小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市の御幸の浜周辺の海岸は、昭和23年から昭和63年の40年間で海岸線が約20メートル後退し砂浜の減少や、台風時の高波による西湘バイパスへの危険性が高まっている。そのため平成元年度から神奈川県が海岸環境整備事業に着手し、御幸の浜から山王川にかけての約1.6kmの間に突堤や人工リーフなどの海岸保全施設の整備が行われてきた。昨年度事業の延長で現在荒久海岸沖で人口リーフの整備事業が続いている。先日、御幸の浜に出かけると西側の突堤横に大きなクレーン船が停泊していた。かなり海岸に近い場所なので座礁しているように見えてびっくり。御幸の浜西側の突堤を超えて荒久海岸へ。大型クレーン船が海岸から50mほどの位置に停泊して作業を行っていた。現地に設置されている工事看板によると海岸保全施設整備事業で人口リーフを作っている旨の記載。工事看板の横には施工箇所を示す図面も掲示されていた。あまり時間がなくて実際の作業を見ることが出来なかったが、図面によると既設の人口リーフの転置や再据付が行われているようだ。日曜日にポタリングで小田原漁港に出かけたら海岸保全施設整備事業で使用されているクレーン船が漁港西側の岸壁に停泊していた。船名は第十八博善で長さ57m幅22m積載トン数は2500トン。船体の中央部分に人口リーフ用のコンクリートブロックが積まれていた。荒久海岸沖の海岸保全施設整備事業の正式名称は「平成30年度小田原特定漁港漁場整備事業(公共)人工リーフ整備工事平成30年度県営漁港整備事業(県単)人工リーフ整備工事 合併」で工費は税込125,002,332円。平成30年度の事業で当初の完成予定は今年の3月29日に設定されていたが7月末まで工期が延長された。しばらくは荒久海岸沖での作業が続くようなので時間がある時に人口リーフの設置作業を眺めに出かけたい。

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