百済寺本堂(重要文化財)
1月22日、滋賀東近江市にある天台宗 釈迦山 百済寺(ひゃくさいじ)に行ってきました。滋賀県では湖東三山と呼ばれる天台宗系の名刹のひとつ。境内はまだ雪深くて、有名な喜見院庭園は拝観停止でしたが、本堂は拝観することができました。
過去記事<雪景色の湖東三山 百済寺(1)>
寺伝によると、推古天皇14年(606年)に聖徳太子の建立と云われてます。聖徳太子が当時来朝していた高麗の僧・恵慈と共にともにこの地を訪れた時、山中に見た不思議な光を追っていくと霊木の杉に辿りついたそうです。聖徳太子がその杉の立木に十一面観音像を彫り、像を囲むように堂を建てたのが百済寺の始まりであると云われています。
百済寺は天正元年(1573年)に織田信長の焼討で一千坊が焼失しています。その後、徳川三代将軍家光の治世(1650年)に百済寺再建許可が出て、本堂、山門、仁王門など復興されました。その時の落慶記念奉納品として、将軍から寄贈された極彩色の『聖徳太子孝養像』も今回見ることができました。
時折り、雨やあられ、雪が降る中での百済寺参拝。本坊の周囲も人ひとりが通れるだけの道が作られてます。
こんな日はさすがに参拝客も少なく、境内では3組の方々と出会ったのみ。秋には紅葉の名所として有名でも、雪景色の百済寺を見る機会はなかなか無いでしょうね。
境内には10~2月に花を咲かせる『長寿桜』が咲いていました。花は雪と冷気で傷んでいたけど、ピンクの可愛らしい蕾が力強く膨らんでいました。
おしまい
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