1782年英国スコットランドに生まれたモリソンは長老派の敬虔な家族に育てられ、16歳の時回心の経験をして長老教会の正会員となった。彼は学問に熱心で勉強に励んだが、キリスト信者として最も大切な聖書の研究を怠らなかった。牧師についてラテン語、ギリシャ語、ヘブル語を学び同時に神学も習った。これらの勉強に朝は6時前と夜は7時か8時以後の時間を用いた。
中国人の助手の助けを得て聖書を漢訳するモリソン
モリソンは後に英国のロンドン伝道会から中国に宣教師として派遣され、聖書を中国語に翻訳したことで知られている。そして、この漢訳聖書から後に多くの語彙が日本の聖書に取り入れられ、日本のキリスト教会に大きな影響を残すことになる。
末日聖徒の十二使徒であったジェームズ・E・タルメージも、福音や聖書の研究を含む神学の研究が最重要である、と述べている。彼は後に教会から委託されて「基督イエス」を著している。
ここにモリソンが聖書研究(聖書の原語研究を含む)に励んだ例を引いたのは、時代が変わってかつてほどでないにしてもキリスト教徒にとって聖書の研究が大切であることを再認識したかったからである。ちなみに昨年「そこが知りたいキリスト教の今」を著した潟沼誠二氏は、国文科に進んだ人であるがキリスト教徒としてラテン語を学び、エウセビオスの「教会史」を熱心に読んでいる。私に残された時間は少ないが、教会史の面も含めて先人の範に倣いたい気持ちである。
参考文献
都田恒太郎「中国語聖書翻訳史 ロバート・モリソンとその周辺」教文館, 1974年
ジェームズ・イ・タルマッジ著、佐藤龍猪訳「末日聖徒イエス・キリスト教会 信仰箇条の研究」末日聖徒イエス・キリスト教会 北部極東伝道部、1959年
潟沼誠二「そこが知りたいキリスト教の今」市田印刷出版、2012年
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モリソンは後に英国のロンドン伝道会から中国に宣教師として派遣され、聖書を中国語に翻訳したことで知られている。そして、この漢訳聖書から後に多くの語彙が日本の聖書に取り入れられ、日本のキリスト教会に大きな影響を残すことになる。
末日聖徒の十二使徒であったジェームズ・E・タルメージも、福音や聖書の研究を含む神学の研究が最重要である、と述べている。彼は後に教会から委託されて「基督イエス」を著している。
ここにモリソンが聖書研究(聖書の原語研究を含む)に励んだ例を引いたのは、時代が変わってかつてほどでないにしてもキリスト教徒にとって聖書の研究が大切であることを再認識したかったからである。ちなみに昨年「そこが知りたいキリスト教の今」を著した潟沼誠二氏は、国文科に進んだ人であるがキリスト教徒としてラテン語を学び、エウセビオスの「教会史」を熱心に読んでいる。私に残された時間は少ないが、教会史の面も含めて先人の範に倣いたい気持ちである。
参考文献
都田恒太郎「中国語聖書翻訳史 ロバート・モリソンとその周辺」教文館, 1974年
ジェームズ・イ・タルマッジ著、佐藤龍猪訳「末日聖徒イエス・キリスト教会 信仰箇条の研究」末日聖徒イエス・キリスト教会 北部極東伝道部、1959年
潟沼誠二「そこが知りたいキリスト教の今」市田印刷出版、2012年
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