(仁) 獣類珍姓
毛が生えてるからケものと言い、バケるからバケものと言う。
鯨は魚が化けたのだし、竜や麒麟は鹿が化けたもの。
超能力を持っているので普通の毛ものより一格上に置いた。
だから、この姓は多くない。
古代人はアニミズムやトーテミズムを信じていたから、
動物の言葉を用いることには誇りと自負を持っていた。
祖霊がそれらを通して身を守ると信じていたから。
その名残が苗字に残っている。
遊馬(あすま) 鼬川(いたちがわ) 狄塚(いぬづか)
戌爪(いぬづめ) 犹守(いぬもり) 亥鼻(いのはな)
猪膝(いのひざ) 猪股(いのまた) 猪尾(いび)
猪伏(いぶせ) 卯江(うえ) 牛縊(うしくびり)
牛抱(うしだき) 牛呆毛(うしぼけ) 牛窓(うしまど)
牮山(うしやま) 犛山(うしやま) 馬欠場(うまかけば)
馬喰田(うまくいだ) 馬面(うまづら) 蠎(うわばみ)
獺越(おそごえ) 狐鼻(きつねばな) 熊(くま)
熊毛(くまげ) 熊繕(くまぜん) 熊襲(くまそ)
熊捕(くまとり) 熊埜御堂(くまのみどう) 熊走(くまばしり)
牛腸(ごちょう) 蛇穴(さらき・じゃあな) 猿毛(さるげ)
猿股(さるまた) 猨女(さるめ) 蛇喰(じゃばみ)
鋤馬把(すきまわ) 魹島(とどしま) 虎岩(とらいわ)
虎谷(とらたに) 虎走(とらばしり) 竜波見(たつばみ)
猫沖(ねこおき) 猫実(ねこざね) 子子子(ねこし)
猫路(ねこじ) 鼠入(ねずいり) 子子(ねっこ)
狼煙(のろし) 馬羅(ばら) 未田(ひつじた)
馬縊(まくびり) 馬加(まくわり) 馬越(まこし)
馬下(まげ) 猿爪(ましづめ) 狢沢(むじなざわ)
竜虎(りゅうこ)
~ (仁) 獣類珍姓 ~『姓氏・家系・家紋の調べ方』丹羽基二:著参照