昨日,地域の人向けに関ノ口遺跡第2次調査の成果発表・現地説明会がありました。
「地域の人向け」というのは,
今年2月に行われた関ノ口遺跡第一次調査現地説明会の時のように,
広く発表して,(新聞とかにも出て)する現地説明会とは異なり,
新しい大きな成果はないけど,
発掘調査で近隣の人には迷惑等もかけたこともあり,
成果を説明しようというものだそうです。
場所はJR網干駅のすぐ北,
最近私が使っている駐車場のすぐ南。
先週金曜日に歴博に行くためにこの駐車場に車を停めたとき,
発掘作業をしている人に
「暑いのに大変ですね。」と声をかけると
「来週の火曜日10時半から現地説明会をしますよ。」と教えてくれました。
しかし,ネットを見ても載っていません。
姫路市埋蔵文化財センターに電話すると,
「発掘の現地説明会にもメリハリをつけている。」とのことでした。
ちなみに,大々的に発表された前回の現地調査(今年2月)は,私はインフルエンザでした。
さて,遺跡の話
資料のプリントには,
はじめに
中播都市計画事業JR網干駅前土地区画整理事業にともない,
平成26年度から事業地内の試掘調査に着手し,
事業内での遺跡の範囲を確定しつつあります。
昨年度からはその遺跡内で発掘調査を開始しています。
おもな調査成果
・竪穴住居4棟
(弥生時代中期2棟,古墳時代初期1棟,古墳時代中期?1棟)
・柱穴を含む小穴約80基(弥生時代中期,中世)
・調査区南端での遺跡の端と思われる地形の落ち込みを確認
*昨年度(1次)の調査と比べると遺跡数・遺物量はともに少ないものの,
集落の境界付近の様相を知る重要な手がかり
説明会の前にこのプリントをいただきました。(写真付き)
発掘現場の横には,1次調査で出てきた土器
縄文土器の破片,古墳時代の土器(完成品?)が置いてありました。
縄文土器は縄目のあるものもありましたが,ないものもありました。
東北地方とは違い,派手な縄文土器はないそうです,土偶も出ていません。
教科書通り,厚手の赤茶けた色でした。
古墳時代のものは,薄く,きれいでした。色も全然違って,灰色のような色でした。
こちらは専門の職人が作っているそうです。
英賀保(姫路市飾磨区)の方でいい粘土があったようで,
粘土を取った後の穴が残っているそうです。
ちなみに,今回出土した土器はまだ洗っていないとのことでしたが,
遺跡内に出土の状況がわかるようにと,うわっかさの土だけ取り,
掘り出していない土器を見せてくれました。
説明会が終わるとすぐに掘り出し,
洗って片付けるそうです。
空気に触れたままほおっておくと,
土器が乾燥し,傷んでしまうそうです。
説明で面白かったのは,竪穴住居跡です。
ここでは,ほぼ同じ場所で竪穴住居を2回立て替えていることが分かったそうです。
また,粘土の塊が発見されました。
住居内で土器をつくっていたのかもしれません。
このあと,X線をあてて,土器の粘土と比較し,調べるそうです。
調査には写真撮影は欠かせません。
発掘調査の写真はデジタルではなく,フィルムだそうです。
説明の方は
「デジタルはうっかり消してしまうことがあります。
また,フィルムの写真だと,江戸時代終り頃の写真でもきれいに残っているでしょう。
私が死んだ後でも,きちんとした資料が残れば,ほかの人が調査できます。」
とのこと。
当たり前ですが,プロです。
そのうちここも埋められてしまいます。
昨年9月に説明を聞いた鍛冶田遺跡も今はもう埋められています。
「地域の人向け」というのは,
今年2月に行われた関ノ口遺跡第一次調査現地説明会の時のように,
広く発表して,(新聞とかにも出て)する現地説明会とは異なり,
新しい大きな成果はないけど,
発掘調査で近隣の人には迷惑等もかけたこともあり,
成果を説明しようというものだそうです。
場所はJR網干駅のすぐ北,
最近私が使っている駐車場のすぐ南。
先週金曜日に歴博に行くためにこの駐車場に車を停めたとき,
発掘作業をしている人に
「暑いのに大変ですね。」と声をかけると
「来週の火曜日10時半から現地説明会をしますよ。」と教えてくれました。
しかし,ネットを見ても載っていません。
姫路市埋蔵文化財センターに電話すると,
「発掘の現地説明会にもメリハリをつけている。」とのことでした。
ちなみに,大々的に発表された前回の現地調査(今年2月)は,私はインフルエンザでした。
さて,遺跡の話
資料のプリントには,
はじめに
中播都市計画事業JR網干駅前土地区画整理事業にともない,
平成26年度から事業地内の試掘調査に着手し,
事業内での遺跡の範囲を確定しつつあります。
昨年度からはその遺跡内で発掘調査を開始しています。
おもな調査成果
・竪穴住居4棟
(弥生時代中期2棟,古墳時代初期1棟,古墳時代中期?1棟)
・柱穴を含む小穴約80基(弥生時代中期,中世)
・調査区南端での遺跡の端と思われる地形の落ち込みを確認
*昨年度(1次)の調査と比べると遺跡数・遺物量はともに少ないものの,
集落の境界付近の様相を知る重要な手がかり
説明会の前にこのプリントをいただきました。(写真付き)
発掘現場の横には,1次調査で出てきた土器
縄文土器の破片,古墳時代の土器(完成品?)が置いてありました。
縄文土器は縄目のあるものもありましたが,ないものもありました。
東北地方とは違い,派手な縄文土器はないそうです,土偶も出ていません。
教科書通り,厚手の赤茶けた色でした。
古墳時代のものは,薄く,きれいでした。色も全然違って,灰色のような色でした。
こちらは専門の職人が作っているそうです。
英賀保(姫路市飾磨区)の方でいい粘土があったようで,
粘土を取った後の穴が残っているそうです。
ちなみに,今回出土した土器はまだ洗っていないとのことでしたが,
遺跡内に出土の状況がわかるようにと,うわっかさの土だけ取り,
掘り出していない土器を見せてくれました。
説明会が終わるとすぐに掘り出し,
洗って片付けるそうです。
空気に触れたままほおっておくと,
土器が乾燥し,傷んでしまうそうです。
説明で面白かったのは,竪穴住居跡です。
ここでは,ほぼ同じ場所で竪穴住居を2回立て替えていることが分かったそうです。
また,粘土の塊が発見されました。
住居内で土器をつくっていたのかもしれません。
このあと,X線をあてて,土器の粘土と比較し,調べるそうです。
調査には写真撮影は欠かせません。
発掘調査の写真はデジタルではなく,フィルムだそうです。
説明の方は
「デジタルはうっかり消してしまうことがあります。
また,フィルムの写真だと,江戸時代終り頃の写真でもきれいに残っているでしょう。
私が死んだ後でも,きちんとした資料が残れば,ほかの人が調査できます。」
とのこと。
当たり前ですが,プロです。
そのうちここも埋められてしまいます。
昨年9月に説明を聞いた鍛冶田遺跡も今はもう埋められています。