JMOOCの田中優子先生の「江戸文化入門」を聞いていて,朝鮮通信使に興味を持ちました。
江戸時代=鎖国のイメージが覆ってきたこの講義ですが,
その一つに朝鮮通信使があります。
朝鮮通信使がいたことは高校で勉強したし知ってはいましたが,
この講座から,江戸時代の人々は少なくとも今まで私が考えていたよりも外国と触れる機会があって,
朝鮮通信使もその一つの機会であると思えてきました。
幸い,近くのたつの市立海駅館には,朝鮮通信使に関する展示,出された食事の復元,さらにその食事の一部を食べる事ができるのです。
今まで何度も海駅館に行ったことがあるのに,
「食事に興味ないわ」とほとんど見なかったのが,もったいないです。
ところで,JMOOCのディスカッションの中で,私はこう書きました。
「講義の中で,朝鮮通信使は料理人を同行していた事,また,日本料理には見られない食材が提供された事を学びました。
食材の話の中で出てきたのは,対馬藩のほか,黒田藩や毛利藩,広島藩でした。
姫路藩(室津は姫路藩の飛び地だったと思います。たぶん)は出てきませんでしたが,
室津での料理は,日本食だったのでしょうか?日韓折衷だったのかもしれませんね。」
昨日の歴博ボランティアの空いた時間に調べました。
平成19年 特別展「朝鮮通信使と岡山」 岡山県立博物館
図録49 朝鮮人御饗応七五三膳部図 1810(文化7)年名古屋市蓬左文庫 より
七五三の膳とは,古来より吉数とされた七五三にちなんで,本膳に七菜,二の膳に五菜,三の膳に三菜を出す祝儀の御馳走のこと。
朝鮮通信使を饗応する料理もこれに則って出された。
七五三の膳は,実際に食するのではなく,儀式に使用され,これと引き換えに三汁十五菜という本格的な料理でもてなしを行った。
特別展「朝鮮通信使 ー海を渡った使節団ー」 御津町教育委員会 御津町立海駅館 2001
(御津町は現在は合併でたつの市の一部になっています。)
・信使通筋覚書朝鮮人好物附之写 岩国徴古館所蔵
通信使の接待は宿泊地の藩の責任であった。失礼や事故のないことはもちろん,他藩に負けない応接が求められた。
そのために担当藩は他藩の様子を探り準備を行った。
本書には,通信使の好物や調理法などを記載している。
このような情報をもとに饗応料理は用意された。
(ただし,別の項目の中に,饗応料理は歓迎儀式に使われ,儀式終了後引替本膳が出されたと書かれています。)
室津の海駅館に行く前にちょっと調べました。
家の本棚になぜか仲尾宏「朝鮮通信使」(NHK人間講座 2001年4月~5月)がありました。
この本もちょっと読んでみようかと思います。
江戸時代=鎖国のイメージが覆ってきたこの講義ですが,
その一つに朝鮮通信使があります。
朝鮮通信使がいたことは高校で勉強したし知ってはいましたが,
この講座から,江戸時代の人々は少なくとも今まで私が考えていたよりも外国と触れる機会があって,
朝鮮通信使もその一つの機会であると思えてきました。
幸い,近くのたつの市立海駅館には,朝鮮通信使に関する展示,出された食事の復元,さらにその食事の一部を食べる事ができるのです。
今まで何度も海駅館に行ったことがあるのに,
「食事に興味ないわ」とほとんど見なかったのが,もったいないです。
ところで,JMOOCのディスカッションの中で,私はこう書きました。
「講義の中で,朝鮮通信使は料理人を同行していた事,また,日本料理には見られない食材が提供された事を学びました。
食材の話の中で出てきたのは,対馬藩のほか,黒田藩や毛利藩,広島藩でした。
姫路藩(室津は姫路藩の飛び地だったと思います。たぶん)は出てきませんでしたが,
室津での料理は,日本食だったのでしょうか?日韓折衷だったのかもしれませんね。」
昨日の歴博ボランティアの空いた時間に調べました。
平成19年 特別展「朝鮮通信使と岡山」 岡山県立博物館
図録49 朝鮮人御饗応七五三膳部図 1810(文化7)年名古屋市蓬左文庫 より
七五三の膳とは,古来より吉数とされた七五三にちなんで,本膳に七菜,二の膳に五菜,三の膳に三菜を出す祝儀の御馳走のこと。
朝鮮通信使を饗応する料理もこれに則って出された。
七五三の膳は,実際に食するのではなく,儀式に使用され,これと引き換えに三汁十五菜という本格的な料理でもてなしを行った。
特別展「朝鮮通信使 ー海を渡った使節団ー」 御津町教育委員会 御津町立海駅館 2001
(御津町は現在は合併でたつの市の一部になっています。)
・信使通筋覚書朝鮮人好物附之写 岩国徴古館所蔵
通信使の接待は宿泊地の藩の責任であった。失礼や事故のないことはもちろん,他藩に負けない応接が求められた。
そのために担当藩は他藩の様子を探り準備を行った。
本書には,通信使の好物や調理法などを記載している。
このような情報をもとに饗応料理は用意された。
(ただし,別の項目の中に,饗応料理は歓迎儀式に使われ,儀式終了後引替本膳が出されたと書かれています。)
室津の海駅館に行く前にちょっと調べました。
家の本棚になぜか仲尾宏「朝鮮通信使」(NHK人間講座 2001年4月~5月)がありました。
この本もちょっと読んでみようかと思います。