ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

「飲食養生鑑」続編

2018-10-31 15:08:36 | 日記 博物館・美術館...
実は今,NHK古文書の課題が手元にありません。
第10回を提出するときに,次年度(と言っても,2018年度)の申し込みをしたのですが,

「受講申込書」を受領しました。
教材お届け予定;「11月中旬頃」  
というはがきがきました。

ということで,今,違うことに凝っています。

飲食養生鑑:兵庫県立歴史博物館「特別展 ほろよいひょうご」(10月18日)
の続編です。

私のブログに時々コメントをしてくださる方が,
「飲食養生鑑」が載っている
荒俣宏『解剖の美学 <Fantastic dozen 第11巻> 』(リブロポート 1991)
を紹介してくださいました。
図書館で借り,コンビニで拡大コピー!
「飲食養生鑑」の最初の部分は,その方が翻刻してくださっているので,
この本の隣のページに載っていた「房事養生鑑」の最初の部分を翻刻します!
(ただし,私のことだから,所々,間違っています。)


凡 人の無病長寿は 飲食と房事のみ
たりなるにあり(乱れにある,ということですね。) 其飲食につき 疾病おこり 五臓
六腑のはたらき しわけは さきにいでし 男に図 飲食
養生鑑に くわしければ こゝにしるさず 今図に(?)
ところの女は 房事にて 男女ともに
有病短命(?)の人多し 依て 男の
図にもれし 房事をみたつに(?)
このむ人のこゝろえとなる
ためと しめすこと
しかり


かな?やっぱり,所々,私の翻刻はおかしい・・・。

絵は,花魁。
「飲食養生鑑」同様,
体の中を書いています。

翻刻していて勉強になりますが,
恥ずかしくなってきた・・・。


こっちはこのくらいにして,
「飲食養生鑑」のほかのところを読んでみようと思います。


実は,・・・
「万事一代記」の地震のところもコピーしてきたのですが,
これも頑張って読もうと思うのですが,
ついつい,
「飲食養生鑑」や妖怪のように
おもしろいものばかり・・凝っています。



PS.飲食養生鑑:兵庫県立歴史博物館「特別展 ほろよいひょうご」(10月18日)
のコメントに書いたのですが,

私が見た「偉人たちの健康診断 福澤諭吉 運動し過ぎにご用心!」(BSプレミアム)では,
福沢諭吉が健康の概念を広めるまでは,
病気は養生によって防ぐと考えられていた。
それは人間の三大欲を抑える,つまり,
食欲:食べすぎは禁物,
性欲:夜の営みはほどほどに,
睡眠欲:惰眠をむさぼるな・・・と飲食養生鑑を紹介していました。

食欲については「飲食養生鑑」で,性欲については「房事養生鑑」で描かれています。
となると,
睡眠欲についての絵もあるのでしょうか?
・・・と思ってしまいました。
(どうでもいいことですが,ね。)


もう一点追記。上に紹介した
荒俣宏『解剖の美学 <Fantastic dozen 第11巻> 』

別のページを見ると,
『三之助解剖図』
寛政8年(1796年)大坂で三之助という刑死者の解剖を試みた際に作成された
図巻が載っていました。
こっちはすごくリアルです。
首のないからだ,肺,
表皮を剥がれた頭部,・・・でもこれはちょっと,北斎の幽霊がに似ている?

江戸時代ってすごいですね。
「飲食養生鑑」も詳しく見たら,
江戸時代の一般人の医学の知識が分かるかもしれません。
(11月1日追記)

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2 コメント

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色と酒が代表選手 (YAPI)
2018-11-01 20:05:12
ATSUさん こんにちは!

早速解読が進んでいますね。
「睡眠養生鑑」は見たことがありません。
寝ている人の絵はあまり面白くなかったからかも。
「房事養生鑑」もなんかやる気のない絵で,セリフも登場人物も少なくなっているのが笑えます。
面白いのは断然「飲食養生鑑」でしょう。

「房事養生鑑」の全文?は,林美一『艶色江戸の瓦版』(河出文庫 1988)で翻刻されていました。

「凡 人の無病長寿は 飲食と房事のみ
だりなるにあり 其飲食につき 疾病おこり 五臓
六腑のはたらきしわけは さきにいでし 男(の)図 飲食
養生鑑に くわしければ こゝにしるさず 今図(する)
ところの女は 房事にて 男女ともに
有病短命の人多し 依て 男の
図にもれし房事をみた(り”里”)に
このむ人の こゝろえとなる
ためと しめすこと
しかり」 とありました。

人間の欲についてですが,三欲とか五欲があるようです。
三欲→貝原益軒の説(食欲 性欲 睡眠欲)
三欲→多紀元悳の説(食欲 性欲 財欲)
五欲→仏教の説(食欲 性欲 財欲 睡眠欲 名誉欲)
と,欲の内容が変わっていたりするようです。まあ,人間の欲は際限ないので,三欲でも五欲でもどちらでもいいと思います。
人間の欲の中でも特に食欲と性欲が代表選手だったようです。

飲食養生鑑(歴博版)の最初のところは,「五欲」と読んで良いような気がしてきました。
馬琴の本にも五欲という言葉があります。「五欲」は江戸の人にはよく知られた言葉のように思えます。

「人のやまひのこんほん(根本)はなんだらうとよくよくかんかへてみたところが
人のやまひハよく(欲)からせう(生)するなり。
にんげんに五よくといふ やまひ(病)があつていろ(色)とさけ(酒)とが此五よくの おかしらなり」(曲亭馬琴「鼻下長生薬 1798)
返信する
いつもありがとうございます。勉強になります! (ATSU)
2018-11-02 05:40:59
YAPIさま,こんにちは!
いつもありがとうございます。勉強になります!

「飲食養生鑑」は,拡大コピーでしっかり見ることができるようになりましたし,ゆっくりマイペースで翻刻,楽しみます。

ちなみに,単眼鏡の件ですが,私は眼鏡を書けていることもあり,お店で実物を見ながら・・・と思ったのですが,初心者の私にはお手頃のビク○○の美術館用の単眼鏡は「人気商品で2か月待ちです。」とのこと。歴博の特別展は終わってしまいます。
ネットで見ても,やはり2か月待ち・・・。
ううう・・・お金が・・・。
思案中です。
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