NJWindow(J)

モルモニズムの情報源、主要な主題を扱うサイト。目次を最新月1日に置きます。カテゴリー、本ブログ左下の検索も利用ください。

モルモン教徒、卓越した文化グループに数えられる(イェール大教授著)

2014-01-13 20:40:58 | モルモン教関連


間もなく出版されるイエール大学法学教授の「三つの秘訣: アメリカの文化グループが成功と低迷を味わうわけ」は、成功しているグループにモルモン教徒をあげている。二人の教授があげる成功に導く三要素は何であろうか。また、同様に成功しているグループにどんな人々があげられているだろうか。

この本がいうような見方は今日社会で認められるものではないが、観察として興味あるものと思われるので紹介したい。

一つは「優越性」の意識である。今日、特定のグループが他のグループより優れているというようなことはないとされているが、アメリカにおける最も成功したグループは皆自分たちが例外的で、選ばれた者であり、何らかの点で優れていると(はっきりと声に出して言わないが)そう信じている。

Superiority
Americans are taught that no group is superior to another in any respect. But remarkably, all of America’s most successful groups believe (even if they don’t say so aloud) that they’re exceptional, chosen, superior in some way.

二つ目は「不安定」の意識である。成功するためには、自己を受け容れ、自分について気に入っていることが鍵になると言われているが、アメリカで最も成功しているグループは皆不安を覚え、自分に適性が不足していると感じている、従ってそれを克服するために自らそうでないことを証明してみせなければならないと思う傾向がある。

Insecurity
Americans are taught that self-acceptance—feeling good about yourself—is the key to a successful life. But in all of America’s most successful groups, people tend to feel insecure, inadequate, that they have to prove themselves.

三つ目は「衝動の抑制」である。アメリカの今日の風潮は即座に満足を得ようとすることで、今の瞬間のために生きようとする。しかし、成功しているグループでは高度の自己抑制が培われていて、衝動を抑えることができる。

Impulse Control
America today spreads a message of immediate gratification, living for the moment. But all of America’s most successful groups cultivate heightened discipline and impulse control.

さて、日本の末日聖徒にもあてはまるだろうか。上の観察は、たぶんに法曹関係や実業界での成功・活躍ぶりから判断している面がある。なお、アメリカで成功を収めているほかの卓越したグループには、ユダヤ人、中国人、インド人などがあげられている。

Source: http://www.thetriplepackage.com/
参考: 沼野治郎「モルモン教をどう見るか。第三の視点をさぐる」せせらぎ出版、2013年、pp. 64-66, 96
当ブログ関連記事 
2011/08/17 「モルモンの帰還宣教師が実業界で活躍」6/9米ビジネスウィーク誌
2005/08/27 モルモン文化で評価すべき点


*なお、コメントは主宰者による吟味・調整をへてから確定させていただきます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