ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

澤まもる編著『明治の銅版画ー郵便』 昭和55年7月

2017-08-06 16:18:08 | 日記 本
「メンバーの友人に銅板画の収集家がいて、
 その人が出版した、厚さ8㎝ぐらい本を持ってきてくれました。
 明治初期の日本全国の郵便局が一軒ずつ1頁に銅板画が印刷されていました。
 八王子も出ていました。
 頁をめくっていたら、播磨、網干も発見!!
 大阪商船会社代理店と隣に網干在家郵便局。前に四角い郵便ポストも立っていました。
 円尾六郎兵衛、網干在家郵便局の円尾善兵衛の息子か。と、ありました。
 郵便局は元名主庄屋の家がなることが多かったですね。」

2017年1月17日の時々このブログに来て下さる方のコメントの一部です。

見てみたい・・・そう思ってから半年以上たったのですね。

先週金曜日,兵庫県立図書館の仮設図書館で見てきました。


澤まもる氏の序文によると,

銅版画の中には,日本各地の豪商,老舗を中心に描いたものがあり,
それが,「商工便覧」とか「商工博覧絵」と名のついた冊子として
明治15年ころより25年にかけ,数多くあったそうで,
大半は袖珍本,今でいうポケット・ブックの類の使い捨て本であったそうです。

それを収集したもの,国立国会図書館蔵の一部掲載の許可を得たものをこの本にまとめたそうです。


時間があれば,1日中見ていても飽きないような本ですが,
明石市立文化博物館のオバケも見たかったので,
コピーだけして図書館を出ました。


江戸時代終り頃だったら,
浮世絵として,日本中の名所が描かれたりしていますが,
明治になると,銅版画も多いのでしょうか?
網干の円尾さんって,私の知っている方の実家の円尾さん?
八王子の銅版画はすごく丁寧だけど,網干のは雑ですね。
きっと,かけるお金がちがっていたんでしょうね。
いろいろ思いますが,ゆっくり見たらもっとおもしろいと思います。


この本を教えてくださった方は,2016年5月18日から
合計36回,コメントを頂いています。
特に,古文書では励ましてもらっています。
ありがとうございます。

とりあえず,ざっと本を見て,急いでブログを書いたので
うまく書けていませんが,お許しください。


また,お越し下さい。


PS.解説:明治の銅版画
この本によると

「繁盛図録」「商工図録」「博覧会」など銅版の袖珍本は
購入した人がいながらにして各地の名店・名勝地がわかるように配慮したもので,
各商店としては,この種の本に自分の店舗が取り上げられることによって
商売上の大いに宣伝になります。
明治15年ごろより25年ごろにかけ大いに利用されました。

銅版画は
製作者(編者)が各商店と契約を結び,
その本が決まると画工は精微に家屋の構造や店舗の様子を写しました。
加入者の希望により,
画面の中に器械類や賞牌・宣伝文など適宜に加えることができました。

下絵を加入者に見せ,納得を得たうえで初めて銅版彫刻にしたそうです。


江戸時代終り頃の浮世絵と比較すれば面白いかも?

と,台風が近づいていて,こんな事している場合じゃない8月7日朝5時46分,
追記しました。





コメント (4)
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