10日間のアラスカ添乗から帰ってきました。
自身、5回目となるアラスカのデナリ国立公園。
山の天気は気まぐれです。
今回、デナリ(マッキンリー山 北米最高峰)を望むロッジに4連泊したにも関わらず、
地上からは最終日のほんの一瞬、夕暮れ時にしか姿を見せてくれませんでした。
(私たちは遊覧飛行に出かけたので、雲のはるか上にそびえるデナリを
至近距離で堪能はしたのですが)
(ノースフェースロッジからの眺め)
カメラに収められてはいないのですが、
この30分ほどのち、空が藍色に染まり、半月が白く光りはじめたころ、
頂上付近にかかっていた雲はきれいに消え、デナリはその全貌を現してくれました。
まさに、この絵の風景。
その後、何度も青白く浮かび上がっていたデナリを思い出しました。
思うのです。
もし、太陽のもとの、青空のもとのデナリを見ていたら、
夜のデナリがこれほど心に刻まれることはなかったはず。
見えることで、見えなくなってしまうものがあるんだな、と。
眩しいほどの、ポプラの黄葉。
こちらも、沁み渡りました。
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