いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

今日の藤井二冠-5/17

2021-05-17 17:18:38 | 将棋

 第6期 叡王戦本戦T 一回戦(持ち時間:3時間)

 2021/05/17(月) 10:00開始

 VS 行方尚史九段

 80手で勝利!

 次戦の対戦相手は、佐々木勇気七段 VS 永瀬拓矢王座の勝者。

 日程は未定。

 

 次戦は、

 第80期 順位戦B級1組 2回戦(持ち時間:6時間)

 2021/06/03(木) 10:00開始

 VS  稲葉陽八段 

 

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<苺> とっておき

2021-05-17 11:05:48 | 食品

●いちご「とっておき」とは
◆いちご「とっておき」の来歴
 「とっておき」は鳥取県が冬場の低温で日照時間が少ない山陰という立地においても多収・高品質なイチゴをと「章姫」をもとに独自で開発したオリジナル品種です。

 
 「とっておき」は鳥取県園芸試験場 野菜研究室が「章姫」を交配親として交配育成した外観が優れるE0836-12」を得、同じく「章姫」を交配親として交配育成した高糖度で食味が良く早期収量が高い「F0851-24」を得た。この2系統を2006(平成18)年に交配し、得られた実生から選抜育成したもので、分かりやすく言えば、「章姫」の子供どうしを交配して出来た「章姫」の孫品種という事です。

 2016(28)年に種苗法に基づく品種登録出願、2018(平成30)年に品種登録されています。

 名称には、『 “とっ”とり県産をアピール、 特別な美味しさを日常生活の中で!』という思いが込められているそうです。

◆いちご「とっておき」の特徴
 「とっておき」の特徴は

〇 果実が大きく、底部が豊艶な円錐形。

〇 果皮色は橙赤~濃赤色で艶があり、そう果の落ち込みは中くらい。

〇 果肉の色は果芯も含めほぼ真っ白(冬場は果肉に赤みがやや入る)で硬く、春先の果実軟化も少ない。

〇 糖度は「章姫」並であり、やや酸味がある

〇 総収量では「章姫」よりやや少ないが、早期収量が多い。

となっています。


 農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『-----

 果実の大きさはかなり大、果実の縦横比は同等、果実の形は円錐形、

 果皮の色は濃赤、果実の光沢の強弱は強、そう果の落ち込みは落ち込み中、

 果実のがく片の付き方は水平、果径に対するがく片の大きさは同等、

 果実の硬さは硬、果肉の色は橙赤、果心の色は淡赤、果実の空洞は無又は小、季性は一季成りである。 

 出願品種「とっておき」は、対照品種「かおり野」と比較して、葉の表面の色が濃緑であること、果皮の色が濃赤であること等で区別性が認められる。

 対照品種「さがほのか」と比較して、果柄の長さがやや長であること、果肉の色が橙赤であること等で区別性が認められる。

-----』以上、抜粋。

◆実際に食べてみたいちご「とっておき」の食味
 今回撮影・試食した「とっておき」は鳥取県の「とみハウス」さんから送られてきたものです。届いてすぐに開封したのですが、果皮表面は全て傷みはじめ、おそらく摘みたてを発送されたのではないと思われる悪い状態でした。

 いちごはどれも大粒で、1果40~50gあり、形もふっくらと丸みのある円錐形です。

 切ってみると果肉は見事に白く、赤い色は果皮の部分だけです。香りは弱く、あまりいちごらしい印象ではなかったですが、食べてみるととても甘く、酸味はかなり控えめで柿を思わせるような味わいでした。

 試しに糖度を計ってみると14.2度ありました。糖度を計る際に果汁を絞ったのですが、絞った果汁はほぼ無色透明でした。

 このイチゴは、このまま食べるのが一番お勧めと思われます。ジャムやピューレにしてしまうとイチゴらしい赤い色が出ず綺麗な仕上がりにならないでしょう。逆に、白っぽく仕上げたいスイーツには良いかもしれません。

 ただ今回届いた代物に関しては、イチゴ自体は粒の大きさや外見の良さから丹精込めて作られたのだろうと思われます。それゆえに、良い状態で発送されていない事が惜しまれてなりません。

