8月18日,神戸市立博物館に行ったことはすでに書きましたが,
特別展のことは後回しでした。
神戸開港150年記念特別展「開国への潮流」
すべて書くと長くなるので,
私がびっくりしたというか,恥ずかしながら知らなかったため,
へ~と思った2点を中心に
1つ目がプチャーチン
開港というと誰もがまず,ペリーを思い浮かべると思います。
でも,ほぼ同時期,ロシア使節プチャーチンが日本に来ていました。
ペリーの浦賀は1853年6月,プチャーチンの長崎は7月(山川日本史による)
ちなみに,プチャーチンは長崎・箱館を経て,
1854年9月,大坂湾に現れます。
大坂の支配を司る大坂城代は直ちに近隣の諸大名や蔵屋敷に命じて守備にあたらせます。
大坂町奉行らはロシア側との交渉にあたります。
(ちなみに,今までオランダ語で交渉していたと思われていたようですが,
神戸市立博物館に残る史料には,「露西亜船渡来一条書類」
当初より漢文の筆談を中心に身振り手振りで交渉していたとあります。
そして,都合が悪くなると,言葉が通じないふりをしていた・・とか。)
これを契機として,朝廷は対外的危機感を強め,
幕府も今まで重視してこなかった大坂湾の防備強化に取り組む必要に迫られたそうです。
安政の五か国条約,兵庫開港5年間の延期決定等を経て,
1864年,将軍徳川家茂の2回目の上洛。
1年前の上洛は物資等の輸送は蒸気船が使われ,将軍は陸路。
しかし,2回目の上洛は将軍自身も蒸気船で上洛へ。
将軍は5か月あまり畿内に滞在しますが,その間,上洛艦隊が駐留したのが兵庫。
1866年の第2次長州征討では,幕府の兵員,物資の蒸気船隊での輸送基地となります。
幕府にとって,大坂の外港にすぎなかった兵庫港が,
将軍の上洛の艦隊の駐留や将軍の戦争を支える幕府直轄港・幕府海軍の拠点,
すなわち「将軍の港」へと港湾としての性格を変えたことを意味するのです。
坂本龍馬・勝海舟で有名な神戸海軍操練所が神戸にあった理由がやっとわかりました。
長くなりました。
「兵庫」「神戸」については,諸説あるそうですが,
ブラタモリでも,やっていましたね。
最後に
ちょっと・・・恥ずかしいですが,
開港されて10ヶ月たったころ,すでに明治
五代友厚が小松帯刀に送った書状が展示されていました。
「え?五代さま(頭に浮かぶは,ディーンフジオカの顔:朝ドラ「あさが来た」)が
小松帯刀(頭に浮かぶは,瑛太:大河ドラマ「篤姫」)に?」と思ってしまいました。
図録を買ったので,これからしっかり書状を読みます。
特別展のことは後回しでした。
神戸開港150年記念特別展「開国への潮流」
すべて書くと長くなるので,
私がびっくりしたというか,恥ずかしながら知らなかったため,
へ~と思った2点を中心に
1つ目がプチャーチン
開港というと誰もがまず,ペリーを思い浮かべると思います。
でも,ほぼ同時期,ロシア使節プチャーチンが日本に来ていました。
ペリーの浦賀は1853年6月,プチャーチンの長崎は7月(山川日本史による)
ちなみに,プチャーチンは長崎・箱館を経て,
1854年9月,大坂湾に現れます。
大坂の支配を司る大坂城代は直ちに近隣の諸大名や蔵屋敷に命じて守備にあたらせます。
大坂町奉行らはロシア側との交渉にあたります。
(ちなみに,今までオランダ語で交渉していたと思われていたようですが,
神戸市立博物館に残る史料には,「露西亜船渡来一条書類」
当初より漢文の筆談を中心に身振り手振りで交渉していたとあります。
そして,都合が悪くなると,言葉が通じないふりをしていた・・とか。)
これを契機として,朝廷は対外的危機感を強め,
幕府も今まで重視してこなかった大坂湾の防備強化に取り組む必要に迫られたそうです。
安政の五か国条約,兵庫開港5年間の延期決定等を経て,
1864年,将軍徳川家茂の2回目の上洛。
1年前の上洛は物資等の輸送は蒸気船が使われ,将軍は陸路。
しかし,2回目の上洛は将軍自身も蒸気船で上洛へ。
将軍は5か月あまり畿内に滞在しますが,その間,上洛艦隊が駐留したのが兵庫。
1866年の第2次長州征討では,幕府の兵員,物資の蒸気船隊での輸送基地となります。
幕府にとって,大坂の外港にすぎなかった兵庫港が,
将軍の上洛の艦隊の駐留や将軍の戦争を支える幕府直轄港・幕府海軍の拠点,
すなわち「将軍の港」へと港湾としての性格を変えたことを意味するのです。
坂本龍馬・勝海舟で有名な神戸海軍操練所が神戸にあった理由がやっとわかりました。
長くなりました。
「兵庫」「神戸」については,諸説あるそうですが,
ブラタモリでも,やっていましたね。
最後に
ちょっと・・・恥ずかしいですが,
開港されて10ヶ月たったころ,すでに明治
五代友厚が小松帯刀に送った書状が展示されていました。
「え?五代さま(頭に浮かぶは,ディーンフジオカの顔:朝ドラ「あさが来た」)が
小松帯刀(頭に浮かぶは,瑛太:大河ドラマ「篤姫」)に?」と思ってしまいました。
図録を買ったので,これからしっかり書状を読みます。
今日の読売新聞書評から
牛車で行こうー平安貴族と乗り物と文化
京楽真帆子著
【車種】唐車はベンツ、枇榔毛車はクラウン…
【乗り心地】サスペンションがよくない。
【マナー】上司の車とすれ違ったら、脇に止めて…
等々、ちょっと面白そう♪
でも、新刊だから高いので、少し待ってから、読みたいです。
たまに行く駅の駅ビルから本屋さんが撤退してしまいました。悲しい( ´△`)神奈川県の本屋さんなので、神奈川県の地名の秘密とか、地域性のある本がありました。
この本屋さんのお陰で堀口茉純(江戸検定一級のお江戸る)を立読みして知ることができ、「TOKUGAWA 15」の本を買いました。
2代目秀忠ーストレス将軍
14代家茂ースィーツ将軍、と命名してて、江戸時代この時将軍誰だっけ?というときに読んでます。その後何冊か読みました。
27年くらい前、西宮に住んでいた頃、三宮の本屋さんに行きました。海洋関係の本が多くてビックリしました。八王子は内陸なので違いを感じました。本屋さんも、それぞれ個性がありますね。
そして、ダイエー全盛期、
三宮にダイエーが三軒ぐらいあってお店ごとに特化していて、ミート館(お肉だけ売っている)ところがあったのを覚えています。
雑談でスミマセン( ̄▽ ̄;)
お邪魔しました。
いつもありがとうございます。
「え?神奈川県?」地図を見ると,八王子のお隣は神奈川県相模原市ですか?
