日本の末日聖徒は真面目で教会の指導層に従順、そして言語の障壁に囲まれ、情報の幅が大変狭い。教会が提供する情報のうちに留まっている。(インターネットは、大部分の会員が教えに従って教会外のものは見ない。)
そのこともあって、日本の教会員は直解主義 (literalism) に留まりやすい。正しいか、そうでないかと二者択一になりがちである。強い直解主義の立場に立って教会に留まるか、あるいはすっかり来なくなるのである。問題に遭遇した時、弾力的に物事を受けとめて留まる選択肢がなくなっているのではないか。
英語では入手できる、中間的な情報(活発な会員が提供する真摯な研究成果*[批判的分析を含む])が欠如している。それに接している米国の会員は、重い問題に直面しても既知の事柄であれば、謂わば免疫を受けた状態にあって末日聖徒の共同体の中に留まることができる。 *BYU紀要、ダイアログ誌、R.L.ブッシュマン著「転がる組石、ジョセフ・スミス」など「モルモン関連研究」(Mormon Studies)に見られる。
日本の末日聖徒の共同体は、疑問を持った人を受けとめられる状況にない。そのような会員の居場所(受け皿)はないに等しいか、希薄である。また見つかりにくい。
英文資料に接する機会が身近にあり、研究熱心な英語圏の教会員とわれらが日本の教会員との隔たりは如何にも大きい。最近ではJSTに関する理解にそれを痛感している。
[附] 後日次のようなメールを読者からいただいたので、付記します。
「日本の教会員はどうしても英語という壁とキリスト教自体マイノリティという環境のため教会に対する客観的な知識であったり中立的な視点を失いがちであると思います。私は幸運にもアメリカで伝道した中で教会の中にも多様性があることを知りました。
それで必ずしも主流派ではなくとも色々な考えを持つ人たちや、戒めを厳密に守らない人たちにも居場所があってしかるべきだと感じるようになりました。
マイノリティとして日本で信仰を守るには、盲目でいるぐらいが丁度良いのかもしれませんが、近年のインターネットでの情報氾濫や女性やLGBTの社会的地位の変化に対して、日本の教会員の持つ知識では余りにも脆く信仰を揺るがしかねないと感じています。そんな中、ここで多くの情報を分かち合っていただき感謝しております。これからもこのブログを楽しみにしております。」大阪の会員 SK
NJさんの視点はいつもそこが欠けています。
>教会本部がそういう指導をしてきたこと、反対意見を持つことを許さなかったこと
それは承知しています。期せずして情報統制が見事にできていると言えるでしょう。決して好ましく思っているわけではありません。
「教会本部に責任がある」というより、組織の持つ体質なのだろうと思います。そこを突かないのは私に欠如するところと言うのはご自由です。
kizuzka-san が上のコメントのように受け取られるのなら、むしろ結構なことです。私は観察していることを異なった視点で記述しているだけのことです。
それから気づいたことですが、教会本部が日本人の英語理解力を飛躍的に向上させることはできないし、Mormon Studies の成果を日本人に積極的に提供するなどあり得ないことです。(lds.org に掲載することになった essays は別として。)
NJさんのこのブログも含めて日本で貴重な情報源になっていると思います。
いわれるところの直解主義者であったオムナイは信仰の危機にあって、救われた思いです。
文字や声にはならないかもしれませんが、わたしのような末日聖徒は多い様に思います。
本来なら、ネット活用するよう指導されないとということでしょうかね。自由意志で多くの良いことを行うということが、反すれば破門・制裁をちらつかされての上下指示の流れという教会内の習慣・伝統で弱められてしまってるんでは?? で、しかも、もともと日本人はあまり自ら動かない性質・傾向??