●いちご「とっておき」の主な産地と旬
◆主な産地と生産量
 「とっておき」は鳥取県オリジナル品種のイチゴで、鳥取県内でのみ栽培出荷されています。

 鳥取県では「章姫」が主要品種で、この「とっておき」は新品種として登場したばかりなのでまだ生産量は少ないですが、今後転作が進み栽培面積が増えていくと思います。

◆「とっておき」の収穫時期と旬
 「とっておき」は促成栽培に向いた品種で、早いものは11月下旬ごろから収穫が始まります。その後5月一杯くらいまで続きますが、「とっておき」の特性として、早い時期の収量が多くなる傾向があり、美味しい旬の時期は12月下旬から3月中旬頃までとなります。

*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/Strawberry-Totteoki.html より

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<言 葉> 夏の言葉 竹笋生

2021-05-17 10:49:27 | 言葉

 「竹笋生-たけのこしょうず」

 「竹笋生(たけのこしょうず)」は、毎年5月15日〜20日頃に訪れる季節で、旬の味覚であるたけのこがひょっこり顔を出すころ。たけのこは夏の季語になっています。

 たけのこご飯にお吸い物、若竹煮やお刺身。しゃきっとした歯応え、ほのかに漂う野の香りに食欲は全開。ついつい食べ過ぎてしまいますね。我が家ではたけのこが食卓に上るとまっさきになくなります。


 そもそもたけのこは、竹の地下茎から出てくる若い芽のこと。
 土からほんの少し顔を出した頃がやわらかく、食べごろといわれています。それ以上経つと急速に背を伸ばし、かたくて食べられなくなってしまいます。
 たけのこの成長スピードは早く、春先から出回る孟宗竹(もうそうちく)という品種は、なんと1日に1メートルも伸びるといわれています。


 たけのこは何枚もの薄い皮に包まれていますが、この皮にはキツネやイノシシなどの動物に食べられないようにする役目があります。たけのこが成長するにしたがい、この皮も1枚ずつとれ、土から出ておよそひと月後には、すべての皮がはがれ落ちます。
 「たけのこ」と「竹」を分ける境界線は、この皮があるかないかだといわれており、まさにたけのこは脱皮をするように竹になっていきます。


 どんな食べ方をしても美味しいたけのこ。栄養面では食物繊維が豊富で整腸効果や便秘、大腸がんの予防に効果があるといわれています。また、カリウムも多く含まれ、ナトリウムを排出する作用があり塩分の取りすぎを抑えてくれます。たけのこを選ぶ時は、形がよくずっしりとしていて、切り口がみずみずしく、皮が薄い黄色でツヤがあるものがおすすめです。


 七十二候はすぐに過ぎ去ってゆく短い季節ですが、知ると時間の流れに深みが出てくるような気がします。毎日の生活ともリンクしていることが多く、小さな発見や驚き、感動が積み重なって、心豊かな生活に繋がっていくのではないかと思います。

※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。

*https://www.543life.com/seasons24/post20200515.html より

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<現役ミュージシャン> 意外な年齢のミュージシャンたち-ジョー・リン・ターナー

2021-05-17 08:53:12 | MUSIC

 「ジョー・リン・ターナー」

 1951年8月2日生まれの69歳

 

 ジョー・リン・ターナー <2019年ミンスクヨーロッパ競技大会>のセレモニーで新曲を披露 2019/06/20 14:59掲載
 レインボー(Rainbow)やディープ・パープル(Deep Purple)での活躍でも知られるジョー・リン・ターナー(Joe Lynn Turner)。東ヨーロッパのベラルーシの首都ミンスクで6月21日から開催される<2019年ミンスクヨーロッパ競技大会>のオープニング・セレモニーに参加しパフォーマンスを披露。曲は新曲「Hearts Together」。

*https://amass.jp/122148/ より

 プロフィール
 1951年8月2日、米国ニュージャージー生まれのロック・シンガー。78年にファンダンゴのメンバーとしてデビューし、80年にリッチー・ブラックモア率いるレインボーに加入したことによって、その名を知らしめた。レインボー解散後、85年に初のソロ・アルバム『レスキュー・ユー』を発表。以降、イングヴェイ・マルムスティーンとの活動やディープ・パープルへの加入など、第一線で活躍する。ブルースからポップ・ソングまで、幅広く歌いこなせる実力者。 2012/07/30 (2017/06/27更新) (CDジャーナル)

