登録番号 第101号 網走湖産しじみ貝
特定農林水産物等の区分 第4類 水産物類 貝類(しじみ)
特定農林水産物等の生産地 北海道網走市及び網走郡大空町
登録生産者団体 西網走漁業協同組合
特定農林水産物等の特性 網走の冷涼な気候で、約7年以上かけて育った大粒なヤマトシジミで、北海道内のしじみ生産のパイオニアとして知られる。色・艶が良く食べごたえがある人気食材のため、全国平均の約1.5倍の高値で取引されている。
地域との結び付き 網走湖では、研究機関や行政と協力し、資源量調査を実施し、総産出量を算出、年間及び日産漁獲量を定め、資源管理を行っている。また、鮮度を保つため、早朝に出港し、気温が上がる前に漁を終えている。
*https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i101.html より
「網走湖産しじみ貝」
地理的表示(GI)保護制度登録でブランド力強化!
地理的表示(GI)保護制度とは、生産地等の特性が、品質等の特性に結びついている産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、保護する制度です。農林水産省では、GI保護制度により生産業者の利益の保護、農林水産業や
関連産業の発展、需要者の利益を図るよう取組を進めています。
令和2年11月18日、「網走湖産しじみ貝」が、農林水産省のGI保護制度に登録されました。同制度に登録されるのは、道内では5件目で、オホーツク地域では初となります。
登録生産者団体である西網走漁業協同組合の清野一幸代表理事組合長と川尻敏文参事に、GI保護制度登録にあたっての思いや「網走湖産しじみ貝」の魅力についてお話を伺ってきました。
GI保護制度登録にあたり、2年以上の歳月をかけて準備をしたという西網走漁業協同組合の清野組合長と川尻参事。申請のきっかけは「網走湖産しじみ貝」というブランドを守りたいという思いからでした。
「網走湖産しじみ貝」は、令和2年度は38人の漁業者によって約600トン生産されました。従来は他産品との差別化を図ることが困難で、「網走湖産しじみ貝」の名前が消費者まで届きにくいという課題がありました。今回、GI保護制度に登録されたことにより、登録内容を満たす産品のみが「網走湖産しじみ貝」の表示や登録標章(GIマーク)を使用できることとなり、差別化を図ることが可能となりました。GIマークの不正使用は行政による取締りが行われ、ブランドの価値を守ることに繋がります。
清野組合長は「登録された責任を感じている。生産者としての意識を高く持ち、今後付加価値の向上に繋がることを期待している。」川尻参事は「ブランドを守るため、G Iマークの効率的な活用方法を検討していきたい。」と、それぞれ登録への思いを話してくださいました。
ブランドを守るために生産地の特性を活かして網走湖は、しじみ貝の漁獲量が北海道全体の約9割を占める一大産地となっています。「網走湖産しじみ貝」
は、網走の冷涼な気候により生育が遅くなるため、通常より長い7年以上の生育期間が必要となります。また、その年の気候によってはしじみ貝が産卵しない年もあるため、資源管理の観点からも殻幅14ミリ以上の大粒のしじみ貝のみを漁獲しています。この大きさこそが「網走湖産しじみ貝」の最大の特徴であり、卸売事業者からも色・艶が良く食べごたえがあると高く評価されているそうです。
GIマークのついた「網走湖産しじみ貝」をお見かけした際は、網走の自然を思い浮かべながら、ぜひ一度ご賞味ください。
*https://www.maff.go.jp/hokkaido/kitami/kouhousi/attach/pdf/zoom.2021.02.pdf より
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