(この記事は「前編」からの続きです)
その晩、というより夜明け近くになって、みうのかぼそい声で目が覚めた。(やっと出てきたか。) 安堵したものの、どうも声の様子がおかしい。起き上がってみてわかりました。声は自分のベットの下から出ていたのです。
(再掲)以前に紹介したこの写真にヒントがあった
※みうの下にあるベットと壁の隙間です
ベッドに収納引き出しがあって、その先の空間に、ベットと壁の10cmくらいの隙間から入り込んだようだ。そして待つこと15分、ようやくみうが顔を出した。
と同時にびっくり仰天。 えっ? 何これ。 頭がふたつ? このもくもくは何? うろこ? 白い毛が灰色に?
すっかり目が覚めて我に返ってよく見ると、みうの上半身が大玉の綿埃に覆われていたのでした。まあ、10年以上覗いたことすらない場所です。その空間がどんな状態か、大方の想像はつきました。 で、みうは、こっちを見ると驚いたように慌ててまた引っ込んだ。
後でわかったのですが、みうはこのとき自分に怯えていたのです。ニャーをすごい剣幕で追いかけたその効果は、ニャーよりもみうの方にあったらしい。結局みうが出てこないので、その日(前編の記事を書いた日)の夕方に強制掃除を決行。
引き出しを取り除くと案の定、全面が綿埃の雲海で、中にいたみうの足が殆ど隠れていました。それを掃除機で少しづつ・・。はじめは奥で怯えていたみう、やがて出てきて部屋中を大暴れ。ああ、これで決定的だな、我々の関係は。 最初からの仕切り直しを覚悟しました。
みうとニャー
後ろにいるニャーの視線には要注意(少しイラついている)
前編を書いていたときはこんな状況でした。その後、みうは1階和室ではなく2階和室(私の部屋)を根城とするようになった。例の隙間にはそれ以来入らなくなったが、押入れの収納ケースの上やパソコンデスクの下にいると落ち着くようです。
それで2階の和室に鍵をつけてみうの部屋とし、少し方針を変えました。みうの部屋を開放するときはニャーにリードをつける。リードの先には曲がったフックがついているので、これがニャーのハンデになります。もちろん長い時間のリード付は避けます。
まだまだ緊張、みうとニャー
今はみうもだいぶ落ち着いてきて、自分から1階の居間に来てくつろぐことも。ニャーはハンデを意識してかみうを追わなくなりました。保護者とみうのスキンシップも復活。しかし、みうは相変わらず鳴き続けです。叫ぶような鳴き方は多少減りましたが、眠っているとき以外は絶えず声を出しています。
一方、ニャーには相当な不都合をい強いることになってしまいました。リード付きの生活だけでなく、憩いの場所だった2階和室の出窓やベランダへの出口も奪われてしまった。ただでさへ独占していた保護者の注意がみうにも分散して面白くないだろうに、ニャーの賢さと我慢強さに感謝感謝。
緊張しつつも居間でくつろぐみう
みうの生活はまだまだ怯えが優勢です。この怯えから解放されない限り、ニャーと打ち解けることはないだろうし、外に逃げたがる気持ちも消えないだろう。それにニャーの我慢がいつまで続くか。みうを自分の生活に受け入れない限り、今の不都合は続きます。
ここはひとつ、「案ずるより産むが易し」の格言をもう一度信じることにしよう。ニャーもみうも、とても性格のいい子です。少しボケたオジン保護者は頼りないけど、どんな試練もみんなで対処すれば乗り切れる?
今後の二匹の変化に乞うご期待。
いつかはこんな日常がやって来ると信じて