
気になるあそこは徐々にしぼみつつも、まだしっかりとぶら下がってます。外に出ると相変わらずスプレーしまくり。でも、よく見ると空撃ちマックが多くなった。本人(猫)は出してるつもりでも実際には出ていない。

リードにもだいぶ慣れて、昼間はそよ風吹く日陰の草むらで昼寝。夕方から夜にかけは店内の見回りです。(付き添いも大変。) 当初はガニ股で殆ど歩けなかったのが、今ではリードもうまくこなして、相変わらずガニ股だけどテクテク歩きます。店内は車も自転車もないので安全。テンちゃんも見回りに専念できます。

ダイフクはたまに夕方やって来るけど、ニャーモドキやカブキは殆ど見なくなりました。店に来てはいるようで、夜遅くまでいるとたまに会ったり、ダイフクの残り餌が空になったり。そのせいか、テンちゃんは夕方に騒がなくなりました。(その分夜騒いでる?) ただ、おそらく臭いがあるのでしょう。熱心に店内を見回りです。

そんなテンちゃんの夜散歩風景を写真に収めました。

          
           まずはダイフクの通り道をチェック

          
       ここは、食べ終わったダイフクが時々遊んでいく場所

          
            ここはシャッポがよくいた場所

          
            ニャーモドキの食事場所の近くで

          
               ここはカブキかな


思うにテンちゃん、昔は相当喧嘩っ早くてしかも番張ってたりして。でも何処となくポヤッとして大物の風格も。そんなテンちゃんが不覚を取って、ダニにやられて半死半生に。この店に助けられたはいいけど、結果として狭い部屋とリード付の散歩。

今のテンちゃんは、落ち着いてきたのか覇気がなくなったのかよくわからない。アフリカの草原から動物園に連れてこられたライオンなのか、ノラ生活に疲れて死にかけたはずが安住の地を見つけたラッキーキャットなのか。

ただ、テンちゃんは間違いなく家猫だった痕跡がある。家猫特有の甘え方と番張るくらいの血気。この2つを重ねて考えると、テンちゃんの壮絶な過去を推し量ることができるのです。


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