フェイスブックのある頁に当代切っての読書家MK氏がこのように投稿した。
義人が捕らえられ
→ 権力者のまえに引き出され、訊問される
→ そのメッセージが多くの人を救いに導く
という類型(パターン)が、将来起こることの予型としてモーサヤ書11章以下に出てくるという。しかもこの類型はモルモン書にたびたび現れると指摘している。
上の例はアビナダイが悪王ノアの前に引き出され尋問を受ける箇所である。このアビナダイの死は、後にノア王が殺されて死ぬことを予想させるないし予告する予型となっている、とM.D.トマスは見る。
モルモン書を長年文学的視点で研究してきたマーク・D・トマスは、聖書を始めどんな文書もよく理解しようとすれば、本文批評、歴史批評、文学批評の手法を適宜用いて取り組まなければ、納得のゆく理解は得られないという。
そして、トマスはモルモン書の記述(narratives, 物語り)には5つの顕著な特徴があると分析する。それは、1語り手の注釈、2表現を神聖化する、3予型論、4伝統的な物語りの様式、5聖書の文言の引用、の5つであるという。
詳細はトマスの本「クモラの発掘:モルモン書の物語分析」に譲らなければならないが、モルモン書に見られる予型論についてはランバート、ラスト(共にBYU教授)らも取り上げていて、J.E.ホランド(現十二使徒)も1997年に触れている。
日本の末日聖徒もモルモン書を文学を読む時の手法を適用して理解を深めていく段階にきているのではないだろうか。
注
モーサヤ13:10で「予型」と訳されているのは英語 ‘type’ の訳で、合わせて使われる「影」は ‘shadow’ の訳である。この type はギリシャ語 τύπος (テュポス)からきている(ロマ5:14)。type を「型」と訳すことがあるが、新改訳や JBS共同では「雛型」(ひながた)としていて日本語としてはこちらの方が響きがよくなじみやすい。「影」はσκιὰ (スキア)。
参考 当ブログ 2011.12.16 書籍紹介:マーク・D・トマス「クモラの発掘:モルモン書の物語分析」
>→ そのメッセージが多くの人を救いに導く
大変興味深いですね。
>トマスの本「クモラの発掘:モルモン書の物語分析」
こちらで読めます。
http://signaturebookslibrary.org/digging-in-cumorah/
>→ そのメッセージが多くの人を救いに導く
これは、迫害を受けたと主張するモルモンの根本思想でしょうね。
ジョセフ。スミスも一緒だって言いたいのでは?
物語としては、義人と悪人の区別はつきやすいですが、現実世界では、義人も億人も同じ顔をしてますからね・・・。
ところでNJさん、6月の研究発表会は開催するんですか?
http://www.withoutend.org/contributors/mark-thomas/
http://www.withoutend.org/author/mdthomas/
紀元前8世紀以降イザヤ書を含んだ金属の版は発見されてない・・・よってラバン真鍮版とかってフィクション、モルモン書の原版は金属じゃなく紙、すなわち、欽定訳だなといった主張も、早い話・・・
http://www.withoutend.org/paper-plates-laban/
ラバン真鍮版 モルモン
https://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%B3%E7%9C%9F%E9%8D%AE%E7%89%88%20%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3
「TheBookofMormonを文学的に読むとどうなるか 吉中孝志
」
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/2/26967/20141016155623736116/BRCTR_5_h13.pdf#search=%27mark+d+thomas+mormon%27
まぁぁ、たとえてみれば・・・人は皆、顔かたち、指紋等が異なるように、モルモン書への体験もそれぞれユニークで異なってくると・・・そのモルモン書体験・アプローチを、山登りに例えれば、おしなべて創作派皆さんのは、標高300メートルくらいの富士山を模した人工の丘登りという感じでしょうか、富士山を10分の一くらいに縮小している、つまりは、欽定訳聖書に基づく小規模創作品だよといった結論みたいな・・
しかし、一方、たとえば、モーセが登ったシナイ山のように神との出会いであったみたいな、そんな登山体験なんだよとの主張の会員もいるにはいるでしょうし・・・人それぞれいろんなね・・・
最近、モルモン書読んでて、「40 まことに、なぜあなたがたは、利益を得るために秘密の忌まわしい行いを企て、やもめを主の前で嘆き悲しませ、みなしごも主の前で嘆き悲しませ、彼らの父と夫の血があなたがたの頭に報復が及ぶよう訴えて、地の中から主に叫ぶようにさせるのか。
41 見よ、報復の剣があなたがたに・・
」(モルモン8)
モロナイは、その‘やもめ’ところで未亡人となったエマ・スミスやメアリー・フィールディング・スミスらの予言を示していたんでは
という思いがあったんでしたん・・・14,16節では‘明るみに出す者’としてジョセフを語ってますし・・・
何はともあれ、モルモン書日々祈りを以て読み込んで何か毎日得たいもんだにゃんにゃん・・・
ん?
http://mkatay36.atnifty.com/photo2/2008/200804syriajordan/SJjpgr07/v6956r.jpg
死海文書でも青銅の巻き物が出てきてますね。
あ。プレートではなくスクロールということ?
KJVの真鍮とは青銅のことなので。
学問解析でモルモン書読み込みも当然、ご自分にフィットする方法でよろしいわけでしょう・・
しごく当然の推察かと。
ただの常識を書いただけで、秀逸な研究と評価されるモルモン教ってヤバすぎw
だけしか、読んでないというか、他は意味わかんない・・簡単でも解説あるといいね・・
http://signaturebookslibrary.org/digging-in-cumorah-10/
とかって見てみたんですが、いまいち・・・
分析学問読みは学者脳専門でしょう・・
たまWEBはただ直解というか、やはり読む前に祈ってから読むと、何か得るものがある感じだよね・・
学者読みの方は、その確信するところを進んで高みを目指すと・・
こんなん見てましたん、
「ネットワーク地球村」
https://www.youtube.com/watch?v=F1pEQfYZbxg