、 坂の途中の桜並木を見上げるとすっかり赤く染まった葉が枝にゆらゆら、足元には風に舞う葉がいっぱい!!
今年もあとひと月半となりました。 このころになりますと悲しい、寂しい、葉書がポストに届きます。
少し前まではご両親のことであったのが、今は一緒に人生のひと時代を共にした友人になりました。
そっけない書き方になっていますが、まだ気持ちの整理がつかずにいるのです。
都会の真ん中で育ち、ご主人のリタイアとともに金沢に行き、慣れない土地でも明るく過ごしていた友、
訪ねたときは車を運転してはあちこちと案内してくれては語り笑いあった友、
年に一度は華やかなネオンが懐かしくて上京しては近況を語り合った友、年齢は7歳下でしたが、
我が家にも泊まりに来たりしたときなどのことがようやく<点>>として思い出されるようなこの頃です。
今年の初めにはお互いに電話で話をして<夏にはまたね・・・>でおり、相変わらずの明るい声でした。
厳しい暑さと私の歯の治療の都合もあり、そのままになっていましたが、元気で暮らしていると思っていました。
葉書はご主人さまからでしたが、<病気療養中4月7日に亡くなりました>とありました。
奇しくも私たち夫婦の結婚記念日と同じ日でした。
ほかの友人たちからも連絡がありませんでしたからきっと・・・と思うしかありません、
もうこの年代になりますと元気で過ごしている友人ばかりではなく、
<老々介護>の方もいて、すぐに行動におこすこともままならずです。
茜色に染まる空と富士のシルエットを眺めながら知らせずに逝った若い友人のことを思うばかりです。