晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

秋の夜長の磯観察!

2010年10月11日 | 
pawさん親子の予定に乗っかって行ってきました。
いつもの葉山の磯。夜中12時ぐらいが最干潮。新月。
ナイトの季節になってきましたね(笑)。

pawさんともどもちょっと早く着いてしまい、9時ぐらいに磯に入りました。
が、ぜんぜん引いていない。。。せっかくだからと探索をはじめたのですが、
とにかく潮が高くて何ともなりません。

そんな中、最初に発見したのはわたし(ふふ、、)。



なんか見たことがない不思議な色のウミウシ。
早々にウミウシマスターkouchaくんを呼ぶ。

「ホンクロシタですね」
「え? ホンクロですか?? 色がずいぶん違いますね!?」
「はい、金色のとかもいます」

・・・・ホンクロかあ…。

ということでホンクロシタナシウミウシでした。
この磯で、2、3回しか見たことがありませんでしたが、基本的に黒いヤツだったのでちょっとびっくり。
その後も、いろんな色のホンクロシタナシウミウシを発見しました。



オレンジ色っぽいの。



ちょっと半透明の、、、すすけた灰色の。

kouchaくんいわく「色が変わっても触覚の先の白い点はかわりません」
さすがだ!

この日、一番多く見かけたのはツヅレウミウシ。



2センチぐらいのから10センチぐらいのまで、10匹以上は見ました。
色も茶系のと灰色系のと、、、同じ種類、、、ですよね。

あとは、ヤマトウミウシ。



普段見かけるときは、全然動かなくて、生きてるか死んでるかわからないような状態ですが、
この晩は、元気に動いていました。小さめの個体でしたね。



ミヤコウミウシ。派手な人。。。



メインの懐中電灯が切れて、
暗いヘッドランプで苦労しながらねちねちと小さい場所を探していた千里眼を持つ女(妻)が発見。

このほか、タツナミガイ5センチぐらいのが超多数。
クモガタウミウシ、ミドリアメフラシ。

で、最後に、小さな地味系の嚢舌目を見つけて、再びkouchaくんを呼ぶ。
「これなんだろう?」
kouchaくん、一瞬で「コノハミドリですね」。
「ええ? コノハミドリ? ずいぶんと地味な個体だね……」
「はい…」

磯から上がったのは夜中の12時。あっという間の3時間でした。
星がとてもきれいな夜でした。

■この夜の格言
色に惑わされるな! 識別点の本質を捉えよ! 
by koucha(寡黙なkouchaくんが目でそう語っていた…)


★この晩のそのほかの印象
・アオウミウシ、メリベという超定番を発見できなかった。なぜ?
・潮だまりにイワシとおぼしき小魚がいっぱい!
・ハオコゼの幼魚もいっぱい。