ユニバーサルツーリズムとは、
「高齢者、障がい者、妊婦、外国人など、旅行をする上で、
「様々な制限」を感じる人たち全てが気兼ねなく参加でき、
楽しめる旅行のこと」
一度、このブログでも「ユニバーサルツーリズム」について
書かせていただいたことがあります
「誰もが」というところが重要で、
介護する人もされる人も、
また障がいや高齢だけでなく、あらゆるバリアを感じる人たちも
含めて、すべての人にあてはまります
先日、兵庫県が主催のユニバーサルツーリズムの取り組みに関する
研修(淡路島へ1泊2日)に参加してきました
はっきり言ってこの手の研修は、「とりあえずやった」という形だけの場合が多いのですが
今回、知らぬことも多く、また実践に基づいており、
また多くの関係諸機関の方ともつながりをもて、
大変よい機会に恵まれ、実り多い研修でした
まず、淡路島を見直しました!
この研修では、旅行会社(県内、県外を含め数社)、
受け入れ地域の方(淡路島観光協会、ホテル、介護タクシーなど)、
各地域のNPO(介助サービス業者、福祉レンタル業者など)
という3つの立場の参加者、プラス、
電動車いす利用(肢体不自由)、視覚障がい者の方も参加もあり、
現場のバリアフリーの有無がよく分かりました
訪問地①鳴門うず潮クルーズ
→(良い)スロープあり、車いすで乗船可
手すりあり、視覚障がい者の方も付き添いあれば乗船可
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/5c/ec0a2d4a2cc5d77294f4eb35a4e25fce.jpg)
→(見直し必要)
甲板の手すりが高く、車いすに座ったままではうず潮が見られない
ある一面だけでもガラス張りにしては?座ったままでも見られる
うず潮が遠いので、音や揺れを感じられない→視覚障がい者の方には全くうず潮を感じられない
多目的トイレがない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/3b/a1035acd1773d6397649c6f4a105a5f7.jpg)
②淡路島牧場
→(良い)車いすのままで牧場内を移動でき、乳搾りも体験できる!
その他、バター作り、チーズ作りも車いすOK
ここは視覚だけでなく、動物の声や匂い、チーズやバターの香り、味も楽しめて五感に刺激する
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/a1/c3c017eea24aefbc206bd52178f3bb23.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/5f/0a4b76ad2106d4a6ace75cb74a332c2f.jpg)
→(見直し必要)
体験の全てが「手」を使う
今回、車いすの方は自由に手を動かすことができない障がいがあったため、
思うように体験できなかった
「手」を使う以外の体験があれば良かった
③淡路瓦つくり
→(良い)ガレージのような建物にも関わらず、多目的トイレを完備
オールフラット
車いすのままテーブルにセットでき、瓦つくり体験可
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/26/62f0599366b0fae5e28fb883b4436f32.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/0f/9ddfddd7debd99a4ea70b8c1e753da2a.jpg)
(視覚障がい者の方は、点字で「アワジ」と書いた粘土を付けておられました!)
④淡路人形浄瑠璃
→(良い)人形に触れて、視覚障がいの方も分かりやすい
舞台は見えないが、節とセリフがつくので、物語を理解できる
オールフラット&エレベーター完備、車いす可
思い出すままに記してみましたが、こうやって見直すと
幾つか見直しが必要な部分もありますが、おおむね対応可だったのです
さて、では、全ての施設が100%全ての人に対応できる設備を整えられるかというと
もちろん、無理です
事情があって、エレベーターを取り付けられない
(例えば、寺院や、重要文化財指定の建物など)
安全上、できないもの
(例えば、渦潮クルーズで、甲板の手すりを低くして誰もが見やすいようにする)など
予算の関係
では、ユニバーサルは無理か
いえ、それでは話は進みません
ハード面の充実ができないのであれば、それをソフト(人)でカバーしよう
というのがユニバーサルツーリズムの考えです
階段しかないのであれば、人が運んであげる
多目的トイレがないのであれば、ある場所まで連れて行ってあげる、トイレの介助をする
それは誰もができるはずです
介助や介護の資格など関係なく、誰でもが車いすを押せるのと同じ考えです
ソフト面の充実をはかるためには、地域のネットワークが必要です
移送サービス、介助サービス、福祉用品レンタル、現地でのサポート態勢など
そのサービスがどの地域でも充実していれば、
「よし、行ってみよう!」という気持ちになれるはずです
まずは足元から、ということで兵庫県がユニバーサルツーリズムの「先進県」になろう!
と、がんばっているのです
この考え、取り組みは、銀ステのツアーに直結します
受け入れ拠点の機能がうまく構築できれば、地域の旅行会社が積極的に
ツアーを発信していかなければなりません
「こんなことができるんだ」ということが分かって、
ネットワークがうまく連動できれば、誰もが全国旅することが可能なはずです
つまり、〈共創〉です
旅行会社、だけでなく、介護・介助の専門家、現場受け入れ機関、市や県の協力など
すべてが連携し、情報を共有し、〈共創〉していくことが不可欠なのです
机上の空論とならぬよう、銀ステはこの経験を現実につなげていきたいと思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/91/efba3df180a05ddc45c1dffe40ef0ded.jpg)
(私は、銀ステロゴを瓦に描いてみました!1ヶ月後完成品が届きます・・・楽しみ!)
さて、突然ですが、
銀のステッキでは、スタッフを募集します。
当社のホームページをご覧の上、
業務内容にご興味を持っていただいた方は、ぜひ、お問い合わせください。
詳細は、面談にてじっくりお話させていただきます。
「旅が好き」「やる気がある」「見聞欲旺盛」「創作力がある」方、歓迎!
でも、本当は、今、当社に足りない力を求めます!
それが何かは、わかりません。
*******************************
早春ウォークを始めましょう!
サロンウォーク、今年第3回は・・・
「樹齢150年のヤブツバキ」![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
日時:3月1日(水)
集合:阪急甲陽園駅・改札口10:00集合
料金:500円
約2.5㎞、2時間
今年は日常にウォーキングを取り入れて、
皆さんで、楽しく元気に歩きましょう!
*********************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
*********************************