安曇野の有明美術館が開館30周年を迎え、特別企画・島崎蓊助展が開催されます。
http://w2.avis.ne.jp/~y-kenji/
島崎蓊助は島崎藤村の三男として産まれ、絵画の道へと進みましたが、戦前ドイツで前衛芸術運動に没頭します。戦後は画業を中断し、藤村全集の編纂に区切りがついた1970年ドイツにてセピア色の作品30点を書き上げました。しかし、個展の開催は1971年に1回おこなわれただけの「幻の画家」でした。やがて、2000年に入り、その業績の価値が徐々に再考され、この度有明美術館にて個展を開催する運びとなりました。
蓊助が、家族・社会・芸術と逃げることのできない大きなものに挑みつづけ、自らの表現の託したのが「孤独の色」セピアなのだそうです。
外国の美術展は都会にまかせて、地方は、有明美術館のように、独自の文化を掘り起こす企画を追求し、お互い棲み分けて文化の発展を目指すべきではないでしょうか。
ご来訪をお待ちしています。
http://www.no-side.com