(辺) 魚介珍姓
鰞森 サンにお会いした時はビックリ。
「なんとお読みするのですか?」
「ウグモリ。瀬戸内海の小島が故郷。岬まで森に覆われ、
魚が集まる。魚を追って鵜が集まる。それでウグモリ。
錨屋(いかりや)の爺が『この字がええ』と 鰞森 と書いた。
こうして地名と苗字が生まれたのさ。なに、辞書にないっテ、
そんなことオラの知っ たことか。」
オラの知ったことかという創作の苗字もうひとつあげると 鮴。
学者はゴリ、カジカ、メバル、ハゼなどさまざまに当て読みした。
広島県のある島の港町のある男が鮴屋の看板を出して、
表は魚、裏は女を売った。魚とりの若者は、裏に回って
その日は魚とりを休んで遊ぶ。鮴屋(ごりや)の屋号から
鮴谷(ごりや)の苗字へ。ゴロゴロ寝るからゴロヤと
言ったのだが、のちにゴリヤに・・・・・。
鰯(いわし)という姓もあるが、これも鰯浜の地名からきたのと
鰯屋の商売からと、二流ある。
鯰(なまず)、鯰谷、も苗字にあるが、みな創作文字だ。
蛤色(あいら) 鮑子(あびこ) 鮎飛(あゆとび)
鮄川(いながわ) 鰰沢(いなさわ) 犬貝(いぬがい)
魚目(いのめ) 魚釣(うおつり) 魚躬(うおとみ)
鰞森(うぐもり) 鰻池(うなぎいけ) 雲丹亀(うにがめ)
目(えのめ) (えび) 蛭川(えびかわ)
沢(えびさわ) 蛯名(えびな) 螧原(えびはら)
大鮫(おおさめ) 蠣久(かきひさ) 鰍沢(かじかざわ)
蠏(かに) 蜅沢(かにさわ) 蟹頭(かにとう)
鰈川(かれかわ) 河鰭(かわはた) 亀頭(きとう)
小鰺(こあじ) 鯉登(こいと) 小賊(おぶ)
小蛸(こだこ) 鮴谷(ごりや) 螺江(さざえ)
鯖山(さばやま) 鮫口(さめぐち) 鰆目(さわらめ)
蜆(しじみ) 鮪川(しびかわ) 川(すけがわ)
鱸(すずき) 鰣川(なすかわ) 鯛天(たいてん)
蛸足(たこたり) 蛸地(たこち) 池鯉鮒(ちりふ)
鯛取(てとり) 魚住(なずみ) 鯰(なまず)
蜷川(にながわ) 蛤(はまぐり) 鱧(はも)
鮠川(はやかわ) 鱶(ふか) 鰤谷(ぶりたに)
鰡(ぼら) 蟶(まで)
『姓氏・家系・家紋の調べ方』丹羽基二:著より
因みにウグモリさんで一番多いのが鵜久森さんで115世帯、鰞森さんは全国で3世帯という結果でした。
「全国の苗字」検索
http://www2s.biglobe.ne.jp/~suzakihp/index40.html
より。
私もこのごろ全国で100世帯を割る苗字に何故かよく遭遇します。
オラの辞書には、イカ、フと記載されてますヨ。
音だけだと意外と多くあるんですね。
難字となるとぐんと減りますね。
また、同じ漢字でも読みを変えてしまう
場合もあります。私の実家でもそうでした。
苗字検索のURLありがとうございます。
参考にさせていただきます。
では、ウ、ウグを付け加えておいて下さいな♪
次の一言を、お待ちしておりま~す。