*https://tower.jp/artist/188111/Joe-Lynn-Turner より

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<日本酒> 京都 月桂冠/月桂冠内蔵

2021-05-17 08:46:19 | 日本酒

 【平成30酒造年度全国新酒鑑評会 金賞銘柄一覧(大阪国税局)】
 〈京都〉 月桂冠/月桂冠内蔵

 昔ながらの酒造り月桂冠酒香房
 月桂冠創業の地の一角、月桂冠大倉記念館の中庭を挟んで、その向かいに所在する内蔵酒造場(京都市伏見区本材木町、1906年建造)。蔵の名称は、月桂冠創業家である大倉家の本宅に隣接する内蔵形式であることに由来します。濠川沿いから眺めた内蔵は、酒どころ伏見を象徴する酒蔵風景として親しまれています。
酒蔵内には、四季醸造ミニプラント「月桂冠酒香房」(さけこうぼう)を、前蔵から中蔵にかけて設けており、現在、但馬流の杜氏が昔ながらの手法で酒を醸しています。日本酒の寒造りが最盛となる厳冬期には、蒸米や発酵によって醸し出される香りがあたりに漂い、酒どころの雰囲気が一層高まります。

 月桂冠株式会社 京都府京都市伏見区南浜町247番地

 ラインナップ

 「鳳麟」超特撰 純米大吟醸

 「月桂冠」純米大吟醸生酒・ヌーベル 純米吟醸 などなど

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<伝統野菜> 岩手 曲がりねぎ

2021-05-17 08:36:24 | 伝統野菜

 「曲がりねぎ」

 【生産地】岩手県一関市

 【形状】白ネギの在来種を選抜してつくられた白根の部分が大きく曲がっているネギ。

 【食味】白根の部分は太く、長く曲がっていて、軟らかく脯く、独特の風味がある。いものこ汁や鍋物に使われる。岩手では「やわらか美人」のブランドで市販されている。

 【来歴】白根の部分を長くつくるために、「さく返し」という植え替えを行う。この方法は江戸時代から伝えられている栽培方法で、畑で栽培中の葱を1度抜き取り、約30度の角度をつけて寝かせ、その上から土をかける。この「やとい」という作業を年に2回繰り返し、甘い葱に仕上がる。秋田県、宮城県でも古くから栽培されている。

 【収穫時期】10月~11月

*https://tradveggie.or.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%EF%BC%8D%E5%B2%A9%E6%89%8B/#i-17 より

 


 旬の味、しなやか 一関で曲がりネギ収穫 2020.12.12 岩手日報
 11日の県内は気圧の谷や低気圧の影響で曇り、内陸では雨の降る所があった。一関市弥栄(やさかえ)のいやさか農園(小野寺泰男社長)では、特産の曲がりネギの収穫が最盛期を迎えている。

 同日は約40アールで従業員4人が作業に当たり、曲がった白根に手を差し込んでは丁寧に引き抜いた。柔らかく甘味が強いのが特長。春に植えた苗を夏に掘り起こし、植え替えることで独特の曲線ができる。

 小野寺社長(70)は「手間がかかる分、味に自信がある。生産者は減っているが、守り続けたい」と意気込んだ。

*https://www.iwate-np.co.jp/article/2020/12/12/88974 より

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<漢字検定> 1級 読み 81.回答 82.出題

2021-05-17 08:25:53 | 漢字検定

 前回の回答

 

 次の漢字(熟語)の読みを答えてください。

 

 問1 憫諒  -びんりょう-あわれみ思いやること。あわれみ。

 

 問2 毫毛  -ごうもう-細い毛。転じて、ごくわずかであること。ほんの少し。毫髪。

 

 問3 鹹湖  -かんこ- ⇒塩湖 (えんこ) -湖水の塩分が、1リットル中0.5グラム以上の湖。内陸湖で塩分が濃縮されたものや火山地帯でみられるものがある。西アジアの死海、日本の蔵王御釜 (おかま) など。鹹水湖 (かんすいこ) 。鹹湖。塩水湖。

 

 問4 剪裁  -せんさい-
 1 布・紙などを裁ち切ること。また、花を摘み切ること。

 2 文章に手を入れること。文章を練ること。

 

