―― 最近出版された佐藤龍猪についての本2冊 ――
戦後名古屋で改宗し、末日聖徒イエス・キリスト教会の発展
に聖典翻訳の面で特に大きな貢献のあった佐藤龍猪について
昨年2冊の本が出版された。
「あめつちを見よ -佐藤龍猪翁の思い出―」2004年
渡部正雄、今井一男、石坂晃一編集 (非売品)
「佐藤龍猪 -隠され居りし学者の生涯―」2004年
森駒枝編集 株式会社フリーマン 1500円
「あめつちを見よ」は1996年に亡くなった佐藤龍猪に寄せる
思い出集で、ボイド・K・パッカー長老、渡部正雄から始めて
59人から寄せられた思い出集である。子息の佐藤泰生氏のあと
がきから石坂晃一兄弟の発意で始まり、泰生氏自身の意図から
も発行に至ったことがわかる。戦後の教会で大きな役割を果た
した長老の功績や人柄が、近くに接した大勢の人々の言葉で語
られる貴重な記録である。
「佐藤龍猪」の方は、米国で佐藤龍猪に接した著者が夫人から
多くの資料を託され伝記を著すに至ったもので、大勢の人々に
取材し鳴海を訪問するなど丹念な調査の上完成された、立派な
伝記である。14章のうち6章の東京での翻訳時代までが日本
における活動で、残りの8章が米国に移ってからの活動を扱
っている。後半は米国に住んだ著者が入手し得た情報で、佐藤
の晩年の様子をうかがい知ることができる。著者は那覇で改宗、
BYUハワイに留学、伝道(神戸伝道部)、ユタ大学卒。現在
オレゴン州在住。
「あめつち・・」の方は石坂氏か子息の泰生氏に連絡を取って
入手することができる。「佐藤龍猪」の方は出版を請け負った
(株)フリーマンに連絡すれば入手できる。

戦後名古屋で改宗し、末日聖徒イエス・キリスト教会の発展
に聖典翻訳の面で特に大きな貢献のあった佐藤龍猪について
昨年2冊の本が出版された。
「あめつちを見よ -佐藤龍猪翁の思い出―」2004年
渡部正雄、今井一男、石坂晃一編集 (非売品)
「佐藤龍猪 -隠され居りし学者の生涯―」2004年
森駒枝編集 株式会社フリーマン 1500円
「あめつちを見よ」は1996年に亡くなった佐藤龍猪に寄せる
思い出集で、ボイド・K・パッカー長老、渡部正雄から始めて
59人から寄せられた思い出集である。子息の佐藤泰生氏のあと
がきから石坂晃一兄弟の発意で始まり、泰生氏自身の意図から
も発行に至ったことがわかる。戦後の教会で大きな役割を果た
した長老の功績や人柄が、近くに接した大勢の人々の言葉で語
られる貴重な記録である。
「佐藤龍猪」の方は、米国で佐藤龍猪に接した著者が夫人から
多くの資料を託され伝記を著すに至ったもので、大勢の人々に
取材し鳴海を訪問するなど丹念な調査の上完成された、立派な
伝記である。14章のうち6章の東京での翻訳時代までが日本
における活動で、残りの8章が米国に移ってからの活動を扱
っている。後半は米国に住んだ著者が入手し得た情報で、佐藤
の晩年の様子をうかがい知ることができる。著者は那覇で改宗、
BYUハワイに留学、伝道(神戸伝道部)、ユタ大学卒。現在
オレゴン州在住。
「あめつち・・」の方は石坂氏か子息の泰生氏に連絡を取って
入手することができる。「佐藤龍猪」の方は出版を請け負った
(株)フリーマンに連絡すれば入手できる。

Peter Jennings について近いうちに書き込もうと考えているところです。
伝記を読むと大変優れた学歴を持つ、科学者であったことがわかります。ご子息にその血が受け継がれています。
教会の聖典などの翻訳も極めて正確で、誠実な業績であることがわかります。ただ、若輩であるわたしが言うのも何ですが、惜しむらくは英語から聖書の原語に踏み出されなかったことが氏の制約になったのではないかと思われます。
ユダヤ人の歴史家ヨセフスを英語読みのジョシーフス、「ユダヤ古代史」をユダヤ古代遺物か何かの訳語を充てるなど、日本語に定着している用語を無視した訳で通しておられました。旧約のエリヤを英語のスペリングからエライジャと訳されたのも一例で、これを正すのに長い時間と苦労が必要とされました。
若い世代の翻訳者であった沼野治郎
森駒枝さんの佐藤龍猪伝が英語でも出ていることがわかりました。
"The Other Side of the Rising Sun: Tatsui Sato and the Growth of the Church in Japan" by Komae Mori with David W. Harris. $15.00