LDS聖書研究同好会（Facebookのグループ）がオフ会

Facebook上で今年４月初めに始まったこの同好会は、12月17日東京渋谷で第一回オフ会を開いた。鈴木壮一郎兄弟が創立し管理するこの会は、聖書やキリスト教から始めモルモン書・モルモニズムを真剣に学んでいこうとするグループである。批評的神学で明らかにされた研究成果をも直視し、現代を生きる末日聖徒としてどのように対処していけばよいかを探ろうとしている。Facebook上の趣旨説明は次の通り：

「聖書を始めとする標準聖典を文献学的、人文科学的な方法で読み、または教会歴史の研究によって日本の末日聖徒神学を試みる会です。」

この日「子供の城」研修室に６人が集まり、ネット上で知り合っていた者が実際に顔を合わせて各自の考えを語り合った。初回ということで自己紹介の形で始まったが、すぐ質疑、意見交換を交えながら進行することになり、みんなが思いのたけを語ったので３時間の会があっと言う間に終わった。参加した鶴田兄弟は「こんな面白くて充実した集会は改宗して初めてだ！あっという間の３時間でした」と感想を述べている。

６人が話し終わって、主宰した鈴木兄弟が改めて会の趣旨を述べた。研究熱心な会員が聖書学を学ぶと往々にしてこれまでの信仰が順次崩れていく経験をする。彼はそれでも何とか懸命に自己を保ち切り抜けることができた。今後若い世代も同様の道をたどる人が出てくることが十分予想される。このグループを設けたのは彼らに備えをさせる仲立ちとなり、あるいは保守的な信仰に留まる人たちと共存をはかることである。

この会はいろいろな経験を語り合うアメリカの「モルモンストーリー」の会を参考にしていて、日本でも今後一年に一回開いていく予定が確認された。また、同好の輪を広げていくことも確認された。（モルモンストーリーの会は Mormon Story Podcast というサイト名。各地で開かれる彼らのオフ会はMormon Story Conference と称し会員の家で開かれることが多い。出席は80名に到るものがある。）（私沼野治郎もこの日本版同好会の管理者の一人である）。なお、参加者は私を除いて皆IT熟練者でネットに接続してlive で中継したりした。従って事実上onの会でもあった。