 問5 澆漓 -ぎょうり-道徳が衰え、人情の薄いこと。

 

 今回の出題

 

 次の漢字(熟語)の読みを答えてください。

 

 問1 巨擘  

 

 問2 鼎峙  

 

 問3 瀉下  

 

 問4 爛漫  

 

 問5 頽勢

 

 

 *漢字検定Web問題集 HP より

 *goo辞書・ 精選版 日本国語大辞典 より

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<経産大臣指定伝統的工芸品> 愛知 瀬戸染付焼

2021-05-17 07:34:54 | 経済産業大臣指定伝統的工芸品

 「瀬戸染付焼」

 Description / 特徴・産地

 瀬戸染付焼とは?
 瀬戸染付焼(せとそめつけやき)は、愛知県瀬戸市・尾張旭市周辺で作られている陶磁器です。「染付(そめつけ)」は一般的に磁器に施される絵付技法ですが、瀬戸染付焼では陶器に「染付」を施したものも含められます。
 瀬戸染付焼の特徴は、透明感があり柔らかな風合いの白い素地(きじ)と、写実的で繊細さが魅力の染付画です。
 瀬戸市周辺は陶土(とうど)の産地としても有名で、白い素地の原料も瀬戸産の「本山木節粘土(もとやまきぶしねんど)」や「本山蛙目粘土(もとやまがいろめねんど)」、「「猿投長石(さなげちょうせき)」など、地元産の陶土が使用されています。また、主に藍色に発色する絵具(えのぐ)の呉須(ごす)を用いて描かれる染付画は、瀬戸の自然や風景を写し取ったように描かれます。

 History / 歴史
 瀬戸染付焼の起源は、19世紀初頭(江戸時代)まで遡ります。瀬戸村(後の瀬戸市)出身の陶工(とうこう)・加藤民吉(かとうたみきち)が、九州の地で磁器の製造技術を身に付け、瀬戸に持ち帰り普及させたことが始まりです。そして、陶画工が瀬戸を訪れるさまざまな絵師(えし)より学んだ中国風の画法が、瀬戸染付焼の絵付技術を発展させていきました。
 19世紀中期(江戸時代)には、製造や絵付の技術が確立したと言われています。この時期に確立した、瀬戸の風景や自然を描く瀬戸染付焼の画法は、19世紀末~20世紀初頭(江戸時代)にパリやウィーンで開催された万国博覧会で評価され、ヨーロッパの芸術運動「アール・ヌーヴォー」にも影響を及ぼしました。、
 明治時代に入ると、瀬戸染付焼の生産はより盛んになります。食器や重箱などに加えて、テーブルや灯籠(とうろう)、花瓶(かびん)などの大型製品も製造されました。そして、この製造技術は現在もしっかりと引き継がれています。

*https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/setosometsukeyaki/ より

 愛され続けるやきものをつくって
 1300年の歴史を持つやきものの町瀬戸。多くの人が「せともの」ということばを「陶磁器」とほとんど同義語として使っているほどに瀬戸のやきものは長い間、多くの人々に愛用されてきたが、瀬戸のやきものも、その長い歴史の中で時代とともに移り変わってきた。染付焼自体、およそ二百年前に始まった比較的新しい技術だが、その後まもなくそれまでの陶器生産をしのぎ、瀬戸を代表するやきものになっていった。瀬戸の窯元の四代目に生まれて、瀬戸のやきものを見つづけてきた職人・加藤学さんにお話を伺った。

 
 工業生産全盛の時代に
 「当時は貿易一辺倒だったね。とにかく仕事も忙しかったし、もうかりもした。」加藤さんが家業のやきものづくりを手伝いはじめた昭和30年代半ばには、瀬戸のやきもの生産の多くが輸出用の無地の白いコーヒーポットや砂糖入れなどの製品だったという。今は中国などが主に生産しているコーヒーポットを加藤さんのお父さんも作っていた。けれども、小さい頃から絵が好きだった加藤さんが本当にやりたかったのは、おじいさんがやっていた染付焼だった。何年かして、ぼちぼちと勉強をはじめた。おじいさんが染付の茶碗などを作っていた頃は、近所一帯が染付をやっていて、その近所の職人さんに教えてもらったりして、当時はやる人が少なかった染付焼をはじめたという。


