「折戸なすの田楽」
主な伝承地域 静岡市
主な使用食材 折戸なす、赤みそ
歴史・由来・関連行事
折戸なすは静岡市清水区三保の在来種で丸い形と鋭いトゲ、色は深く黒みがかかった茄子紺、濃厚で甘みがあることが特徴である。通常のなすより濃厚な味わいが、田楽などみそを使った料理と相性がよく、好まれている。初夢に見ると縁起がよいとされる「一富士、二鷹、三茄子」のなすのことだといわれ、徳川家康が好んだとして知られている。明治時代以降、折戸なすの栽培は途絶えてしまっていたが、国の研究所で保存されていた種子を譲り受け、生産者とJAや関係機関の連携により平成17年に復活に成功した。
食習の機会や時季
折戸なすは夏から冬にかけて収穫される。みそと相性がよく、みそと和えたり、炒めたりするメニューとして、家庭で作られるだけでなく、学校給食にも度々登場する。
飲食方法
折戸なすを縦半分に切る。赤みそと酒、砂糖、みりんを火にかけ、とろりとするまで練り合わせる。フライパンでなすの両面を焼き、練り合わせたみそを片面にのせる。味噌を練り合わせるとき焦げ付かないよう気をつける。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
折戸なすは静岡県の「しずおか食セレクション」(県独自の認定基準に基づいて認定)に認定されている。学校給食にも折戸なすを使ったいろいろなメニューが登場している。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/36_22_shizuoka.html より
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