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流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

日経流通新聞の記事-2015-08-12

2015年08月14日 00時20分08秒 | 思考事
日経MJの記事を時々読んでいるのだが。

もうすでに昨日になってしまったが、とても不愉快な記事を読んだ。
二面だ。

「食卓の未来像 描く」

と、なっているが。

書いてある内容は、大人の世界に「ガキ」が楽しめるようになっている飲食店を褒め倒している。

署名入りなので書いておく。

「ライフスタイリスト 本間美紀」様だ。

読んでいた心底腹が立った。

本間美紀様は、子供が大人の世界に入り込むことが「良い」ことだと喧伝しているらしい。

でも、基本的に子供は、おとなのエリアに入っちゃいけない。

大人には大人のルールがあるからそこに入ってきた子供は大人のルールでは守れないから。

大人は子供のルールには従わない。

だって大人だから。

だから、子供と大人の線を引く。

そして、違ったルールの中で、子供の成熟を待つ。



記事内の例として

「一般的には子供が入れないバーも、ここでは大人と同席できる。高くて座りにくいスツールには、子供が座りやすいように、はしごを付けた。子供扱いするのではなく、「パパと同じ大人の椅子に座っている」ということが。子供に充実感を与える。(中略)「父と息子が隣同士で座り男の秘密を語り合う」(野崎さん)

この(野崎さん)と言う人は「二子玉川ライズにファミリーレストラン「を100本のスプーン」を出店した「スマイルズ」のクリエイティブ本部長らしい。



ほんとに馬鹿だな。

子供がうようよいるところでは酒が不味くなる。

日本のチェーン店の居酒屋が今低迷している原因は明らか。

だって、子供がいるんだもん。

20年前にはチェーン店でも、基本的には、居酒屋に子供はいなかった。

かつては、異性の(同性でもいいけど)同僚を口説き、会社についての360度方向の意見を闘わせ、お互いの価値観について語り合っていたお手頃な場所こそが「居酒屋」だった。

今では夜の10時を過ぎても、あちらこちらに子供がいて、あっちでは子供が泣きわめき、こっちでは無遠慮にこっちのエリアに侵入してくる餓鬼ども。

そんな場に2度も遭遇すれば普通の大人は「あっ、ここは俺の居場所じゃないな」

って思うにきまっている、次の場所を探せる余裕さえあれば。



スツールに足も付かないような子供には、子供の体験をちゃんとさせた方がいいと思うよ。

そんな所に連れていく親は大概、子供の頃に子供らしい体験をさせない親だ。

しかもその店で体験しているのは「偽の大人体験」だし。

私の人生の中で何が悲しかったって言えば信じていたモノが「間違い」「偽物」「嘘」「揶揄=からかい」「未熟」など知らないところで自分の思っていたことと違っていた事に気づけない自分でした。

もしも、私がそのバーに居たら、煙草の煙を吹きつけ、俺のおごりだと言ってそいつに酒をおごってあげ、SEXの話題を続ける。

これは「真実の大人体験」である。




この記事を読んでいて一番いやだったのが、おとな視点がない。

大人を子供のレベルまで下げている。

バーは子供が入っちゃいけない場である。

子供が入れるバーはバーじゃない。

だったら、18禁のAVもそのバーで見せたらどうですか?

無修正のほうがさらに良いと思われ。

そっちのほうが「親子の秘密」をもっと密に出来ると思う。



この世の中は汚い大人の世界で成り立っている。

その中でいかに自分がどう立振舞うか。

それが大人の立ち位置だ。

「クズみたいな似非大人体験」のレストランの宣伝よりも、日々、飢えに苦しむ途上国の子供たちや生活に困窮する難民の子供たちに、その店の価格で出せる物資の供給を考えた方がいいと思うぞ、「ライフスタイリスト 本間美紀」様。

と、言いがかりをつけてみた。