 絵がかけないと染付はだめ
 「染付はね、気に入った色がなかなか出ないんですよ。」呉須の調合と釉薬で色は変わる。ほとんど黒に近いような紺から明るい群青色まで、加減ひとつで変わってしまう。絵柄も、紙の上に描くのと違って丸いものに描いていくので難しい。近所の人に呉須の調合や筆づかいを習い、研究した。また、染付をやるようになって加藤さんは日本画を習い出したという。二百年ほど前に瀬戸染付焼の技法が完成した頃から、多くの著名な画家が染付焼の絵付をし、また陶画工を指導してきた。日本画の精緻な表現が瀬戸染付焼の特徴でもある。加藤さんの絵は今では人に教えているほどの腕前で、日展春期展に三回入賞しているそうだ。「染付はやっぱり絵が描けんとだめです。」と加藤さんはおっしゃるが、ほとんど下書きなしで一気に描き上げる瀬戸染付焼だからこそなのだろう。


 昔のような職人はもう出ない
 昔の職人はすごかったという。「たとえば、五段の重箱を作るんだけど、あっという間にパッパッと絵を描いちゃうんですよ。仕事だから早くなくちゃあならないんだ。それで、たまたま焼いたときに真ん中のひとつを焼きそこなったとする。そうしたら、隣のから三段目を持ってきて入れるとぴったりと絵が合う。そりゃあすごかったよ。」それでこそ職人、という。でも、そのような職人はこれからはもう出ないと加藤さんはおっしゃった。昔は同じ製品をそれこそ一万でも二万でも作って、それが売れたが、今は売れない。同じ物ではなく、少しずつ絵を変えたり、形を変えたり、多品目少量生産していかなくてはならないからだという。


 若い人に受け入れられるやきものを
 「手間をくう仕事なんだけど、そのわりに評価が低いんだよね。」と加藤さん。今の印刷技術は非常に高く、手描き風に作られた機械生産機械印刷のやきものなのか、本物の手描きなのかが、好きな人にはわかるが素人にはなかなか見分けがつかないという。大きな悩みだ。需要があるものは機械で大量に、安く作ってしまう。手作りの生き残る道はバリエーションをつけて、少しずつでも多くの種類を作ること。また、機械ではできない商品を考えること。機械よりも早く新しい商品をつくること。加藤さんはよく名古屋に出て、東急ハンズなどの若い人たちが集まる店に足を運ぶという。「若い人たちに何が受けているのか、新しいものをいつも考えています。」見せていただいた最新作は、ゆで卵立てを少し大きくしたような形のアイスクリーム入れと脚つきの香炉。絵柄も素朴でちょっと欲しくなった。そういえば最近は、ベトナムの手描きの食器がはやっているから、受けるのではないだろうか。

 染付焼は日本人の体質に合っている
 「瀬戸のやきものは日本人の体質に合っていると思うんですよ。だから、形は変わろうともなくならんと思うね。千何百年も続いてきたものが、急に絶えたりはしませんよ。毎日使っていても飽きないしね。」加藤さんは最後にそうおっしゃった。

 職人プロフィール

 加藤学 (かとうまなぶ)

 1935(昭和10)年生まれ。
 大学卒業後、四代目として家業の窯を継ぐ。
 伝統工芸士12人でつくる工芸士会会長としても全国で瀬戸染付焼の普及活動をするなど活躍している。

 こぼれ話

 アール・ヌーヴォーにも影響を与えた瀬戸染付の画風

 瀬戸染付焼の柔らかな白さと藍色の濃淡で描かれた花鳥や虫、風景画は、20世紀初頭、ウィーンやパリなどヨーロッパで盛んに行われた万国博覧会で高い評価を受け、世界にその名を知られるようになりました。瀬戸染付焼の作風は、ヨーロッパ陶磁器に影響をあたえるだけでなく、19世紀末に起こった芸術運動アール・ヌーヴォーにも影響を与えました。瀬戸染付焼の絵画的な技法は、古くから数多くの著名な画家たちが瀬戸を訪れて絵付を行い、また陶画工の指導にあたったことから大きく発展しました。山本梅逸(やまもと・ばいいつ1783~1857)や横井金谷(よこい・きんこく1758~1832)などの名がよく知られています。

*https://kougeihin.jp/craft/0409/ より

 

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