「003 自然との共生」
*https://www.veltra.com/jp/japan/toyama/a/165533 より
~伝統的な循環型ライフスタイルを体験する~
日本人にはかつて、水や食料、燃料といった生活の必需品を、自分たちの暮らす地域でまかなうための豊かな知恵がありました。それは身近な自然に与えられた冬 の恵みに感謝し、自然とともに生きる姿勢を表しています。そんな昔ながらの風景は、近代化の波によって失われつつありますが、脈々と受け継がれてきた共生の精神は途絶えることはなく、今再び新たな可能性を見せ始めています。その代表とも言えるのが2011年、日本で初めて世界農業遺産に登録された、石川県の「能登の里山里海」です。日本海に向かってぐんと突き出る能登半島は、地の利を生かした伝統的な農林漁法や山の傾斜を利用した棚田の活用に加え、その美しい景観や文化、伝統行事も含め、地域全体で生活を支え合い、自然と人とが共生できる持続可能な循環型社会を実現させています。与えられたものを謙虚に受け止め、それを生かし、絶えず命をつないでゆく-。そんな自然の恵みのなかで生きるかつての日本人の姿が今、各地で静かな息を吹き返そうとしています。
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