午前中の陽射しは何処へやら、寒い風が吹いて、
空も
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いよいよ明日から出かけます。
<豚インフルエンザって大丈夫かしら?>
<だって、メキシコの話でしょ、大丈夫よ>
娘との昨日の会話です。
息子夫婦にも日程と旅先をメールをしておきました。
明日から新聞を帰る日まで配達を止めていただくよう
ドアに<お願い通知>を貼りましたら、
夕刊配達の方が<わかりました>というように
剥がして持っていきました。 ゴミも整理して明日の集配分を
さっき、置いてきました。
いろいろ考えて、リビングに入れることのできる植木鉢は
もう入れて置いてます。
絹さやとトマトのプランターは日陰になる場所へ移動しましたし
ナスとピーマンも移動しました。
後は明日の朝、たっぷり水やりをして...。
1週間ぐらいの旅ですが、何となく、なんとなくですね。
明日の今ごろはどのあたりを飛んでいるのでしょうか?
考えると不思議で、慣れた頃、成田空港着陸...。
いつもそうです。 旅ですから...そんなもんでしょう。
先日、強風、大雨の日に美容院に迎えに来てくれた娘と
遅い昼食のお寿司を食べているとき、映画の話になり、
急遽、、<グラン・トリノ>を観にいってきました。
夕方からの回でしたが、中年夫妻が多く入っていました。
<混むかしら?>との問いに娘は<クイズ・ミリオネラ>とかが
同時に上映されているから、混まないだろうと...。
同じごろ映画館から出てくる人を観ていると、やはり若い人が
多く、グループの若者が内容を声高くしゃべっていましたっけ。
父は戦争を経験していて、戦地から小さかった私達にも
軍用葉書でいろいろ書いて送ってくれました。
中には、まわりの子ども達の様子をペン画で書き、
その説明はわかりやすくミニ絵本のようで、
慰問袋に母が入れる写真から、こちらの状態を推察しては
母に俳句を書いては手紙を送って寄越していたそうです。
映画の内容はこれから観る方もいらしゃるので
感じ方はそれぞれでしょうから、書きませんが、
戦争から帰ってきた方たちの心の傷の深さと懺悔の気持ちと
それだけに苦しい胸のうちをさらすこともできず、
己と戦い、命果てるまで戦争が終わらない重さを改めて
この映画で知りました。
終戦記念日近くになると、ご高齢の方が激戦地の様子を
涙ながらに語る姿がテレビなどで映されますが、
人生の終わりが近くなり、<今こそ、戦争の悲惨さを語らなければ>と
勇気をもって語られる姿に胸を熱くしていました。
戦いが終わっても、そのときの光景は忘れることが出来ず、
不条理を声高に語ることも出来ず、生涯、胸に秘めたままの
痛ましさに<戦争の残酷さ>を感じます。
父も晩年認知症の症状がでてきたときに、よく戦友の話を
していました。
父は亡くなりましたが、私の手元にある父からの贈り物の
アルバムには、戦地で子どもを思う気持ちを書いた文章が
墨でしたためられ、発信地を墨で塗られた葉書が間に
貼ってあります。 映画を観ながら思い出していました。
主人公の目が父を彷彿とさせ、懐かしさまで感じていました。
雨のあがったころ、帰ってきましたが、
私は父を...娘はおじいさんを思い出していたようです。