関東は疎くてすみません。
うちの周りも本屋さんがほぼありません。
昔からおじいさんが経営している,雑誌と漫画が売っているような小さい本屋さんはありますが,ちょっと見たいと思っても,車や電車で出かけないと無理です。
だから私は,図書館をよく利用します。
地元の図書館まで徒歩3分!
小さい図書館ですが,姫路の本館から取り寄せてくれます。
今回紹介してくださった本2冊,早速予約しました。(ネットですぐ予約できます。)
新刊の方の『牛車で行こうー平安貴族と乗り物と文化』はすでに5人の方が予約しているので,1か月ぐらい先になると思いますが,『TOKUGAWA 15』の方は,2・3日で近くの図書館に届きます。
(でも,本を買うときは,ネットですね。)
ダイエーの話は懐かしいですね。私は30年以上前になりますが,神戸の大学に通っていたので,当時の三宮は覚えています。
今,『応仁の乱』半分あまり読みました。
「何で室町幕府ってこんなに情けないのだろう?」
・・・観応の擾乱のせい?
中公新書で,亀田 俊和著『観応の擾乱 - 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い』が今年7月に出ましたが,きっと『応仁の乱』が売れて売れて喜んだ中央公論社が次のヒットをねらったんだろうと思うのですが,・・・
難しそうなので,パスです。
ではまた
前回、近くの江川資料館を見なかったので資料館を見ようとしたら、7月20日で閉館、収蔵庫を作るそうで資料館見られず、残念(/。\)
太郎左衛門の名は世襲で37代まで。現在は42代、直系で続いています。36代英竜は明治の世界遺産、韮山反射炉を造りました。
プチャーチンのディアナ号が安政の地震で大破。江川のもとで日露協力して帆船を作り帰国。西伊豆の戸田(へたと読みます)で作ったので【ヘタ号】
展示で150年記念の時のロシアの方と江川氏が交流している写真がありました。
前回、この展示を見たときはスルーしてしまいましたが、あれ?プチャーチンてATSU さんのブログで見たばかりだ!!
蛮社の獄で尚歯会は江戸ではできなくなり、この代官屋敷で勉強していたそうです。江川は安政の大獄、蛮社の獄で名前が挙がるけどお咎めなしです。世渡り上手。
八王子は東京の西の端で、もっと西に行くと山梨県、南に行くと神奈川県です。
本を予約してくださって嬉しいです。堀口茉純愛称ホーリーの本はイラストに注目!
それではお邪魔しました(..)
前回、近くの江川資料館を見なかったので資料館を見ようとしたら、7月20日で閉館、収蔵庫を作るそうで資料館見られず、残念(/。\)
太郎左衛門の名は世襲で37代まで。現在は42代、直系で続いています。36代英竜は明治の世界遺産、韮山反射炉を造りました。
プチャーチンのディアナ号が安政の地震で大破。江川のもとで日露協力して帆船を作り帰国。西伊豆の戸田(へたと読みます)で作ったので【ヘタ号】
展示で150年記念の時のロシアの方と江川氏が交流している写真がありました。
前回、この展示を見たときはスルーしてしまいましたが、あれ?プチャーチンてATSU さんのブログで見たばかりだ!!
蛮社の獄で尚歯会は江戸ではできなくなり、この代官屋敷で勉強していたそうです。江川は安政の大獄、蛮社の獄で名前が挙がるけどお咎めなしです。世渡り上手。
八王子は東京の西の端で、もっと西に行くと山梨県、南に行くと神奈川県です。
本を予約してくださって嬉しいです。堀口茉純愛称ホーリーの本はイラストに注目!
それではお邪魔しました(..)
興味深いお話をありがとうございます。
ヘダ号のお話です。
先日の「開国への潮流」図録によると,
戸田村(現,沼津市)で建造された「ヘダ号」は日本で初めて建造された洋式鑑であり,プチャーチンらの帰国に用いられたそうです。
この戸田村に滞在していた頃のプチャーチンの肖像画も展示されていました。
プチャーチンはこの時52歳だったそうですが,イケメンですよ。