ついでに教会に入る垣根を低くして10%を生活費を除いた分からとか(JST創世記14:38,39)、知恵の言葉を原則に戻す(89:2,3 神殿推薦状の事項に含まれたのはヒーバー・J・グラント管長時から)とかってさぁぁ・・・
教会はイラク戦争支持で、アメリカ企業への投資益、ばっちり得たでしょうし・・・
「アメリカの大統領でモルモン教のロムニー氏が負けたり、イランの大統領が穏健派のロウハニ師に決まったりと、ややイラン戦争の可能性が遠のいた。このように、地道な努力もされていることを知って欲しいということだろう。」
https://ameblo.jp/z777x888/entry-12478345327.html
「アメリカが起したイラク戦争は、石油資源の強奪、
金銀財宝の強奪が、大きな目的であった。
そして、隠されたもう一つの狙いは、
出来るだけたくさんのイラク市民を殺すことだ。
人口削減は、彼等の最大のアジェンダなのだから。」
https://blog.goo.ne.jp/y-hne/e/941fc5abaa8119c1e42eed1f875d331e
やっぱアメリカ、陸から上ってくる獣でさ、将来的にはアメリカ先住民がアメリカの主体にならないと物事は変わらないすかね、そのように成っていくのはどういう過程でなのか興味はあるんだけど、現教会指導者が予言の啓示・賜物を受けてるようでもないみたいで・・・
直解主義よりこっちのほうが問題だわ
果たしてそれは教会本部の意思かどうかって思います。 なぜなら海外ではそうなってないからです。
飛鳥氏のブログなどを読めば、教会本部の意思がそうさせているというよりは、権能がないのに、日本の組織を仕切りたいグループが教会内にいて、怪しい都市伝説を使って日本の教会組織を神から遠ざけて駄目にしていると言ったほうが正解なのではないかと思われます。
わかりやすい3つの具体例を挙げるとしたら、
①十分の一は、税を引かれた手取りの十分の一では正直ではないし、完納ではないという主張。 (念のため権能を持っているビショップに確認したら、そのような指示は上からないし、そのような統一も不要とのこと。) 本人が決めるべき問題を権能がない人々がそう思うように錯覚させているということ。
②有名どころでは、コーラを飲んだら知恵の言葉の律法を破ったことになるという主張。今ではもう解説は不要になったけれど、日本の教会だけ極端に取り残された事例。
③聖餐式の祈りが始まったら、鍵をかけて遅れた人は聖餐を取らさないようにすること。(最初から祈りを聞かなかったら、聖餐を取ったら駄目とか、水だけ取ったら駄目とか、ビショップが統一して決めている)
海外の末日聖徒では、取るか取らないかは本人が決めている。
等等、ここが変だよ日本の教会という例が沢山あるようです。 (今だに黒人は霊界で怠けた結果だから神権を受けられなかったとか真顔で言う人がいます。)
画一性も度が過ぎると会員が依存症となり、組織がもろくなって、実は統一など求められてなかったことが明るみに出たら、たちまち信仰を失って多くの離反者が産まれる弊害がある。
元祖Unknownです。あなたの誤解を指摘します。
>①十分の一
私が支部長だったころの指導総合手引きには「什分の一は全収入の10分の1である。これ以外の解釈は大管長以外には認められていない」と明記されていました。
>②コーラ
「コーラの飲用に関しては,教会として決して公式に立場を表明してこなかった。しかし,教会の指導者たちは,習慣性となる有害な薬品を含むいかなる飲料も使用しないよう勧告してきたし,今日きょう特にそれを強く勧告するものである。
肉体に有害な成分を含むいかなる飲料も避ける方がよい。」
(Priesthood Bulletin『神権会報』1972年2月,pp.4-5)
つまり日本の教会員がおかしいのではありません。すべては教会本部からの指示に基づいて行動した結果なのです。それで間違いが生じているのなら原因は教会本部です。なお飛鳥昭雄のようなペテン師に惑わされないことをご忠告申し上げます。
生真面目な日本の性格が裏目にでることも多々ありますね。
>①十分の一は、税を引かれた手取りの十分の一では正直ではないし、完納ではないという主張。
昔自営が赤字だった頃、監督(現在のビショップ)に売上の十分の一で。。とアドバイスされたことありますw
https://www.fairmormon.org/answers/Mormonism_and_church_finances/Tithing/How_is_tithing_calculated
・・・
質問:純所得または剰余所得だけで什分の一を納めても、それでも神殿にふさわしい忠実な末日聖徒になることはできますか。
・・
簡単に言うと、この方法は個人に任されています。
・・・
各メンバーは、祈りをもってこの陳述を解釈する方法を決めることです。
どのようにして彼らの什分の一を計算するかを言われることは決してありません。
どの会員も、什分の一を支払う方法を別の人に教える権限を持っていません。
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まぁ、実際には誤解している指導者はいるわけですが。
>②有名どころでは、コーラを飲んだら知恵の言葉の律法を破ったことになるという主張。
これは教会本部にも責任があるんでしょうね。
エンサインにはコーラを飲むことで神殿推薦状が拒絶されることはないと載ったのだとか。
情報弱者の上に生真面目さが災いしてきたんでしょうね。
>③聖餐式の祈りが始まったら、鍵をかけて遅れた人は聖餐を取らさないようにすること。
これはいいのでは?
その会の管理者が決めるべき。
またコーラについての、その説教を教会員に示されたことは複数あるのですが、いずれも毒のあるコーラはやめて健康食品のグループに入ってみんなで成功者になろうみたいなネットワークビジネスの勧誘?に使われていたり、教会をやめて反モルモン?になった人たちが、教会を馬鹿にする流れで利用されたりでした。 つまり良心のカケラも感じられない状況で使用されてるのが実態だと痛切に感じているわけです。
結論から言えば過去に警戒を呼び掛けたことはあったかも知れないが、コーラとカフェインは有害な薬物なんかではなかったということですよ。がぶ飲みとかしない限りです。 科学や医学は進歩していきますので、健康や科学分野についてなされた大管長会のコメントでさえ、時々間違っていることがあるのは仕方がないですよ。
説教がつまずきの石になったことはまことに残念ですが、それを利用するのは福音のダークサイドに落ちた人のやることだと思います。